パチンコの大当たり中の停電は補償してもらえる?台風時のリスクを解説! (original) (raw)

パチンコ店で起こりうる、避けたいトラブルの一例が「遊技ゲーム中の停電」です。

電源がないと、パチンコもスロットも遊べません。

遊技台のみならず、玉やコインの貸し出し機、計数機、景品カウンターのポスコンピューター、ホールコンといった設備も全て電気に依存です。

こんな普段から多くの電力を消費している、パチンコ店が仮に停電に見舞われた場合、どのような状況になるのでしょうか?

特に台風シーズンには、広範囲での停電が報じられることが多いです。

その際、客として最も不安に思うのは、以下の点です。

・出玉が保証されるのか?

・景品の交換は可能か?

この記事では、パチンコ店での停電がどのような影響を及ぼすか、私の経験をもとに解説します。

※パチンコは満18歳になってから!

【先に結論】

・パチンコ店が停電になった場合、通常、出玉の補償はされません。

・既に得た出玉に関する交換は、後日対応となります。

停電時の確変や時短の出玉補償はなし

パチンコをしている最中に停電が発生することは稀ですが、パチンコ店での停電時に出玉が補償されることは基本的にありません。

ほとんどの場合、「泣き寝入り」となります。

ただし、「停電」と一口に言っても、その背景には様々な状況が考えられます。

ここでは異なる状況ごとに、停電がどう影響するのかを詳しく見ていきます。

停電が長引いても補償はされない

台風、落雷、機械の故障などが原因で停電が発生しても、営業時間内に電力が復旧すれば通常通りの遊技が可能です。

現代のパチンコ台には、ゲームの進行状況を記憶する「バックアップ機能」が装備されています。

電力が復旧すれば、停電前の状態でゲームを再開することができます。

問題となるのは、停電が長引き、その日の営業が終了する場合や、客が退店する場合です。

このような状況では、残っていた確変、時短、スロットのAT(アシストタイム)などは補償されません。

「確変中だったので、1回の大当たり分を補償してほしい」

という要望や、

「使った金額を返してほしい」

といった顧客の訴えも、通常は受け入れられません。

店側からは謝罪があるかもしれませんが、出玉に関する補償は期待できません。

これは、通常営業終了時に残る「確変残り」での出玉が補償されないのと同じ理由です。

「通常の閉店とは異なる状況であるため、出玉を補償すべきだ」と考えるかもしれませんが、多くのパチンコ店では補償されないことを前提にした方が良いでしょう。

「停電時の補償はしない」という注意書き

「台風などの自然災害、および遊技機トラブルによる補償は当店ではしません」

という内容の注意書きを、パチンコ店内で見たことがありますか?

