2012 (original) (raw)

2012 (吹替版)

監督 ローランド・エメリッヒ

キャスト

ジョン・キューザック…ジャクソン・カーティス

キウェテル・イジョフォー…ヘルムズリー博士

タンディ・ニュートン…大統領の娘

なんだかな、ずっとイライラと気持ち悪さが残る映画。

地殻変動で地球が崩壊しちゃうという

とんでもないストーリーなんだけどさ。

あまりにも非現実的すぎて。

非現実なのは映画だからわかりきってますが

ここまで行くと都合がよすぎて

しらけてくるんだよね。

どうにか、映画の誰かの視点に合わせよう、

そしたらもっとパニック恐怖に陥るかもしれない

と思って試みるも

ジョンキューザック自体、

アトラクションを楽しんでるような雰囲気が出てるので

全く世界の終末を感じない。

で、大統領やパイロットや、嫁の現旦那ゴードンとかは

しれっと死んでしまって退場も儚すぎ。

とことん主人公家族だけに天は味方するって流れでね。

こんなにいろんなことが起こっても

恐怖におののく姿や、緊張感が足りない彼らを見てると

気持ちが冷めていく一方で。

まず、世界の人口80億人は死んでしまうわけですよ。

政府や金持ちだけ方舟に乗るだか言ってますが

避難してきたそいつらは

途中で雑談して笑ってたりって…

どこに共感できますか?

いい人ぶってるヘルムズリー博士でさえ

人類助けようとか良い発言してますが

どうしても自分は助かる前提で

しょせん他人事のようにしか見えないんですが。

この状態で

どう結末を迎えるんだろう。

どうせ主人公は生き残るの確実だよな。

建物が崩壊し始めてもうまく車でよけられるし

山から火の玉が降ってきても飛行機うまくかわせるし

どんな状況でも絶対死ぬわけないしな。

なので見てるこっちはハラハラしないんですよ。

あれだけ自然からの恐怖を食らったら

すぐに次の会話などポンポンと出るわけがない。

身内や知人が次々に死んでいく中で

生き残った主要人物の晴れ晴れした笑顔は何なんだ?

新天地で生き残るぞ、という希望だけか?

アンタらのために犠牲になった人たちを悼むことはしないのか?

ふざけた映画でした。