子連れで楽しむイエローストーン国立公園♡ (original) (raw)
3歳児とキャンピングカーでイエローストーン国立公園(Yellowstone National Park)に行ってきました。色とりどりのガイザー(間欠泉)、熱水が噴き出る様子から地球の生きてる模様を感じることができただけでなく、バイソンなどの野生動物、滝や湖の自然の豊かさに癒される旅でした♡
- イエローストーン国立公園(Yellowstone National Park)とは
- 入場料
- 天候
- アクセス
- マップ
- 持っていくと便利なもの
- Old Faithful / 定期的に噴き上げているのが見れる
- Midway Geyser Basin (Grand Prismatic Spring)/ 虹色に輝く温泉
- Fountain Paint Pot
- Grand Canyon of the Yellowstone / Upper & Lower Falls
- Mammoth Hot Springs
- North Entrance / Roosevelt Arch
- Tower Fall
- Mud Volcano
- Norris Geyser Basin
- Biscuit Basin
- 野生動物
- Fishing Bridge RV Parkに宿泊
- おすすめの本
- 電波状態
- 車ですぐ、グランティトン国立公園もおすすめ!
- ユタ州の子連れ旅の記事
- さいごに
イエローストーン国立公園(Yellowstone National Park)とは
イエローストーン国立公園(Yellowstone National Park)は、1872年に世界で初めて認定された国立公園です。アメリカのモンタナ州、ワイオミング州、アイダホ州にまたがり、総面積8,980㎢の広さがあります。公園内には地球上の約半分の温泉、約3分の2の間欠泉(*)、虹色に輝く温泉(Grand Prismatic Spring)、湖や滝などが散在しているだけでなく、バイソン、エルク、グリズリー、オオカミ、ワシなどの多くの野生動物の生息地にもなっています。四季もあり、冬には一面雪景色に変わります。
また、イエローストーン国立公園は、人の手を加えず自然をそのまま保存する法律が定められているため、山火事がおきても、消防車で消火などは行わず、自然に鎮火するのを見守る体制となっているそうです。
自然環境により交通規制や観光スポットが閉鎖されたり、バイソンなどの野生動物が道路を渡っている場合は、野生動物が渡りきるまで自動車が待つ必要があります。
生きている地球を感じることができる、イエローストーン国立公園!観光スポットは綺麗に整備されているので子連れでも楽しむことができます。3歳児とキャンピングカーで行きましたが、我が娘は時間が経ってからも、バイソンや温泉、沸騰した泥の沼などを思い出して話してくれます。景色だけでなく、野生動物にも出会えるので、子連れにも楽しい国立公園だと思います。
* 間欠泉(かんけつせん)/ geyser:一定周期で水蒸気や熱湯を噴出する温泉のこと。【Wikipediaより:間欠泉 - Wikipedia】
入場料
- 車:$35/台
- バイク:$30/台
- 徒歩:$20/人
- アメリカ国立公園年間パス:$80/年
アメリカ国内の国立公園に年間3か所以上行くのなら、年間パスがリーズナブルです。余談ですが、我が家は2024年の1年で7つの国立公園に行きました。一公園あたりおよそ$35の入園料なので、$160以上お得になりました。
入場料などについてはこちら→Fees & Passes - Yellowstone National Park (U.S. National Park Service)
天候
イエローストーン国立公園は、夏の日中は約21℃程度で、30℃近くまであがることもあります。ですが、朝晩は冷え込むので防寒具を忘れずに。春と秋の日中は約-1~15℃ですが、朝晩はもっと冷え込むので、ダウンなどの防寒対策をしてくださいね。
私たちは国立公園内のRV Parkに泊まりました。7月でしたが朝晩は長袖長ズボンが必要でした。日中は半袖でOKでした。脱ぎ着できるものを持っていくことをおすすめします。
アクセス
- ソルトレイク国際空港から約330マイル(約530㎞)、車で約5時間半で到着。
- ジャクソン・ホール(ワイオミング州)の国内空港まで飛行機で来て、イエローストーン国立公園の南のゲートまで約60マイル(約80㎞)、車で約1時間半することも可能。
我が家はソルトレイクシティからキャンピングカー(RV)を借りて、イエローストーン国立公園へ向かいました。帰りに絶景のグランティトン国立公園にも寄りました。道中、車内でくつろいだり、ごはんを作って食べたり、いつでもトイレに行けたり…思い出深いドライブをすることができました。実際の行程は別記事でまとめましたので、良かったら見てみてください♪
マップ
マップはLighthouseさんより引用させて頂きました。天候についてもまとまっており、行く時の参考にさせてもらいました。
引用元:イエローストーン国立公園のおすすめ観光スポット&名所14選 | 現地情報誌ライトハウス・シアトル
持っていくと便利なもの
公園内でどんなことをするかにもよりますが、持っていくと便利なものを紹介します。
- サングラス(偏光グラスがおすすめ。グランドプリズマティックスプリングなどを見るとき、より綺麗に見えます。)
- 日焼け止め
- 帽子(子どもはあったほうがいいと思います)
- 望遠鏡(野生動物を見るのに使いました)
- カメラ/スマホ
- 飲み物
- 防寒着(朝晩は冷え込みます)
※RV Parkに泊まるのなら、虫よけ必須です。
それでは、おすすめスポットを紹介します!