昔のパチンコ台はバックアップ機能がなく、停電が発生すると確変や時短の情報が全て失われてしまっていました。

もし、停電が5秒程度であれば、電力が戻るとすぐに遊技を再開でき、確変や時短の状態が保持されます。

しかし、10秒以上の停電では、全ての設定がリセットされて初期画面が表示されます。

このようなトラブルはお客さんにとって納得がいかないもので、結果として店員との間でトラブルが発生しやすかったのです。

これらのトラブルを未然に防ぐため、多くのパチンコホールでは上記の注意書きを遊技台の上部や、他の目につきやすい場所に貼り付けています。

これにより、「停電時の補償がないことを知らなかった」というお客さんの不満を未然に防ぐことができ、店員も説明がしやすくなります。

最近では店内の見た目を損ねないようにするために、この種の注意書きを控えめにしていますが、よく見ると景品カウンターや店の入口などに掲示されていることがあります。

これにより、パチンコ店に入店する時点で、お客さんは店のルールを承諾したものとみなされます。

「台風や機械トラブルによる停電でも、出玉の補償はありません」と明記されているため、遊技前にこれを確認し、納得した上でプレイすることをお勧めします。

もちろん、停電時に出玉を補償すると告知しているパチンコ店は、ほとんど存在しないでしょう。

停電が直れば続きから遊べる

最初に触れた通り、現代のパチンコ台にはバックアップ機能が備わっています。

停電後、電源が何時間も断たれていたとしても、電力が復旧次第、プレイを継続することが可能です。

バックアップはRAMクリアされるまで維持されるため、停電で電源が切れても確変や時短が失われることはありません。

またスロットの場合は、古くからバックアップ機能が存在していました。

停電により電源が落ちても復旧すれば、停電前の状態でゲームを再開できます。

ビッグボーナスやアシストタイム(AT)も維持されるため、設定変更やRAMクリアを行わない限り、ゲームの状態が失われることはありません。

運や大当たりの波の補償はなし

停電が発生してもバックアップ機能のおかげで、電源が復旧すればプレイを前の状態から再開できることを説明しました。

時間のロスはあるかもしれませんが、プレイヤーが直接的な損害を受けることはありません。

ただ、一部のプレイヤーからは、以下のようなクレームが出ることがあります。

「停電で電源が切れたせいで、確変が途中で終わった」

「当たりそうだったのに、停電で逃した」

これは、停電が原因で「運の波(大当たり)」が変わったとするクレームです。

もちろん、大当たり(運)の波を補償することはありません。

これは出玉補償を超えた「オカルトな問題」です。

パチンコやスロットは、各回転ごとに大当たりが抽選されており、いつ当たるかは不確かです。

停電があっても、大当たりの確率は変わらないため、当たりやすさに影響はありません。

なので、店員に「波が変わった」とクレームをつけても、無視される可能性が高いです。

逆に面倒な客とみなされるでしょう。

私の知り合いの店員は、この波に関するクレームで困ったことがあり、理解が難しい顧客にはこんなふうに説明しました。

「実は波もバックアップされていて、停電前からその波だったと思いますよ」

または、

「電源を切ると、実は波がよくなることもあります。これから当たったら、逆に出玉を没収することもありますけど、それでもよろしいですか?」

これで大抵のプレイヤーは納得します。

確率論や波理論を説明しても、すぐには理解されないことが多いです。

特に忙しい停電時には、オカルトを信じるような顧客に時間を割くのは、店員としては避けたいものです。

復旧するとリーチが消えたように見える

たまに、以下のようなクレームが寄せられます。

「激熱リーチの最中に停電し、電力が復旧した際にはリーチが消えて外れていた」というものです。

これは、「波が変わった系」のクレームと異なり、店側としては真剣な対応が求められる問題です。

現代のパチンコ台は、電源を再投入してから液晶画面が表示されるまで、少し時間がかかります。

これは、性能が向上し情報量が増えたため、メイン基板が画像データを読み込むのに時間が必要だからです。

一部の機種では「画面準備中です」と表示されることがあります。

しかし、液晶画面に何も表示されていなくても、メイン基板の内部処理は進行しています。

停電から復旧して電源が再投入された際、画面は準備中の状態でも、リーチ演出や大当たりの抽選は内部で進行しているのです。

そのため、内部ではリーチ演出が続行されているものの、画面上には表示されないため、プレイヤーには分かりません。

これにより、リーチが消えたように見えるのです。

停電復旧後にリーチが終了して外れていた場合、それは元々外れリーチだったということです。

また、それが当たりリーチだった場合には、画面には表示されないものの、アタッカーが開いて大当たり中の状態になることもあります。

プレイヤーは液晶画面の表示を基に判断しますが、液晶画面はあくまでメイン基板の抽選結果を表しているに過ぎません。

もし、停電前にメイン基板で大当たりが出ていた場合、その結果はバックアップされており、電力が復旧した後に大当たり状態で遊技が再開されます。

停電から復旧時のパンクに注意

また、右打ちが必要な機種を打っている際に停電からの復旧を見逃し、パンクさせないよう注意しましょう。

この場合も、出玉の補償は行われません。

大当たり中に停電が発生した場合も、注意が必要です。

画面が表示されない場合がありますが、復旧後はアタッカーが無音で開放される機種もあります。

停電はいつ復旧するか分からないので、極力、席を離れない方がいいでしょう。

停電時の景品交換は後日の対応になる

ここまでは、パチンコ店での未消化の確変や、ATの補償について説明してきました。

では、すでにお客さんが得た玉やコインは、停電時にどうなるのでしょうか?

