並木空の記憶録 (original) (raw)
西洋風ファンタジー『神の印』の更新です!
「おはよう、ペルシ。
ラメリーノは元気そうだね」
シブレットは穏やかに言った。
時折、落雷している状況を『元気』。
『ローザンブルグ娘』を妻に望むのなら、これぐらいの胆力が必要なのかもしれない。
身内にいるだけでも大問題なのに、妻にしたい……とはペルシには思えなかった。
シブレットとラメリーノの場合は血族結婚を好むレンドルク家としても血が濃すぎる。
娘が生まれれば『ローザンブルグ娘』になる確率が高く、息子であっても異能を持って生まれてくるだろう。
ルビーのように鮮やかな聖徴と共に。
全年齢ですが、きわどい話が出てきます。
西洋の貴婦人の靴下ネタに近いといえば近いです。
この話は世界観、特に『ローザンブルグ娘』の特徴の説明になっているので、世界観を深く知りたい方は読んでおいて損はないと思います。
ラメリーノの瞳がようやく固定で出ました。
西洋風ファンタジーの世界観なのに、登場人物の瞳の形容が和風だったので、ちょうどいいのを探すのが大変でした。
灰色系で青みのあるもの、と。
ペルシもシブレットも色の形容はあえて『不吉』な色を選んでいるので、レフォールよりも贔屓していました。
この二人に近い色で、漢字……となり『雲灰色』となりました。
和名ではなく、造語でもなく、中国の色名です。
外伝『氷の公爵と白姫菊*1』の下準備が終わりました。
だからと言って、本編の後日談がここで終わるわけではないので、まだ小話でいつくか書くと思います。
更新予定
現在『学園もの』に入っている『君の隣、空いてる?』は単独でページを作成予定。
クリスマスまで書くように、というクレーム(?)が多いようなので、頑張ります。
短いお話ばかりで現代の大学生の恋愛もの、なのだろうか、というようなのんびりペースな恋愛ものになると思います。
続編希望されての【連載版】なので、どこで完結にしていいのか作者がわからないので、明確な完結はないと思います。
またpixivでは単語変換機能を使っていますが、サイトでは使用しないつもりです。
言語が書けないわけではないのですが、あくまでパソコンから見た場合の言語しか書けないので、スマートフォンなどから閲覧している方には読めないページになってしまいます。
でしたら、最初からpixivで読んでもらった方が良い、という判断です。
WEB拍手、ありがとうございます!
拍手、ありがとうございました!
リアルを倒しながら、サイト運営を続けたいと思います。
*1:まだ仮のタイルです
『30のお題』の更新です。
「しーちゃん、恋バナしないけど。本当に好きな人がいないの?」
「そうよ。そろそろ結婚相手を見つけないと出産がきつくなるわよ」
「キャリアを捨てることになるけど30前には妊娠しないと」
女性陣は口々に言う。
しーちゃんはおっとりとストローでグラスの縁を撫でる。
「恋バナは聴くのが専門だな。
考えたこともなかったが……出産か」
「今、付き合っていなくても理想の相手はいないの?
マッチングアプリだってあるし」
「結婚条件とかあるでしょ?
一生を共にするんだから」
「私を受け入れてくれる独身の男性なら構わない」
しーちゃんは素直に答えた。
『人の影』を最後まで読んでも《黄昏》と《shi》の戸籍上の名前が出てこない!
後書きにすら書いていない!
というクレーム(?)から、戸籍上の苗字と名前と書きました。
《shi》が高校時代の友人に《黄昏》を呼ぶときの呼び方が……意外かもしれませんが、外では*1こう呼んでいます。
《黄昏》の実の両親にすら中学生時代には、こういう呼び方でした。
設定上、《shi》の幼なじみの女友だちの前ではもっとレアな呼び方をしてたりしますが、《黄昏》が知るのはずっと後だったりするというどうでもいいような裏話があります。
肝心な《shi》の《黄昏》の呼び方ですが、本編終了してからも作中の時間軸で1年半以上は《黄昏》呼びのままという設定なので、しばらくは不憫さは続くと思います。
WEB拍手、ありがとうございます!
WEB拍手、ありがとうございました!
