「200年後、ネコが地球の支配者に」スパコン予測 千葉電波大 (original) (raw)

千葉電波大の研究グループは昨年8月から、スパコンを使った実験を開始。生態系シミュレーションは、気象データから将来を予測するのが一般的だが、今回はこれらのデータに加えて、各国の人口動態や経済成長率など、人間の社会生活に関するデータも合わせて入力することで、生態系にどのような変化が生じるかを複合的に計算した。

同大が保有するスパコン「ディープ・ホワイトX(テン)」による計算の結果、現在懸念されている人口爆発は起こらず、西暦2100年には50億人に減少、2150年には20億人、2200年には1億人程度にまで減少する将来を予測した。

人口が減少する最大の要因として、ディープ・ホワイトXは「ネコ好きの増加と愛護精神の高まり」を指摘。22世紀に入ると、AIによる高度な管理社会の到来、戦争、疫病、ライフスタイルの変化などで人類の人口が減少に転じる一方、庇護される対象のネコはこれらの影響を受けず、数と勢力圏を全ての生物の中で最も順調に拡大させていくと予測している。

ネコ社会の到来について、研究論文は「2018年の段階でも、ネコの飼育数はイヌの倍に達し、またSNS上ではネコの写真や動画はイヌの約5千倍拡散されている。ネコが爆発的に拡大する兆候は数多くのデータが示している」と指摘する。

その上で「遺伝子の観点から見れば、ネコが人間のペットという立場を選択したことは、ネコ種の遺伝子を残すための生存戦略とみなすことができる。長年にわたって発展してきた人類とその文化は、生物史的に見てヒト以上に利己的なネコの遺伝子を拡散させる一過的な乗り物としての役割に過ぎず、22世紀は乗り物としての人類がいよいよ乗り捨てられる100年になるだろう」と結論付けた。

21世紀初頭の現在でも既にネコの奴隷と化している人は多く、「フェノメノン」の査読者全員が大きくうなずきながら論文に目を通していたという。

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