停電が起こると、計数機が使用できなくなるため、玉やコインを交換することができません。

さらに、景品カウンターのコンピュータも停止するため、景品への交換もできなくなります。

各パチンコ店は、このような状況に対応する独自の手順を持っていますが、停電は非常にまれなため、詳細なマニュアルを持つホールは少ないでしょう。

しかし、これらの玉やコインの交換は「補償」ではなく、単なる「交換業務」です。

計数機が使えないからといって、玉やコインを没収することはありません。

もし、閉店時間を超えても停電が復旧しない場合、一般的には後日の対応になります。

店側はお客さんの住所や氏名、プレイしていた台番号を記録し、後日、玉やコインの交換を行います。

たとえ遠方から来ているお客さんでも、この対応を行いますが、不便を感じることもあるでしょう。

私の知り合いの店員は、停電トラブルにより閉店後も計数機が復旧しない状況がありました。

その時は、玉やコインを手で一つずつ数え、その数に基づいて特殊景品を交換しました。

適切な記録と計算を行えば、復旧後に売上金額の修正も問題なく対応できます。

その時は客数が少なく、出玉も限られていたため、人力で数えることが可能でしたが、もし大規模な出玉があった場合、人力での対応は非常に困難です。

そういった状況では、電気のありがたみを痛感します。

まとめると、停電が閉店時間まで復旧しなかった場合、手元にある玉やコインの交換は後日に対応されます。

ICカードを使っている場合や両替中の場合も、同様の手順が取られることが一般的です。

台風接近時の停電リスクとその対応

パチンコ店で停電が発生する原因は多岐にわたりますが、特に注意が必要なのは台風による停電です。

一時的な送電トラブルによる停電は、通常数時間内には復旧することが多いです。

しかし、台風のような自然災害が原因の場合、被害の規模によっては復旧に長時間を要する場合があります。

例えば、2019年9月の千葉県での台風による長期停電は、多くの話題となりました。

台風による停電が、パチンコ店の閉店時間を超える場合、先に触れた確変や時短の権利は補償されず、結果として「泣き寝入り」を余儀なくされます。

また、すでに獲得した玉やコインの交換は後日に持ち越されるため、非常に面倒な事態になります。

特殊景品に関しては持ち帰りが可能ですが、玉やコインをそのまま自宅に持ち帰ることは許されません。

台風の進路や予想される被害は、事前に天気予報で確認が可能です。

そのため、台風が接近している時にパチンコを楽しむ際は、停電した場合に補償されないリスクや、即時の交換が行えない可能性を理解した上で、遊技を行うことが重要です。

さらに、事前に店員に「もし停電した場合の対応はどうなりますか?」と確認しておくと良いでしょう。

通常、パチンコ店は天気が悪い日には、釘の調整や設定を厳しくする傾向があります。

そのため天候が荒れる日には、自宅でおとなしく過ごすのが賢明です。

台風中に営業を続ける、パチンコ店の判断も疑問視されることがありますが、従業員やお客さんの安全を最優先に考えるべきでしょう。

台風の日はいきなり閉店することがある

最近の台風は非常に強力で、その影響を受けている企業や施設も多いです。

パチンコ店でも台風が接近する際には、営業時間の調整が行われることが増えています。

かつては、強行して営業を続けることも多かったパチンコ店も、安全を考慮して営業時間を短縮するか、時には閉店することもあります。

台風の日にパチンコを楽しむ場合、営業時間が短縮される可能性に注意が必要です。

開店が遅れることはまだしも、より問題となるのは予期せず早めに閉店することです。

例えば、悪天候を理由に「あと2時間で閉店します」と突然アナウンスされることがあります。

この場合、確変中やAT中に突然ゲームが終了し、そのまま補償もなく終わることがあります。

台風の日のパチンコは予期せぬ停電や、突然の閉店によるドキドキとハラハラを体験することになります。

大雨の雨漏りで停電することもある

また、古い建物のパチンコホールでは、台風だけでなく、ゲリラ豪雨などの突然の大雨が原因で雨漏りし、漏電(ショート)によって停電が発生することがあります。

私の知り合いが店長を務めていたホールでは、大雨の日に事務所が滝のように雨漏りし、結果としてパソコンが故障したこともありました。

このような状況が遊技台の上で発生した場合、お客さんは傘を差しながら遊技を続けることになるかもしれません。

これもまた、パチンコホールが直面する天候リスクの一例です。

パチンコ店で実際に停電した体験談

