らりらりどぅだぁ (original) (raw)

交差点

らりどぅ

もしわたしがこの交差点を渡ったなら

あのお囃子はまた遠ざかる

交差点の信号は赤のまま8つ

もし信号が赤のままだったら

もう日常には戻らなくていい

交差点の信号は赤のまま7つ

もしお囃子が聞こえたのなら

祭りが私を呼んでいるに違いないと思う

交差点の信号は赤のまま6つ

もし車が突っ込んでくるのなら

わたしのはしゃぎ具合に驚いたのだと思う

交差点の信号は赤のまま5つ

もしわたしが水鳥笛を鳴らしたとしても

今はまだ迷惑にならない

交差点の信号は赤のまま4つ

もしお母さんが今倒れたら

最後の思い出はさっきのお祭りだ

交差点の信号は赤のまま3つ

もし怒りや悲しみで首が回らなくなったら

誰に祭りなど必要あろう

交差点の信号は赤のまま2つ

もし僕が間違いを犯さない人だったら

今日何をしていたのだろう

交差点の信号は赤のまま1つ

嗚!

お父さん、ただいま戻りました

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お祭り

らりどぅ

お母さんが手を引かないね

僕は怖い気持ちです

ぐいと引っ張る袖は濡れ

怒ってばかり厭なことよ

お母さんが先に行くね

僕は頼りにしています

どんより文句で殺される

かまってばかり幼きことよ

嗚、静かな祭りの朝にあったなら、ちっとも伊達じゃ無かったろうに!

お母さんが行ってしまうね

僕ははぐれもしそうです

ぶらぶら浮いて屋台は誘う

揺らいでばかり好き好きしきことよ

お母さんが戻ってきたね

僕はつれないふりします

ぴゅうと吹く風日は沈み

蕩けてばかり映えのすることよ

嗚、静かな祭りの朝にあったなら、ちっとも伊達じゃ無かったろうに!

お母さんが横にいるね

僕はやさしい気持ちです

くるくる回ってべらぼうに喋る

捗るばかり幸せなことよ

お母さんが困っているね

僕は同じの気持ちです

くねくねあなたをみています

重ね重ねにむつかることよ

嗚、静かな祭りの朝にあったなら、ちっとも伊達じゃ無かったろうに!

お母さんが買ってくれたね

僕は一生を買いました

きゃあきゃあ素直に笑える日だった

いただくばかり畏れることよ

お母さんが介抱するね

僕は一生を考えました

やをら諭す一人の大人

俯くばかり力無きことよ

嗚、静かな祭りの朝にあったなら、ちっとも伊達じゃ無かったろうに!

お母さんが笑ったね

僕も笑いました

ふふと遠くで声がしました

進むばかりこの夕暮れよ

お母さんが笛を頼むと

水鳥笛はぴい、と鳴いた

しゃ、と自転車が過ぎる

せつないばかりこのひと夏よ

振り向けば 囃子聴こゆる 帰り道

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囚人の書いた詩

らりどぅ

僕が詩を書いていること

君にばれたのなら何を出す

コンテストに詩を出そう

そして落ち込んだ後首をくくる

それが君の僕の詩との接点

僕が詩を書いていること

君にばれたのなら何を出す

詩の中に君を出そう

そして骨を焼いて溝に流す

それが君の僕の詩との接点

僕が詩を書いていること

君にばれたのなら何を出す

しかるべき反省文を出そう

そしてこのノートは燃やされる

それが君の僕の詩との接点

僕が詩を書いていること

君にばれたのなら何を出す

井戸の外にカエルを出そう

そして広い海へ帰る

それが君の僕の詩との接点

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裏鬼門の常識

らりどぅ

汚れた指を耳に突っ込んで

汚い野郎の脂ぎった高音を聴き

具体と中傷の不調和に

頭を抱て唸る

そんなのだから口を開けば

ごみを丸めたような文句しか出ない

そんなのだから口ずさめば

屑を煮たような旋律しか出ない

ふざけている

この辺のみんながそうだ

宇宙人の友達に聞いた

地球人は整理整頓が苦手らしいな

お前はどうだ?

