くろろのたのしいディスカバリー(2022年11月) (original) (raw)
すずめの戸締まり(2022.11.11 視聴)
新海誠フィルム。冒頭からタイトルバックが出るまでの数分間が、隙が無くて完璧だと思った。映画のチケット代はもうこれで回収出来たぜという気持ちに誇張抜きでなっていた。
ストーリーは親族関係の要素が若干ノイズになった印象もあったけど、全体を通して、すずめが日本を周っていくロードムービーとして構成されているのが良かった。スナックでバイト(?)するくだりなど、知らない土地のコミュニティに触れるときの空気感というか手触りというかが伝わってきた。
結局1回しか観れていないので観直したいな。そうしたらもう少し言語化を頑張りたい。
Tokyo 7th シスターズ 6+7+8th Anniversary Live 「Along the way」 DAY1
幕張メッセにて開催の、ナナシスのライブに参加。コロナで延期になっていたナンバリングライブを短期間で纏めて実施するということで「6+7+8th」ライブという名前になっている。この日は6thに当たる日であった。
もしかして伊波杏樹さんって黒人?
— くろろ (@0get_kuroro) 2022年11月19日
伊波杏樹さんがめちゃくちゃジェダ・ダイヤモンドで凄かった。ナナシスはユニット曲が多く、演者が一人でパフォーマンスをする機会はあまり多くはない。ユニットからの流れでソロ歌唱となればパワーダウンを感じてしまいそうなものだが、むしろ別ユニットを全部食ってしまうくらいの圧巻のパフォーマンスだった。上のツイートは半分ふざけてはいるものの、表情から立ち振る舞いから歌唱まで、ジェダが本当に降臨したんだという気持ちになったので、残りは本音でもある。白い歯を出して不敵に笑った瞬間が完全にジェダだったんですよ……。
ジェダ・ダイヤモンド役の伊波杏樹さんに加えて、逝橋エイ役のM・A・Oさん、桂木カヅミ役の立花里香さんも登場。おそらく演者のスケジュールの関係であろう、この3キャラクターだけは長らく楽曲制作がなされず、ライブにも参加したことのない、いわゆる"未デビュー組"だったのだが、いよいよ一同に集結したということで、非常に感慨深かったのと同時に、コンテンツの歴史も感じた。
坂本真綾 LIVE 2022 “un_mute”(2022.11.26 参加)
『坂本真綾 LIVE 2022”un_mute” 』 東京国際フォーラム ホールA 2022.11.26(土)&27(日)
01.菫
02.言葉にできない
03.SONIC BOOM
04.雨が降る
05.プラリネ
06.みどりのはね(26日)/ねこといぬ(27日)
07.Here
08.Waiting for the rain
09.ディーゼル
10.まだ遠くにいる
11.un_mute
12.Remedy
13.お望み通り(Inst)
14.カザミドリ
15.Hidden Notes
16.空白
17.レプリカ
18.クローバー
19.千里の道-Live Version-
坂本真綾さんのライブに参加。2021年の25周年記念LIVE「約束はいらない」以来の参加となった。東京国際フォーラムでの開催だったが、これは2019年の大晦日の年越しライブ以来かな。産休明けの久々のライブかつ、コロナが終息に向かい出した時期ということもあって、「Un_mute」というタイトルは静かながらも力強く確かな始まりを感じさせる。
ライブというよりはコンサートという雰囲気で、じっくりと聞き入ることが出来て良かった。『01.菫』が良い曲過ぎて染みる。一番好きな楽曲である『14.カザミドリ』も聴けて感動した(少し泣く)。アルバム「かぜよみ」が好きなので、『03.SONIC BOOM』『04.雨が降る』の流れも良かった。『07.Here』を聴けて感激していたのだが、どうやら真綾さんの長いキャリアの中でも初披露だったらしい(?)ので有難かった。
『16.空白』『17.レプリカ』を平気な顔で歌い上げるのを見て、産後のブランクとか無いのかこの人はと恐ろしい気持ちになった。
La prière『Triptych Symphony』(2022.11.20 リリース)
La prièreの幻想的な世界観を纏った楽曲群の中でも、ストリングスが際立っていて好きな楽曲。良くないと思いつつも、リステのトロワアンジュを最も重ねてしまう曲である。クラシックの楽曲ジャンルを示す単語がいっぱい出てくる。
哀歌(エレジー)
鎮魂曲(レクイエム)
狂詩曲(ラプソディ)
小夜曲(セレナーデ)
交響曲(シンフォニー)
終曲(フィナーレ)
追奏曲(カノン)
輪舞曲(ロンド)
協奏曲(コンチェルト)
モーツァルト、ベートーヴェンといったクラシック作家が台頭したのは1780-1820年頃だが、これはフランス革命やナポレオン戦争の時代でもあり、ヨーロッパ地域での紛争も数多く、それこそウィーンの地を冠した戦争も発生している。楽曲の序盤では「降り注ぐ戦火に包まれても」といった歌詞が登場し、「哀歌」や「鎮魂曲」と続く。超短絡的にピースを当てはめることが許されるのならば、楽曲の時代背景としてはこの時代が当てはまるように思える。
「この歌は奪えない」という歌詞が力強く印象的である。傷付け奪い合う、醜い争いの渦中で、音楽に芸術に祈りを託して力強く歌う三人の少女、そんな光景が浮かび上がる。La prièreというユニット名にはフランス語で「祈り」「願い」という意味があるようで、いやはや何とも出来過ぎている……というよりも逆説的に、このユニット名に込められたものを昇華して出来たのがこの楽曲なのだと考えても良いのかもしれない。そんなこんなで珠玉の一曲と言っていいだろう。