パチパチっと嬉しかったです♪
*1:正確には《黄昏》が目の前にいない時は
カクヨムのために詠み下ろした短歌があります
『短歌の秋(9月)』投稿作品
kakuyomu.jp
第2回「短歌の秋」投稿作品
kakuyomu.jp
第3回「短歌の秋」投稿作品
kakuyomu.jp
「第2回カクヨム短歌・俳句コンテスト 短歌の部 二十首連作部門」Alice
4作品ともカクヨムの公募のために、詠み下ろしたものです。
他のサイトやSNSでは未発表です。
ただいま開催中の「短歌の秋」の第3回以外は、残念ながら一首も選ばれることはありませんでした。
カクヨムオンリーにするわけではありませんが、置き場所には困っています。
当サイト『紅の空』はオリジナル小説サイトですが、韻文に興味のある方はいらっしゃいますか?
匿名で大丈夫なのでWEB拍手やメールフォームなどで知らせていただけましたら、ページを作成したいと思います。
WEB拍手、ありがとうございます!
拍手、ありがとうございました!
反応が嬉しかったです。
11月の更新予定
今月の更新スケジュールが決まっていないのですが、どうしましょうか?
現代ものの『君の隣、空いてるかな?』の共同管理人の紅和花の助言というか、ヒドイン扱いされたので三浦紬視点の短い話は書いたのですが(汗)
その後も続けて、クリスマスデートまで頑張った方が良いのですか?
参考にしたいので、ご意見ありましたらよろしくお願いいたします(*- -)(*_ _)ペコリ
紅和花の中ではクソ・オブ・クソは『人の影』の《shi》が確定してるっぽいんですが。
誤字脱字チェックがてら、ようやくLast Episodeまで読んでもらったんですが、ずっと《黄昏》が不憫だの、かわいそうだの言われ続けました。
こんなヒドインはいない、って言われ続けて、記録更新はできないみたいです。
似たり寄ったりのことをしているはずのファンタジー世界観のヒロインたちは何も言われなかったので、現代ものの厳しさを味わいました。
「学園もの」を更新です
斎藤遊馬には同じ高校に通う幼なじみ・川崎えみがいた。
天使のように愛らしい外見に反して、幼なじみはどうしようもなく『悪ガキ』だった。
こんな二人にも今年もハロウィンがやってくる。
2000文字未満のハロウィンネタです。
生まれた時から幼なじみしている男女です。
高校生の話なのでサイトでは「学園もの」に入っています。
カップリングは……意識していないので、恋愛要素を感じる人は感じる程度で!
ハッピーシリーズや執行猶予の向こう側よりも、恋愛要素はないですね。
これぐらいの距離感が好きな並木空です。
サイトのTOPにも更新記録にも書いたのに、blogでは更新したことをお知らせしていなくて申し訳ありません。
WEB拍手、ありがとうございます!
拍手、ありがとうございました!
パチパチっと嬉しかったです。
現代もの『人の影』(完結済み・R-15作品)
今日も携帯電話に何通ものメールが届いていた。
それの何倍もの着信履歴も残っていた。
就職しても変わらない。
いや、就職してからの方が多い気がする。
学生時代と違って自由になる時間が減ったからだろう。
一般的な日本企業に比べて、自由な職場とはいえ、就労中に電話に出ることはできない。
マナーモードにするのが当然だろう。
休憩時間に確認したら、あまりの多さに驚き、青年は定時に上がることにした。
新卒で定時。
入社して初っ端に直属の上司にケンカ腰で有給申請を出した日の出勤を断ったのだから、今更心証を良くする必要はないわけだが。
出世する気もないし、最低限の暮らしがキープできればいい。
同世代に比べても経済的には恵まれている。
欲しいもので手に入らなかったものなど少数だ。
青年自身が努力したわけではない。
勝手に手の中に転がってきたものだ。
就職する際に借りたアパートではなく、実家に帰る。
最寄り駅も同じならば、さほど距離があるわけでもない。
ちらほら顔見知りと出会えば、当たり障りのない会話をして、……確認をする。
日が短くなったために夕方とは言えない時間。
遅いとまでは言わないが『妹』は留守番を一人でしていた。
年齢的には問題はないが、個性的な『妹』には無理がある。
「ただいま」
青年は実家のドアを開けて、声をかける。
玄関で靴を脱いで、そろえると、そのまま手洗いをする。
ダイニングに行けば相変わらず人形のように愛らしい『妹』が金属のボールを抱えて突っ立ていた。
制服から着替えて、両親が買い与えている服に袖を通していた。
ローズブラウンのしっとりとした生地の膝丈の長袖のワンピース姿。
同年代よりも小柄な『妹』のためにわざわざあつらえられた一点ものだ。
腰を超えるほどの長い黒髪は、ワンピースと同色のシフォン素材のシュシュでまとめられていた。
無表情なまま『妹』は青年を見上げる。
「《黄昏》?
