「宮城・気仙沼 唐桑創生村の漁業体験プログラム(2)」  (original) (raw)

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被災地の体験ツアー、続きです。
このツアーは「唐桑創生村!共に歩む漁業支援・体験」。
≪たびーと≫で検索すると、他の地域やその他の特別なプランが出てきます。

まずは前日泊した岩手県一関から出発です。

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次回は一関でもゆっくりして、一度でいいからもち御膳を体験してみたいの。。。。

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バスに揺られること1時間半。
内陸の一関から気仙沼まではかなりの距離があります。
ざっとこんなイメージ。

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今回訪問した鮪立(しびたち)は唐桑半島の付け根あたり。
一番湾が入り込んだ場所なんですよね。
だからとても穏やか。牡蠣と帆立の養殖が盛んな静かな漁港です。

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到着してすぐに、大きな工事現場に出会います。
東日本大震災後、地盤沈下した海岸沿いの底上げ工事。

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これ↓、夕方撮影の写真なのですが、潮が満ちてくるとあっという間に水位が岸辺に迫るという、こういう状態なんですよね。。

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手作り感がほのぼの~、なRQ唐桑 海の体験センターへ!

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体験センターといっても何かの建物があるわけではありません。
本当に手作りの、活動出来るエリアがあるのです。
ここは、

以前は漁師さんのご自宅でした。
そのご自宅はすべて津波で流されました。
先祖から代々守ってきた土地を自ら提供して、
家が全壊してしまった場所を使って、この体験センターは作られているのです。

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海からすぐのこの場所、裏山があってその上は畑になっています。
青いテープが張ってあるのはここまで津波が上がったという印。
手前のねこぐるまの大きさなどからこの高さがわかってもらえると思います。

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緑生い茂り大きくて立派に育っていた庭の松、今はこのようになりました。
漁師さんは、この松が人を守ってくれたと言います。

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こんなに美しくて静かな海があんな風に荒れ狂ったなんて信じられないけれど、でもこうして現地で漁師さんたちの話を聞いているとその現実が確かに腹オチしてくるんですよね。

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そして毎日、そんな海と一緒に復興・創生へ歩みを進めているんですよね。
熱意に心を動かされっぱなしでした。

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さて、今回の体験では3つの活動があります。
グループに分かれ、ローテーションで活動していきます。
最初の仕事はほたての殻をロープに吊るす作業です。

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牡蠣の稚貝「かき種」はこのほたて貝に付着するところから始まります。
牡蠣は通常ちょうど今の時期に抱卵、産卵します。
牡蠣の幼生(赤ちゃん)は海水の中に放出されてしまうのですが、広い湾になっている場所ではただ広く海の中を浮遊してしまいひとところに集まることをしません。
それなので唐桑では、以前は石巻や松島など湾が入り組んでいて牡蠣の幼生が溜りやすい場所を持つ地域から「かき種」を購入していました。
しかしこれからの新しい唐桑は<純度100%の唐桑牡蠣>を作るため、唐桑生まれの幼生をほたて殻に付着させるところから挑戦を始めています。

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例えばこんな風にほたてにちっちゃな牡蠣が付きます(指さしてるのが少し育った牡蠣の赤ちゃん)。
裏と表に10個ずつくらいついてくれるといいらしい・・・、んだけどそんなに都合良くくっついてはくれないそうで(^^;)
プランクトンネットというプランクトンを濾しとって採取する漁業器具と顕微鏡を使って(2日~4日くらい経って)付着状況を確認、だいたい付いただろうと予測が出来たら今度はかき種のない場所に移動して沢山くっつかないようにするそうです。かき種付けって結構難しい作業ですよねー。

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よって、牡蠣が付着しやすい固いものとしてほたての殻を原盤としてつなげます。
太いワイヤーに穴をあけたホタテ殻を通します。

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ほたては唐桑のほたて殻。固いのか、思いっきり穴をあけてもひび割れません。

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ほたて殻が重ならないように1個ずつにゴムを通すのですが、この作業がビーズのネックレス作ってるみたいな感覚で、かなり気持ちアガりました(笑)

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こうやってつなげて・・・、

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間にはゴム・・・。

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出来上がり!

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牡蠣殻バージョンもあり!

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みんなでワイワイやってるのってとっても楽しいんだけど、すごく地道な作業。。。
これを何百本も作るなんて、漁師さんってお休みないんじゃないだろうか・・。

作業中、ものすごく気を使っていただいて冷たいお茶をいっぱいいただいた。

おいしかった・・・・・!
すっかり唐桑のファンになってしまったわ。

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この後は船に乗りまーす!
ある意味メインイベント!

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宮城・気仙沼 唐桑創生村の漁業体験プログラム(1)
宮城・気仙沼 唐桑創生村の漁業体験プログラム(2)
宮城・気仙沼 唐桑創生村の漁業体験プログラム(3)
宮城・気仙沼 唐桑創生村の漁業体験プログラム(4)

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