じぶん日記 (original) (raw)

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10月の富山へ。

本来であれば海沿いなどは特に、寒い季節であったはずの富山。今年は暖冬ですね、薄着でも大丈夫でした。

日本航空「OnTrip JAL」連載のために訪れました。

自然や歴史を中心の旅を考えていたのですが、色々と富山を調べるうちによりディープな旅として見つけたテーマ。

それが『万葉集』です。

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現在の富山県高岡市伏木に官僚として赴任したのが、万葉集を編纂した人物。大伴家持(おおとものやかもち)です。

大伴家持は、歌人でもありまた編集者でもありました。多くの歌を万葉集の20巻にまとめ、また自身が富山県で作った歌もその中に込めました。

この富山県内で作られた歌を「越中万葉」と呼びます。

家持は北陸の風景に魅せられ、多くの歌を詠みました。

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国府があった伏木の町には、最近国宝になったお寺「勝興寺」があります。

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また近くの「氣多神社」からは、家持も見たかもしれない富山湾が一望できました。

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大伴家持が赴任した後視察のために出向いた浜街道沿いでも、多くの歌が残されました。

当時「奈呉」と呼ばれ、現在は新湊・内川と言われる地域には「放生津八幡宮」があります。

これは家持が建てた神社です。

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ここには曳山祭りが残されており、今でも続けられています。

祭は国重要無形民俗文化財に指定されています。

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今でも町名に残る「奈呉」の曳山を見学させてもらいました。

華やかであり勇壮な祭とのことで、いつか参加させてもらう約束をして帰りました!

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高岡市にある和菓子の店「大野屋」には、越中万葉モチーフとした和菓子があります。

「とこなつ」です。

立山(たちやま)に 降り置ける雪を 常夏(とこなつ)に 見れども飽かず 神(かむ)からならし

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立山連峰に降る雪を和三盆粉で表現する、とても繊細なお菓子です。

歴史もあるお菓子ですが、上品でありかつ大きさもちょうど良く、スッと優しく溶ける和三盆の優しさが光ります。

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地元でも万葉集は浸透していて、小学生から始める「越中万葉かるた」や「万葉まつり」などなど、文化の継承が行われています。

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