帰ってきたのか。
自分のアパートはどうしたんだ?」
《shi》は合成ソフトよりも無機質なソプラノボイスで尋ねる。
「一人で食事が作れるのか?」
青年は尋ねた。
微かに淡い虹彩が青年を見つめ続ける。
色素の薄い唇は言葉を紡がなかった。
黙秘。
つまり否定ができなかった。
青年はためいきをついた。
電子レンジで温めるだけの料理でも用意しておけばいいものの。
とは実の母親に思ったが、急な用事では仕方がないだろう。
それなりに付き合いというものがあって、先方次第という状況下の場合もある。
肉親からの呼び出しともなれば、断りづらいだろう。
青年はそんな付き合いなどしたくないから、最低限しか顔を出す気はなかったし、これから先もしないだろう。
青年は金属のボールの中身を見た。
卵が二つ入っていた。
黄身は破れ、白い殻も入っている。
「卵料理が食べたかったのか?」
青年は確認した。
「この間、食べたパンが美味しかったから、目玉焼きを作ろうと思った。
が、単純な料理すら私にはできないらしい」
《shi》は答えた。
ざっと記憶が振り返る。
パンと目玉焼き。
「クロックマダムか」
小食で偏食気味の『妹』が気に入ったのなら悪くないメニューだ。
カロリーも高ければ、たんぱく質も摂りやすい。
「目玉焼きは単純ではないな。
基本だからこそ難しく、こだわる人間の方が多い。
日本では片面焼きが一般的だが、両面焼きの方が世界では主流だな。
黄身にどこまで火を通すか、白身はどうするのか。
それによって火加減が変わる。
フライパンの材質やサイズによって熱の伝導率も違う。
使う卵の個数やグラム数でも変化する」
青年は金属のボールを取り上げる。
『妹』は抵抗をしなかった。
金属のボールはすっかり常温になっていた。
「この卵が目玉焼きにならないことぐらい私にも理解ができる。
食材をダメにしてしまった」
《shi》は淡々と言う。
表情にも出ない。
悲しい。
悔しい。
それらが表面上は欠落していた。
内面の方はそうではないだろう、とは思いたい。
「卵料理という意味ではリカバリーできないわけではない」
食器棚から乾いた金属のボールを一つ取って、まな板の上に置く。
ついでに目の細かい金属ザルと手に馴染む泡だて器も用意する。
冷蔵庫からバターと牛乳を取り出す。
卵白を切るように溶きほぐし、牛乳を少量入れる。
新しいボールにザルを使って入ってしまった殻ごと卵液を漉す。
塩と胡椒が基本だが、青年は砂糖を入れる。
母親の目の前でやったら文句が飛んできそうだが、見ているのは『妹』だけだ。
『妹』は何も言わずに、青年をじっと見つめ続ける。
フライパンを加熱したら、バターを入れる。
ゆっくりとバターが溶けてきたら卵液の半分を入れる。
火を強めにして、一気に過熱して、残りの卵液を入れると耐熱性のゴムベラで成形してしまう。
あとは余熱で充分だ。
「《shi》、皿を出せ」
青年は言った。
『妹』は、食器棚から一枚、白い皿を手に取る。
標準的な皿のはずだが小さな手にはずいぶんと大きく見える。
青年はフライパンから卵料理を皿に滑り入れる。
「オムレツ」
《shi》は呟く。
「ホワイトソースがあっただろう。
パンはトーストにするか?