毎日、おしめ替えてんのか?

そんなのだから口を開けば

ごみを丸めたような文句しか出ない

そんなのだから口ずさめば

屑を煮たような旋律しか出ない

ふざけている

嗚、厭になって参った!

何もかもがそうだ

乞食が不良少年捕まえて

親の金で食う飯は旨いか?

飯代の話か、と伽藍洞な表情

汚らしい指で煩わしげによこした

三百円!

ふざけている

嗚、厭になって参った!

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華厳巡礼

らりどぅ

人生は不可解なり

残した手記に涙せず

身を案ずるは我かのみ

生さへ死さへ軽んじて

まことを騙る人獣なる

心もと無く覚束無く

或る憂鬱の詩ぞ詠んだ

死ぬ人一人かなしきか

見たか夜空の深淵を

深く籠もるる暗鬱を

君に問はんや吾が明日

不器用にも尻突ッ蹴らるる明日

器用めかし造り笑ふる明日

惰性こそ最善たれ

失笑こそ最悪たれ

行け、野郎め、犬儒趣味!

行け、野郎め、嫉妬狂い!

終・幕、そして覆水盆に返らず

吾必ずや明日に死なむとする

君と吾の孰れもは巡礼者たるべからざらむや

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詩作

ともだち妄想

モラトリアム人魚

後ろに目を遣る 遠くに君がいる
君は僕を見る 僕は呼んだ
剣呑さえも ただ純粋だった
見下す君は なおざりに答えていた

筆を手に僕は 君に近づいた
僕は君を見たんだ 夢を見たんだ
奇麗なものを書きたいと思ったんだ
その電車に僕は やっと乗り込んだ

君と見た夕暮れは 何よりも儚かった
僕の細い指は 君の体をなぞった
あの時こころには こだましたのか
僕と君は 友達なのか

そうなのわたしは 気づいてしまったの
わたしが求めていたのは これだったの
あのときの聲は 全部うそなの
おねがい あと少し 声を聞かせて

夕間暮れ 光 一條
花が咲いたのは 散るためでした
僕はこれを 求めていたのか
おねがい もう一度 声を聞かせて

僕が 君をあんなにした
良心はいつも やさしさではない
一人では 生きられない
去り際の僕は 間抜けだったろう

もう僕は 君といられない
君だけでも 生きてくれ
生きるとは あることだ
耐えるのは 手段じゃない

ああ どうして 出会うの
ああ どうして 失うの
終わりの日に 光に祈る
あの光は 僕のじゃない

骨を削って 火を焚いた
誰の 何とも知らず
今 あるために ただ燃ゆれど
人のものは 僕のじゃない

かつての友よ 今いずこ
いるはずなのに はたしてない
悠久の川 下って至るに世界
ここは どこなのだろうか

戻した 戻りたいと願って
また戻した また願って
遂に たちどころにたおれる
君を待つ 折しも春

愛 それは君
潤い それが君
両つあり たまさか僕はいた
春霞 君を 遠くにまぼる

青桜を偲んで 人の波に感じ入る
君も僕も誰も 判らない悠久
難しいことは 何もいらない
委ねるを思い 空を仰ぐ

暗転 のち星空 永と今日
未だ人魚は 潮垂れて祈る
線条の水平に 好日を想って
僕は君さえも 独りよがりに

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詩作

南国

らりらりどぅだぁ

オリエンタル旅行

オリエンタル空

オリエンタル歌

オリエンタル目覚まし

オリエンタルバリ

オリエンタルローマ

オリエンタル髭

オリエンタルさわやか

オリエンタルちゃぶ

オリエンタル気分

オリエンタルサンデイ

オリエンタル探偵

オリエンタル山

オリエンタル海

オリエンタルおかあさん

オリエンタル社会

オリエンタル夢

オリエンタルメタル

オリエンタル花

オリエンタル法師

オリエンタル君

オリエンタル僕

オリエンタルどこ

オリエンタル神田

オリエンタル嘘

オリエンタル本当

オリエンタル嘘

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