水上遊具に潜む危険性、ガイドラインなし 「としまえん」女児死亡事故 | 毎日新聞 (original) (raw)
東京都練馬区の遊園地「としまえん」のプールで女児(8)が死亡した事故は、水上遊具に潜む新たな危険性を示した。安全管理に関する具体的な規定はなく、管理は現場に委ねられているのが実情で、専門家は「ハードとソフトの両面で対策が必要」と指摘する。
事故は15日、有料プールエリア「ふわふわウォーターランド」で起きた。女児は家族と来ており、警視庁練馬署などによると、午後1時ごろ父親とプールに入った。その後、父親が監視員に「娘の姿が見えない」と相談。同2時の定時点検で、ビニール製の水上遊具(縦5メートル、横2.5メートル、厚さ30センチ)の真下でうつぶせ状態の女児を監視員が見つけた。ライフジャケットは着用したままで、その浮力で身動きが取れなくなった可能性がある。
日本エア遊具安全普及協会(東京)によると、水上遊具は導入コストの安さや種類の多さから近年人気になった。海上に水上遊具を設けている千葉県の勝浦中央海水浴場は9月16日、長崎県のハウステンボスも同8日まで営業している。
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