チーズとハムも載せれば、触感が違うが味はだいぶ似ているな。
スープ……インスタントになるが」
青年は冷蔵庫にバターと牛乳をしまう。
付け合わせの野菜など思いつかないので、冷凍庫に入っている洋風の野菜ミックスを解凍する。
耐熱用の器に入れれば温野菜のサラダだ。
お湯を沸かしている間に《shi》専用のマグカップにトマト味のインスタントスープを入れる。
オムレツが載った皿を抱えた『妹』は立ちっぱなしだ。
「座って、待っていろ」
青年は言った。
ひょこひょこ、という効果音が付きそうな足取りで《shi》は自分の定位置に座る。
表情が乏しいからこそ、人形のように無駄がなく愛らしい『妹』だった。
「《黄昏》はすごいな」
ダイニングテーブルに皿を置いた《shi》は言う。
「《shi》もその内、できるようになる。
誰でも最初は初心者だからな。
目玉焼きが作れなくてもオムレツにはなっただろう?
パンに乗せればクロックマダムとの違いは、誤差だ」
溶けたチーズとハムが載ったトーストと温野菜のサラダとインスタントスープを《shi》の目の前に青年は置いた。
栄養素が網羅できているとは言い難いが、これ以上は小食な『妹』の腹には入らないだろう。
食べきれずに残すなら、かまわない。
たいていは胃が受け付けずに、吐き出すことになる。
「卵料理は様々なレシピがある。
和洋中のおかずにもなるし、ケーキにだって入っている。
《shi》の好きなプリンの材料でもあるな。
少しずつ覚えていけばいい」
青年は就職するまで定位置だった椅子に座る。
両親に言われて強制的に実家に帰宅させられるせいか、まだ家から離れられたような気がしない。
「私にも作れるようになるだろうか?」
純銀製のスプーンを握りしめた《shi》が尋ねる。
「これぐらいならな。
努力をすれば必ずできるようになる。
俺がいない間に練習すれば、もっと上手になるだろう。
ネットゲームのレベル上げと一緒だ。
コツコツとやった者が勝つようになっている」
青年はインスタントスープを作るついでに淹れたホットコーヒーの香りを楽しみながら言った。
ドリップ式やカフェのようにサイフォン式で飲みたいが、実家でコーヒーを飲むのは青年だけなのだから、インスタントコーヒーがあるだけマシだろう。
その内、希釈式のポーションが置いてあるだけになりそうだ。
自分の実家ではなく、急にできた『妹』の実家のような気がしてくる。
ある日、突然できた『妹』中心に家は回っていた。
青年自身の行動もそうだろう。
一人っ子だったから、わがままではなく優しい理想的な『兄』らしく振舞えているだろうか。
「そうか」
《shi》は微かに笑うと、オムレツを食べ始めた。
どうやら機嫌が良いらしい。
青年は両親が帰宅するまで、どう時間を潰すか考え始めた。
無難なのは『妹』と一緒にネットゲームだろう。
ネット回線代は青年が払い続けているし、今やっているゲームであれば問題のないパソコンも置いてある。
別々の部屋で遊んでいることを咎められそうだが、同室でプレイする義務もない。
『妹』がトラブルにあわないように監視できればお役目ごめんだろう。
急な対応に付き合ったのだから。
青年は適温のホットコーヒーを胃に収めた。
WEB拍手、ありがとうございます。
拍手、ありがとうございました!”
パチパチとあって嬉しかったです(*´∇`*)
『神の印』後日談「氷の公爵が愛した庭」
「レフォールさま。
白姫菊はどちらに咲いていらっしゃいますか?
一番、美しく見られる場所はどこでしょう?」
セルフィーユは意を決して口を開いた。
『神の印』総目次ページ
https://one.chips.jp/k-sora/s-rose.html
前作「哀れなる姫菊」原稿用紙21枚
https://one.chips.jp/k-sora/s-rose-l05.html
今作「氷の公爵が愛した庭」原稿用紙9枚
https://one.chips.jp/k-sora/s-rose-l06.html
レフォール×セルフィーユ
前作の直後の時間軸です。
『神の印』なのに、珍しくカップリング表記ができる作品になりました!
