【使ってわかる】ダイワエギングX|操作性や耐久性は?初心者でも大丈夫? (original) (raw)

初めに

エギングを始めたいんだけど、最初の一本はどのロッドがいいの?

筆者が、ダイワのエギングXを1シーズン使い続けた感想を紹介します。

中級者以上のエギンガーに言わせると、エギングロッドの性能で一番重要なのは「感度」らしいです。

確かに、イカが触れたか触れないかのわずかなヒットを合わせることができれば、釣果も上がる気がします。

ただ、エギングでヒットを待つときというのは、道糸のテンションをある程度緩める必要があります。

よっぽどの上級者でない限り、テンションの緩んだ道糸から伝わる極わずかな感覚を取る必要はないと思います。

それよりも、始めたての初心者であれば、操作しやすいこと、疲れにくいこと、壊れにくいこと、が重要です。

この記事では、筆者がダイワのエギングロッドであるエギングXについて、初めの一本としてお勧めできるかどうか評価をまとめたいと思います。

基本的なスペック

販売価格

エギングX(86M)の実売価格ですが、大手チェーンの釣具店では1万円弱で販売されているようです。

筆者が購入したときは、冬のセール期間を狙って買ったので9000円弱となっていました。

高級エギングロッドの中には、2万円を超えるようなものもあります。

リールの場合は、高価なものほど体感できるレベルで滑らかさや耐久性の高さを感じますが、ロッドや竿の場合はなかなか違いが分かりません。

一般的な釣り愛好家の場合、竿とリールのどちらにお金を掛けるか、と言われれば、断然リールに掛けるべきだぞ!

エギングX(86M)の基本性能

エギングX(86M)の基本スペックを紹介しておきます。

その他のスペックは、パッケージに記載されています。

低価格帯ロッドではありますが、素材にカーボン樹脂を多めに使うことで軽量化を図っているようです。

ちなみに、エギングXシリーズには、以下の4種類のラインアップがあります。

筆者の持っている86Mでも、胴長15㎝を超えるアオリイカであればかなりの引きを感じます。

特に、高さのある堤防で使うのであれば、86M一択と考えていいと思います。

各部のファーストインプレッション

ロッド全体

一般的なルアーフィッシング用ロッドと同様で、2ピースの構成となっています。

エギングロッドの操作性を決める要素の一つに、竿尻からリールシートまでの距離があります。

この距離が短い方がしゃくり操作はやりやすいですが、短すぎるとヒットしたときに、竿尻を脇に挟んだり胸に付けたり、がしにくいです。

そのため、短すぎると、中型以上の魚を狙う釣りでは、引き寄せが大変です。

エギングXについては、この距離がやや長めな気がしますが、エギング以外のルアーフィッシングで使うときでも使いづらさは感じません。

ロッド先端部とガイド

ロッド先端と先端から2番目のガイドを拡大した写真はこんな感じです。

形状は、エギングロッド標準の「Kガイド」と呼ばれるものです。また、材質はステンレス、リングはSiCを採用しています。

いずれも、2024年現在のエギングロッドとしては最も標準的なガイドで、低価格を実現するためにガイド品質を落とすようなことはしていません。

なお、この写真は、使用開始してから半年以上経過したものを撮っています。

先端のガイドは錆びつきなくきれいですが、2番目のガイドは若干の錆びが出ているのがわかると思います。

標準のステンレスである限り、ある程度の錆びはしょうがない気がします。

ただ、ガイドの寿命というのは、錆びよりも、金属の内側にある道糸に直接触れるリングが欠けることが原因になる方が多いです。

竿やロッドは、折らない限り、ガイドで寿命が来るケースが多い。つまり、ガイドの品質の違いが竿の寿命を決めると考えてよいぞ!

リールシート部

リールを接続するリールシート部は下のような感じです。

ルアーロッドの標準的な構成で、天下の富士工業製の上下から挟み込んで止めるタイプとなっています。

下段のネジ部分が外れるため、締めるときに少し手間取ることもありますが、特に使いにくいと感じることはないです。

重量感

エギングロッドは、激しい竿操作をするため、軽いほど使い心地が良くなります。

エギングXは、120g以下の重量で、夜釣りで5時間程度釣行しても、竿の持ち手が疲れを感じることはないです。

実釣による検証

アオリイカ狙いで使ってみる

筆者がこのエギングXを買った目的は、アオリイカと太刀魚を狙うためです。

とはいえ、エギングロッドであれば、読者の皆さんはアオリイカの釣果を知りたいと思うので、10月中旬に釣行してきました。

タックルと仕掛け

手になじむ操作性

エギングロッドは数ある釣りの中でも、特に竿の複雑な操作を必要とする釣りで、微妙な長さと太さの違いが違和感につながります。

以前使っていた格安メーカーのエギングロッドは、若干細すぎる感じがしていました。

エギングXについては、持ち手部分や竿尻の太さがほど良くなっている感じがします。

また、2500番のリールを付けたときのロッド前後のバランスですが、こちらも良く検証されているようで、前後の偏りを感じることはないです。

エギングXの握り心地は、あまりにも違和感が無さ過ぎて、これがエギングロッドの当たり前だと感じてしまう。しかし、他の格安ロッドを買うと違いがわかるぞ!

この日の釣行ですが、時期が10月中旬で数は釣れにくくなっていますが、サイズは大きくなっています。

しっかり洗えば3シーズンは使えそう

1万円前後のルアーフィッシングロッドですが、ガイドに使用されている素材は、ステンレス+SiC、またはステンレス+Oリング、という組み合わせが多いです。

以前、筆者は、ショアジギングでガイドがステンレス+Oリングの構成の「ソルパラ」を使いました。

このソルパラですが、3シーズン目でガイド破損で買い替えた実績があります。

エギングXについては、リングがSiCなので、ソルパラよりは高品質です。

ここから比較推測すると、ちゃんと洗って使えば、エギングXは3シーズン以上は使えるのではないかと思います。

竿先が絡むのはしょうがない?

特に夜釣りでエギングをやっていると、竿先が見えないため、PEラインがガイドに絡むトラブルが付き物です。

実際、筆者がこのエギングXで一晩エギングをすると、3,4回はPEラインがガイドに絡むことがあります。

インターラインタイプであれば、確実にこの手のトラブルを解消できますが、中通し作業が不安で個人的には手を出していません。

一般的なガイド付きのエギングロッドであれば条件はほぼ同じなので、このトラブルをもってエギングXを評価しなくても問題ないです。

総合評価

今まで他の釣りをやってきて、これからエギングを始めたい読者の方であれば、エギングXは、価格・操作性・耐久性の点で確実にお勧めできます

釣り自体をほとんどしたことがなく、友人に誘われていきなりエギングを始める方であれば、釣りの最初の一本としては若干高価かもしれません。

釣り自体が初めてであれば、5,000円を切るエギングロッドもあります。

ブランドにこだわらなければ、超格安ロッドでも普通に釣果を出すことができます。

超格安ロッドでエギングができるようになってから、ステップアップの二本目でエギングXを買ってもいいかもしれません。

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