Old Faithful / 定期的に噴き上げているのが見れる
イエローストーン国立公園でとても有名なオールドフェイスフル・ガイザー。ビジターセンターも近くにあり、子連れでも無理なく観光できるスポットです。一定の間隔で噴出することから「Faithful(忠実な)」という名前がついたそうで、国立公園に認定されてからも約27~56mの高さと噴出する間隔が変わらない珍しい間欠泉だそうです。
ビジターセンターには次の噴出時間が提示されていますし、国立公園のAPPでも確認できます。(電波が入ればですが…)ちなみにここのビジターセンター付近はとっても電波がいいです。
NPS(アメリカ国立公園)のアプリでYellowstone→「Geyser Predictions」からリアルタイムで次の噴出時間を調べることが出来ます。
オールドフェイスフル・ガイザーのまわりはトレイルになっており、他の間欠泉を見ることが出来るようになっています。
Midway Geyser Basin (Grand Prismatic Spring)/ 虹色に輝く温泉
レインボーに輝く温泉、グランド・プリズマティック・スプリング!中央の真っ青な部分は水温が約70℃、縁にいくにつれて温度が下がっていき、さまざまなバクテリアが繁殖することによって、カラフルな温泉になっています。
上の写真のように全体を見るためには、約20分のトレイルをして高台にある展望台に行く必要があります。ほとんどが平坦ですが、最後にちょっときつい坂道があります。トレイルヘッドの駐車場付近にも綺麗な温泉がありました。
トレイルコースにバイソンが居座ったため、歩行者がしばらくの間バイソンのために道を開けて退避するアクシデントもありました(笑)。
トレイルの様子
もちろん、近くから見るのも綺麗でした。舗装された遊歩道を歩いていきます。上から見るような虹色の温泉全体は見えないですが、横からでも色の違いは感じられ、綺麗です。湯気がたっていたり、雲が水面に映っている景色は展望台からは見えません。ただ駐車できる場所はなかなか見つからず、全体的に路駐が多いです。
近くから見るとこんな感じです
Fountain Paint Pot
1/2マイル(約0.8㎞)のループ状のトレイルコースがあります。遊歩道になっているので子連れでも大丈夫です。カラフルな温泉たちを見ることが出来ます。ちょうど間欠泉が噴出していて、オールドフェイスフルよりも近くでみることができたので、迫力がありました。
Grand Canyon of the Yellowstone / Upper & Lower Falls
イエローストーンレイクから流れるイエローストーン・リバーが渓谷へと流れていく様子を見ることができるGrand Canyon of the Yellowstone!サウスリムからのビューポイントは駐車場からすぐです。温泉や間欠泉ではない、イエローストーンの自然を感じることが出来ます。
Mammoth Hot Springs
イエローストーン国立公園の北側に位置するMammoth Hot Springs。白くキラキラ輝く段丘はとてもきれいです。偏光サングラスを持っていくことをおすすめします。アッパーテラスエリアは一般乗用車は一方通行で通行できます。(RVやバスは通行不可)私たちはRVだったので、駐車場に停めてアッパーからロアーにかけて歩きました。トレイルの途中にはトイレがないので、お気を付けください。きれいな白い石段に水が流れている様子は美しかったです。ビジターセンター近くにはたくさんシカがいました。
North Entrance / Roosevelt Arch
公園北口にあるRoosevelt Arch(ルーズベルトアーチ)。1903年に造られた石造りの門で、中に入って通り抜けることもできます。モンタナ州です。
アーチ近くのGardinerの町(モンタナ州)
Tower Fall
少し遠めからですが滝を見ることが出来ます。駐車場からすぐ、約150mくらいで着きます。びっくりしたことに、ここの駐車場から見えるところにクマの親子がいました。おそらくブラックベアです。下の写真、木にのぼっている黒いクマが見えますか?ベイビーベアです。クマは木登りが上手なんだなということがよく分かりました。ここにはレンジャーがいなかったので、もっと近づいてきたら怖かったですが、駐車場には来ることはなくクマの親子は茂みの中を進んでいきました。
マンモスホットスプリングからTower Rooseveltを通って、Canyon Villageに行く道は途中草原の中を通ったりして、山道でしたが気持ちの良いドライブでした。
Mud Volcano
硫黄のにおいが漂う場所です。泥がフツフツしているのを見るのは新鮮でした。Dragon's Mouth Springが娘のお気に入りになりました(笑)本当にドラゴンが鳴いているような音に聞こえました。
Norris Geyser Basin
歩いて青やエメラルドの温泉(Porcelain Spring, Colloidal Poolなど)を見て回ることができます。トレイルコースもいくつかあり、目的に合わせて短く回ったり、長く楽しんだりできます。Porcelain Basinは綺麗な遊歩道でトレイルも簡単で、まわりにたくさんのガイザーを見れるので、楽しく歩けるスポットでした。