おめでとう、私。
みたいなノリはあります。
『神の印』が全年齢作品なので、恋愛での進展はありませんが、セルフィーユ王女視点で、ちょっとはときめいてもらっているので、恋愛っぽい(当社比)と思います。
前回の更新から、ちょうど一か月とか。
どれだけお待たせしているのか。
待っている方がいると信じているので更新をしたわけなので、楽しみにしていた方、読んで面白かった方はWEB拍手を一打してくださると、作者はとっても嬉しいです。
世界観とか関係性から書き始めた作品なので、この二人は書きづらいカップリングだったります。
信仰に生きている控えめなヒロインなので、世俗に疎く、恋愛小説すら手に取っていない状態なので、恋に恋する乙女以下の鈍さなので。
相手役のレフォールも堅物で無駄なことを話さないという設定が入っているので、結婚前に二人きりになることを避ける上に、会話がほとんど成立しないのです!
自分でも、どうしてこんなカップリングにしたか謎だったりします。
今作で、氷の公爵と第三王女の名前が出てきました。
レフォールとセルフィーユに近い感じで政略結婚になった二人ですが、性格は真逆なので、この二人の作品を読んだら、読者の方からどんな反応が返ってくるのか、作者として心配だったりするところです。
氷の公爵と第三王女の話の前に、あと一話分、続編が続きます。
世界観の説明なので、ペルシ視点でレインドルク城での一幕です。
若干、シブレット×ラメリーノのような気がしますが、恋愛要素よりもコメディ要素が強いです。
『神の印』では一番、年長のカップリングなのに。
WEB拍手、ありがとうございます!
拍手、ありがとうございました!
パチパチとあって嬉しかったです♪
今回、更新作品が冬間近なのに、リアルでは最高気温が30度越えという状態に驚いている作者でした。
大学生の恋愛もの「君の隣、まだ空いてる?」をUP!
もうすぐ21歳になる大学三年生の地味で鈍感な女性と同学年の気配り上手な爽やか系イケメンの男性の「恋の訪れ」。
サイト内のカテゴリーは『学園もの』です。
ヒロイン視点と後日談の相手役視点があります。
この小説はpixivにて単語名前変換機能を使っています。
www.pixiv.net
に投稿しています。
www.pixiv.net
単語変換対象は人物名と女性の好きな色と女性の好きなカクテルの名前です。
オリジナル小説サイトでは変換機能を付けていないので、ごく普通の純情な恋愛ものとして楽しめると思います。
ほのぼの、というか日常系というか、年齢制限をかける必要も注意事項もない小説です。
ヒロインが鈍いのはいつものことですが、輪をかけて鈍いので、相手役が苦労しそうな気もします。
これで大学三年生か、みたいな鈍感で内気なヒロインです。
ルビを振っていませんが、登場人物の名前の読み方は以下です。
三浦紬(みうら・つむぎ)
増永陽馬(ますなが・はるま)
WEB拍手、ありがとうございます!
拍手、ありがとうございました!
とっても嬉しかったです。
『鳥たちの見た夢』の番外編を更新しました。
歳若い臣下の失礼極まりない呻き声を聞いていたいと尊き方は、微かに口元を笑みを履いただけだ。
流麗な文章を水のように書きつけていく。
「文章偽造罪って、どれぐらいの罪に当たると思いますか?」
ソウヨウは興味を覚えて尋ねてみた。
「今度、南渡りの香木を下賜しようか?」
ホウスウは手を止めずに、答えた。
ますますソウヨウはふてくされた。
「伽羅よりも白檀の方が好きなんですよ」
面倒くさそうにソウヨウは告げた。
「その割には、ソウヨウからの奏上文は香りがしないな」
「趣味の話です。
焚く香の話をしているわけではありません。
墨で使う香料の話です」
時間軸は、本編74章以降です。『第五部 緑の瞳の大司馬』終了後で、『第七部 来訪者』を読む前に。
ホウスウとソウヨウの鳳凰城での会話で、平穏な方です。
比較的コメディパートで、ほのぼの(日常)系でしょうか?
番外編にある「最初の嘘」を読んでから今回の「偽造」を読むとけっこうエグい話になっています。
ソウヨウのいくつかある特技で、「登場人物」の設定欄には書かれているものです。
この先、有効活用する日が来るのかは謎だったりしますが。
ソウヨウが精神的にまいっている時に、仕事をしない理由にもなっています。
本人もサボる気はないのですが、シュウエイ辺りが見るとサボっている、という結果に。
作成日時を確認するとテキストエディタ(メモ帳)に230623とあったので、去年の6月にはほぼ完成稿だったみたいです。
だいぶ、更新するまでに時間がかかってしまい申し訳ありませんでした。
WEB拍手、拍手ありがとうございます!
