竹芝桟橋(東京都港区) - 伊豆・小笠原諸島を想う (original) (raw)
伊豆諸島や小笠原諸島には、そう簡単には行くことができない。そこで、せめて、これらの島々と東京を結んでいる船が発着する竹芝桟橋へ行ってみようと思い、出かけた。竹芝桟橋へは、まずJR新橋駅前からゆりかもめに乗る。この時点で伊豆・小笠原諸島の空気が感じられるような気がする。が、これは全くの気のせいだ。
ゆりかもめ新橋駅
5分ほどで竹芝駅に到着。駅は桟橋のターミナル施設とほぼ一体化している。竹芝桟橋へは他にJR浜松町からも徒歩でアクセスできる。浜松町駅から桟橋へ続く道路・竹芝みなと通りは、伊豆・小笠原諸島への玄関としての竹芝の地をPRする通りとなっている。
竹芝みなと通り
路面には伊豆・小笠原各島の形の図柄が描かれている。
ターミナル施設前広場のマストのオブジェ
竹芝桟橋のターミナル施設に入ると、伊豆・小笠原諸島への旅情満載だ。島々の特産品や土産グッズなどもたくさん売られている。船の出発までまだ時間がかなりあるが、乗船を待っているらしき人たちが結構いる。のんびり感がいい。
ターミナル施設入口
ターミナル施設内の発券カウンター
桟橋が見える所に出てみた。 大型貨客船が接岸していた。伊豆諸島航路を運航する東海汽船の船だ。岸壁には東海汽船のコンテナがたくさん積み置きされている。島々へ運ばれる物資と思われる。海の先にはレインボーブリッジが湾を跨いでいるのが見える。伊豆・小笠原諸島への船はその下をくぐって海原へ出て行く。
以上、竹芝桟橋
竹芝桟橋からは、伊豆大島へ高速ジェット船が毎日2便。2時間弱で到着。大型船は毎日夜10時に出航して翌朝6時着。その後、4時間かけて大島から利島、新島、式根島、神津島と繋ぐ。伊豆諸島南部への大型船は毎日夜10時半出航、翌朝5時に三宅島到着。その先、御蔵島を経由して八丈島までさらに4時間。小笠原へは小笠原海運が大型船を運航する。父島へおよそ週1便、24時間の旅だ。
この日の出航便はこのよう
伊豆・小笠原諸島には11の有人島がある。このうち、本土から最も近く最も交通至便な伊豆大島には行ったことがある。大島からは、対岸の伊豆半島が至近に見える。伊豆半島の山並みの上から富士山の上半身が聳えている。独特の文化や産品に溢れているから離島感十分だが、絶海の孤島の感じは全くなかった。
これに比べたら、小笠原は隔絶の度合いが格段に違う。上述のように週1の船便のみ。往復に1週間かかる。伊豆諸島には航空便のある島も多いが、小笠原には飛行場もない。隔絶性が高ければ、独自性も強くなる。ここの独特の文化や歴史の情報に触れると、強く惹かれる。いつか行くことは叶うだろうか。