ボードウォークのようなきれいなトレイルコースがずっとあるわけではありませんが、Back BasinのほうにあるEmerald Springも綺麗でした。
ここの難点は近い駐車場が少ないところです。私たちは朝から行ったので、近くの駐車場に駐車出来ましたが、帰る頃にはエキストラの駐車場(ほぼ路肩)に案内されてました。トイレは駐車場にしかないため、混んでいました。
Biscuit Basin
サファイア色をした透き通ったプールに目が釘付けでした。数分置きに噴出するガイザーもあり、遊歩道になっているトレイルもそこまで長くないので子どもでも十分歩けました。途中ベンチもあるので、休憩しながらガイザーが活発になるのを待ってみたりしました。子どもが気に入った場所の一つです。
ただ、訪れた数日後にここで爆発 (詳細はCNNニュース 参照してみてください)が起きました。怪我人は出ていないようでしたが、閉鎖されたようです。地球が生きていることが分かる事件でした。もしイエローストーンに行かれる際は、しっかり遊歩道を歩き、最新情報に注意してくださいね。
野生動物
イエローストーン国立公園には様々な野生動物が暮らしています。バイソンに会える確率はかなり高いと思います。朝早いと群れています。大きいですがかわいい顔をしています。
グリズリーベアにも遭遇しました。レンジャーの監視の下、グリズリーの朝食を鑑賞できました。
その他、エルク、カモ(大きい!)、コヨーテ、オオカミ(?)、ウサギ、ブラックベアなどに会えました。野生動物が道路を横断している時は、車から出ずに動物たちが通り過ぎるのを安全に見守りましょう。とくにクマやオオカミなど肉食動物には近づき過ぎないように気をつけましょう。ボードウォークなどがないところでトレイルする時は、クマ撃退スプレーを携帯することが勧められていました。オールドフェイスフルではスプレーのレンタルがありました。
Fishing Bridge RV Parkに宿泊
トータル4泊しましたが、3泊と1泊は別のサイトでした。サイトもシャワー施設も綺麗で、ファミリーブースのシャワーもあったので、子連れには使いやすかったです。洗濯&乾燥機もたくさんあります。まわりに明るいものがないので、星が綺麗に見えました。天の川をしっかり見ることが出来ましたよ⭐︎自然豊かな場所なので蚊対策を忘れずに。また、クマがアクティブだそうなので、夜間や早朝の単独行動は避けて、野生動物とは距離を保ちましょう。電波は場所によって入りません。
国立公園内の施設なので、人気です。早めに予約することをおすすめします。
今回の旅行で泊まったRV Parkをまとめた記事はこちら↓
おすすめの本
地図やおすすめスポットの写真が載っており、スケジュールを立てるのに重宝しました。泊まったRVサイトの電波が微弱でネットで情報を調べることができなかったので、この本が役立ちました。ビジターセンターやストアで売っていました。
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観光スポットにはドネーション形式(1ドル)のトレイルガイドが置いてあります。国立公園のマップ(ゲートでもらえるもの)には細かなトレイルコースなどが記載されていないので、トレイルしたりするにはこのガイドが役立ちました。
電波状態
公園内は電波状況はいいとは言えません。電波がとーってもよかったところはオールドフェイスフルのビジターセンターです。mammothあたりは夫の携帯の電波(AT&T)が入りませんでした。携帯会社と場所にもよりますが、googleマップのオフラインマップをダウンロードしておくことをおすすめします。
イエローストーン国立公園内の電波状況はこちら↓
https://www.yellowstonenationalparklodges.com/content/uploads/2018/02/YNP_CellCoverageAreas.pdf
車ですぐ、グランティトン国立公園もおすすめ!
まるでスイスのような絶景が広がるグランティトン国立公園はイエローストーン国立公園(南側)から車で約1時間のところにあります。湖畔にうつるグランティトンの山々はとても綺麗です。イエローストーンは温泉が出てたり間欠泉で地球の「動」を感じますが、グランティトンは「静」を感じる素敵な場所です。お時間に余裕があれば、ぜひ訪れてもらいたいところです。
ユタ州の子連れ旅の記事
さいごに
4日間、キャンピングカーで子どもと一緒にイエローストーンを回れたことはとてもいい経験になりました。3歳児の記憶にも残ってくれているようです。地球が生きていること、動いていることがわかる、自然豊かなイエローストーン。最低3日は欲しいところです。日本人にとって温泉は身近ですが、日本とは違った感覚で楽しめることが出来るところだと思いました。バイソンは大きいのに可愛い顔だったのが印象的でした。トレイルもできるところがたくさんあるので、子どもと一緒でも、大人だけでも楽しめると思います。ぜひ足を運んでみてください!
お読みいただき、ありがとうございました。