拍手、ありがとうございました!
とっても嬉しかったです。
10月1日は「メガネの日」!
次回の『紅の空』の更新
最も可能性が高いのは中華風ファンタジー『鳥たちの見た夢』の番外編でしょうか。
こちらは推敲が終わっています。
西洋風ファンタジーの『神の印』の後日談も更新したいです。
ハロウィン用の現代高校生ものの短い話も推敲中なので、pixivの公式企画に合わせて、投稿するかもしれません。
単語変換機能を使った公式企画のネタも思いついてアナログで書いているので、秋が終わるまでは完成させたいです。
サイトに置くのは変換機能がない、ごく普通の大学生の創作男女って感じです。
他はSF風ファンタジーの『星々の揺籃』が書きかけで、『約束の大地の空の色は天国の青よりも深い』の後日談が推敲完了。
流行に乗ろうとして乗り切れなかった現代ものの『契約結婚』のプロットが増産中。
『人の影』のスピンオフというか、後日談も連載を開始したいですが……年内は無理かもしれません。
ポロっと過去軸の番外編がこのblogに載るかもしれませんるかもしれません。
『フラクタル』の岡崎灯影×古賀春晏は何とかしたい、と思いながらプロットが立ちません。
1万文字を超えるようなエピソードになりそうで。
『王子の羅針盤』はアナログでエピソードだけが増えていく状態です。
WEB拍手、ありがとうございます!
拍手、ありがとうございました!
とっても嬉しかったです。
『神の印』の後日談をUPしました。
後日談です。
このblogで語っていたスピンオフではなく、後日談です。
肝心な二人の話ではなく子孫たちが話しているエピソードです。
これからあと二作ぐらいこんな感じの話が続いて、スピンオフの方を投稿したいと思います。
タイトル&煽り文句詐欺です。
視点人物はペルシ中心です。
カップリング表記がないのは、セルフィーユ王女、ガルヴィ嬢、ラメリーノ姫のお茶会に、ペルシが父であるリーク伯爵の命令で、ラメリーノが起こした騒動を片付けるためにやってきたからです。
世界観の説明だったりするので、作者はあいかわらずペルシをこき使っています。
舞台が晩秋というか冬間近なのにリアルが暑いので、作者的には涼しくなれ~と思っている感じです。
WEB拍手、ありがとうございます!
拍手、ありがとうございました!!
パチパチっと連日、拍手があったので嬉しかったです♪
『舞踏会に行けないシンデレラと魔法が使えない魔法使い』
そろそろ怒られそうですね。
並木空に現代ものを書かせても「ほのぼの」や「日常系」とは無縁だな。と。
軽い程度ですが、ヒロインの藤野紗季(ふじの・さき)の過去が実際に被害にあわれている方にはトラウマ級だと思うので、自衛をお願いいたします。
って、どういうことだ!?
とか、石を投げられそうですが、歩くR-15作者には通じない、ということで、スミマセン。
www.pixiv.net
pixiv内の公式企画の「カクテル言葉」に釣られて書いたものです。
作中、カクテル言葉の説明がなかったので補足
マティーニ「とげのある美しさ」
シンデレラ「夢見る少女」
WEB拍手、ありがとうございます!
拍手、ありがとうございました!
