自閉症スペクトラム障害(ASD)の診断が下りました。 (original) (raw)

前回のあらすじ

livelymix.hatenablog.com

知能検査と発達障害検査の結果が出た。

あとは医師の診断をもらうのみ。

診断結果(と雑談)

今回も妻と病院へ。

医師からは

「現在困りごとが出ていて、知能検査の数値がこんなに高く出た。ということは、自閉症スペクトラム障害であることがより確実になったよね。確定だよね」

と言われ、あっさり診断が下りた。

他にはこんな話もしてくれた。

ASDは普通がわからない。それで普通になろうとするために学習する。でも普通って学ぶものじゃない。だから、普通であろうとすればするほど不自然になってしまう」

「普通とは何か。アマゾンの奥地の部族は裸で暮らしている人たちがいる。彼らは服を着ていないのが普通。あなたは服を着るのが普通だと学んできた。でもASDの人の中には裸でいても気にしない人もいる。」

「他人から普通に見えるかどうかを常に気にしないといけない。いつも周りの誰かに面接をされているような感覚になる」

▶この「周りの誰かに面接をされているような感覚」という説明がすごくしっくりきた。

だから大勢の人がいる場所では周りの目が気になって疲れるんだな、納得。

他にも仕事をどうしていくかとか聞きたかったけど、クリニック全体が多忙のため、診察時間はそんなに取れず、続きはカウンセラーさんと話すことに。

正式な診断書を出してもらい、帰宅。

スキャンをミスったせいで斜めになってしまった。

まとめ

1月上旬に初診を受け、2か月で自閉症スペクトラム障害(ASD)の診断が下りた。

なかなかのスピード感。

グレーゾーンではなくガチの発達障害という証明がもらえてよかった。

これでグレーだったら、結局自分は何者なのかモヤモヤしっぱなしになっていた。

診断がついたことで、「自分はこうじゃないかな?」「ああじゃないかな?」と悩む必要がなくなったのは大きい。

妻としても、これまでの俺の言動や、結婚当初のデリカシーのなさなど、「なんでこうなんだろう?」「なんでこういうことがわかってくれないんだろう?」と不思議に思っていたことが色々あったが、診断を聞いて納得したようだ。

だからすべてOKという訳ではないが、理由がわかったというだけで一歩前進。

あとはこの診断結果をどう使うかだな。

この後の展開

すでに終わった話だが、社内で信頼できそうな人たちに相談した上で、職場の上司にのみ開示。とりあえず大きな困りごとになっていたマルチタスク状態を解いてもらった。

その上で、社内の産業医さん・カウンセラーさんと繋がることができ、現在も月1~2回のペースで面談してもらっている。

まだまだ仕事上のトラブルは尽きないものの、これまでと違い、家族以外に相談できる人がいるのはありがたい。

面談・カウンセリングの内容は詳しくは明かせないが、かなり有意義なアドバイスを毎回もらっている。

何とか仕事面で良い方向に向かうといいなぁ。

おまけ

義実家にも診断結果は伝えた。(実家には伝えていない)

俺は、こういう結果が出て、こんなこと言われて~と説明したら、

妻が「平たく言うと、生まれつきコミュニケーションが苦手だったけど、学習能力があったから何とかなってたみたい」とかみ砕いて話してくれた。

なるほど、そう言えば伝わりやすいな。

ちょうど最近、「これ私だ…」とうなずいてしまったツイートを見かけた。

ASDで雑談的な会話が苦手だから「こう言われたらこう返す」のようなパターンで暗記しておいて引き出しを作っておく

— てんねんDr. (@adhdsavetheplan) June 8, 2024

受験勉強みたいに「これを覚えるぞ!」って感じではないけど、何となく失敗を繰り返して「こういうときはこんな風に話したら/答えたらいいんだな」という知識をインストールしている実感はある。

そして、ASDあるあるだと思うけど、想定外の話題や状況になるともう対応できない。

無口になるか、頓珍漢なことを言って変な空気になること、多々あり。

だから、妻と義実家以外で雑談するのは(できるのは)、付き合いの長い(小)中高~大学時代の友達と、メドレークラスタのようなオフ会で知り合った人ぐらいかな。

最近は、社会人になってから知った人とはほとんど話す機会を持っていない。

それが特に寂しいとか問題だと思っていないから別にいいけどな。