パチパチっと嬉しかったです♪
中華風ファンタジー『鳥たちの見た夢』
番外編「誰がために」
「将軍は何のために戦っているのですか?」
旗下の青年は期待するような瞳で尋ねた。
チョウリョウでは平均的な鳶色の瞳を持つ青年は、実にチョウリョウの民らしかった。
父親のモウキンによく似ていて、少年の持たない良心のようだった。
「何だと思いますか?」
茶にも緑にもなれない曖昧な瞳を細めて少年は問いを返した。
将軍位にあるのが不釣り合いなほどに若い――幼すぎる少年だった。
けれども、その位階を疑う者は少数になった。
一点の穢れすら許さない法律の番人よりも厳しい南城の城主。
シ・ソウヨウは『白厳の君』と呼ばれるようになった。
年齢制限をかけるほどの流血・暴力描写はありませんが、戦場での一コマなので、ほのぼのはしていません。
引用した箇所からわかる通り、notcpでシ・ソウヨウとフェン・ユウシの会話になっています。
時間軸は南城城主時代であり、フェイ・ホウチョウとの再会前です。
まだ背が低く、声変りもすんでいない頃のシ・ソウヨウです。
「登場人物」に書かれている設定が出てくるので、作中に名前しか出てきませんがシ・ソウヨウの旗下のシャン・シュウエイとヤン・カクエキが気になる方もどうぞ。
予告通りに更新しました。
昨夜*1、カクヨムに転載していた『夕焼けが覆う』は転載終了したので、なるはやで『紅の空』も更新しました。
色々、悩んだ結果、今回は「誰がために」を更新しました。
『鳥たちの見た夢』の番外編はいくつか推敲がすんでいるものがあるのですが、現時点で設定だけしてあるもので重要度の高そうなエピソードにしておきました。
シュウエイが軍属になった理由は、本編でもさらりと、『外伝・碧桃の花精』でもふんわりと書かれていますが、カクエキはあまり明確になっていなかったので、補足です。
ホウチョウとの再会前ですが、ソウヨウが片想いをしているので、それなりに恋愛的な雰囲気はあるかもしれません。
WEB拍手、ありがとうございます!
拍手をありがとうございます!
パチパチっとあって嬉しかったです♪
*1:2024.08.23.20時
『夕焼けが覆う』をカクヨムにて転載を開始しました!
佳華国(かかこく)の代々魔術師の家系に生まれた葉誦(ようしょう)16歳は学園都市「夕凪(ゆうなぎ)」で徹夜でレポートを提出した。
人生に二番目ぐらい最低な日になった。
そんな夏の暑い日の夕暮れに、霧悟国(むごこく)出身の少女の珠霞(しゅか)と出会う。
次回の更新は
ちゃんと『紅の空』初出の書き下ろしを予定しています。
今月中にちゃんと1回は、何かしらをUPします。
鳥たちの見た夢
有力候補は中華風ファンタジーの『鳥たちの見た夢』の番外編です。
推敲の終わっている番外編がいくつか。
視点人物がソウヨウくんがほとんどですが、南城の城主時代で、ホウチョウちゃんとは再会前? が多め。
再会以後でもソウヨウ×ホウチョウの雰囲気はまったくないものばかりです。
というか、番外編でもいいから、発表しておかなきゃな……という設定のためのエピソードばっかりです。
神の印
中世ヨーロッパ風ファンタジーの『神の印』のスピンオフ*1をうっかり書いてしまったんですが、辻褄を合わせなきゃいけないということで、そちらは発表まで時間がかかりそうです。
スピンオフなので世界観は共有していますが、過去軸です。
第一話『ローザンブルグの白薔薇』の主人公CPのセルフィーユ王女にとっても、レフォール子爵にとっても、先祖に当たる人物たちの話です。
家系図にある聖王妃アネットが産んだ第三王女とローザンブルグ公爵の婚約に至るまでの話と結婚後の話の2作が書き上がっています。
『神の印』の第一話『ローザンブルグの白薔薇』開始時では故人になっている夫婦の噂と二人だけの秘密のギャップというお話です。
タイトル&プロローグ詐欺という、作者だけが楽しい作品です。
第三王女は、セルフィーユ王女とはまったく違うタイプの王女さまです。
公爵とは政略結婚なわけですが、お姫さまらしいお姫さまではないので、風変りかもしれません。
最近流行りの悪役令嬢でも、ざまぁでも、婚約破棄でも、契約結婚でも、白い結婚でもないので*2、ベタネタです。
リクエストがないと、こういうものばっかり量産するので、WEB拍手で匿名のリクエストができるので、読みたい作品や後日談があれば是非とも~。
twitter(X)で生存確認していた方にはわかる通りうるさくてスミマセン。
しばらくはゲーム『刀剣乱舞online』でぴちゃぴちゃと水遊びをしていると思います。
別段、レイド戦が一区切りついてしまって暇だから更新に来たとか……まあ、ちょっとだけあるので申し訳ございません。
期間中は快調に突っ走っていると思うので、イベント終了の8月27日まではうるさいと思います。
オリジナルの作品(短歌や五行歌)などに興味のある方は、是非ともハッシュタグの『#五百箇の鈴』だけ検索してください。
あとはミュートしておくといいと思います。
WEB拍手、ありがとうございます!
拍手、ありがとうございました!!
まともな更新がないのに、パチパチとあって嬉しかったです♪
『文を綴り披く月2024』のページを作成しました。
旧:twitterhttps://x.com/iotuで参加させていただいた31日間の競作企画。
ハッシュタグは『#文披31題』 と『#五百箇の鈴』のW検索がお勧めです。
『#五百箇の鈴』は並木空のオリジナル作品*1のハッシュタグになります。
旧:twitterは雑多アカウントになっていて、一次創作から二次創作、真っ最中のゲームから時事ネタ、創作の愚痴まで飛び出すという地雷がばらまかれているので、生存確認をしたい方以外は覗かない方が良いです。
作者に幻滅する可能性が非常に高いです。
萌え忠実に生きている低能な人間なので。
『文を綴り披く月2024』について
関連ページ
WEB拍手、ありがとうございます!
拍手、ありがとうございます♪
とっても嬉しいです。
「外伝・海が抱く月の夢」を更新
鳥陵の都のさらに北東。
『海月《かいげつ》』と名乗るクニがある。
月の女神と海の女神を信仰する船乗りの民。
民全てが同じ姓を名乗るほど小さなクニの最後の総領は『華月《かげつ》』という。
鳥陵に屈したとき、彼女はまだ十二歳であった。
終焉を眺めることとなった海月最後の宰相にして、海月郡最初の太守『沖達《ちゅうたつ》』。
鳥陵の皇帝と同年の彼にできることは、限られていた――。
「願いは叶わない」
『鳥たちの見た夢』本編
https://one.chips.jp/k-sora/s-toriyume-00.html
『外伝・海が抱く月の夢』
https://one.chips.jp/k-sora/s-toriyume-kaigetu.html
婚約者時代である「密書(原稿用紙11枚)」、「帰還(原稿用紙33枚)」、「交換条件(原稿用紙37枚)*1」の3本をUP!
去年の7月には書き上がっていたんですが、更新が遅れました。
外伝なので待っているような方はいないような気もしますが、本編では語られない補足的なストーリーなので。
令和6年の時代であり、いくらファンタジーでも成人と未成年の恋愛話が苦手な方は、「帰還」だけをお読みください。
「帰還」はカイ・ゲッカ視点になっています。
他の2作品には恋愛(性愛)描写があるということです。
成人年齢が15歳という世界観であっても、微妙な倫理観になっています。
モラルの問題であって、描写自体はぬるいので、どういう層向けなのかわかりません。
恋愛シーンとしては期待外れだと思います。
【第七部 来訪者】までの辻褄合わせの展開になっています。
ヒロインのフェイ・ホウチョウが羨ましがっていた『毎晩添い寝をしてもらっている』までの話になっています。
外伝・海が抱く月の夢に今後の更新について
第七部をカイ・ロウタツ視点で追いかけた話も書き上がっているのですが、長いのでどう分割するか悩んでいるので、しばらく見送られると思います。
本編でも倫理観が問われますが、鳥陵に降伏して一地域になった海月郡の太守*2だからこそ、レギュラー陣が人道的ではないと思うような話になっているので、読み手を問うと思います。
勝てば官軍、負ければ賊軍
そんな並木空のキャッチコピーになっているような感じです。
本編が鳥陵側からしか語られてないように気をつけているので、敗北して併呑された地域で生かされた人物にとって、史書から敗者として退場させられたものにとって、令和の感覚だと非人道な歴史(作品)の流れになっています。
今更ですが、『鳥たちの見た夢』はR指定をするなら、R-15作品です。
ファンタジーな世界観とはいえ、戦記&建国記ものなので、過激な暴力表現、殺人表現、差別表現、恋愛(性愛)表現以外にもハラスメントが含まれています。
15歳未満にはふさわしくない内容になっていますし、そういった作品が苦手な方はお避け下さい。
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