ここでは、実際にパチンコ店の店員が体験した、停電トラブルについてご紹介します。

ある日、営業中に突如として店全体が停電し、店内は完全に暗闇に包まれました。

スロットで言うところの「激熱演出」のような状況ですね(笑)。

自動ドアが機能しなくなり、入口で困惑するお客さんの姿が印象的です。

幸い、停電は約30分で解消され、お客さんも遊技を再開できました。

予想された「波が変わった系のクレーム」も発生せず、ホッと一安心。

「このような時にバックアップ機能があると本当に便利だ」と痛感しました。

しかし、復旧後に両替機が機能していないことに気づきました。

どうやら、停電により両替機の制御基盤が故障した模様です。

おそらく、ブレーカーがオンのまま電力が復旧し、突然の通電が原因で故障したと考えられます。

停電とその復旧が原因で、基盤が壊れたことは明らかでしたので、電力会社に連絡を取りました。

しかし、送電トラブルによる停電は認められましたが、補償については「一切できない」との回答。

補償を行うためには因果関係の証明が必要であり、責任を認めると問題が複雑化するためです。

結局、この制御基盤の修理には、約16万円の費用がかかりました。

これはお店にとっては予想外の出費で、この経費の回収のために釘や設定の締め調整が必要になるわけです。

パチンコ屋というのは、そんなものですね(笑)。

営業中にブレーカーを切ってしまい停電

パチンコ台にバックアップ機能が、まだ付いていない時代の話です。

パチンコやスロットの台の電源を、開店前に一斉にONにする方法をご存知ですか?

個々の台を1台ずつ開けて、電源を入れるわけではありません。

そんな手間をかけていたら、大型店では開店準備が終わらないでしょう。

実際は、各遊技台の電源スイッチは常にONの状態で、全体の電源をコントロールするブレーカーで一斉に電源を入れ切りします。

これにより、開店前には全台の液晶画面が揃ってデモを表示します。

しかし問題は、営業中に誤ってそのブレーカーを切ってしまうことです。

恐ろしい事態ですが、実際にこれをやってしまったトラブルが発生しました。

ブレーカーがある場所は、店舗によって異なります。

私の知り合いが働いていた古いパチンコ店では、ブレーカーがむき出しで設置されており、家庭用ブレーカーと同じような形状です。

営業中にアルバイトが間違えてこのブレーカーを切ってしまい、そのブレーカーから電源を取っていた島の全台が停電したのです。

店内の他の部分は正常に稼働しているため、自然災害や送電トラブルでないことは客もすぐに理解します。

特に確変中や、大当たり中のお客さんは大いに怒りました。

当時はバックアップ機能がないため、復旧後も台はタイトル画面から再スタート。

島内では明らかに「これ、店側のミスで停電したんじゃないか?」という空気が流れました。

その店の店長は、

「停電によるトラブルです。補償はできません。こちら(頭上)にも書いてありますので」と、やや強引に説明してお客さんを納得させたとのことです。

さすがに「アルバイトの不注意でブレーカーを切ってしまいました」とは言えませんからね…。

パチンコ店では、こんなトラブルもあり得ます。

パチンコ中の停電には、特に注意が必要です。

エクスアリーナ東京で大事故発生。
ほとんどの台停電。
台は停止。会員カード飲み込まれた。
人生\(^o^)/
スタッフが保障の話している。

— うきわ (@ukiwa0716) August 10, 2023

エクスアリーナ東京
停電の復旧目処は立ちません。
保証も行えません。
の一点張りでやべー。

他の店にいこーっと

— エクスアリーナ東京の(元)信者 (@PdE7GePAjNMj45Y) August 10, 2023

エクスアリーナ東京 停電
北斗を含めスマスロほぼ
エヴァ 全台
リゼロ 全台
大海5 全台

復旧の目処は立たずに遊技出来ません。
お金の返金もしません。
精算機も使えません。
景品も払い出せません。
貯玉も出来ません。

これ、営業出来なくね?
面白いからこのまま実況しまーす笑

— エクスアリーナ東京の(元)信者 (@PdE7GePAjNMj45Y) August 10, 2023

結論:遊技中の停電は他人事ではない

パチンコ中の停電は、通常考えられることではありませんが、決して他人事とは思えないレアケースです。

台風が直撃したとしても、必ずしも停電が発生するわけではありません。

仮に停電しても、そのほとんどが数分から最長で1時間程度で解消されます。

しかし、この珍しさが逆に罠となり得ます。

多くの人は「自分が遊んでいる時に限って停電などあり得ない」と思いがちですが、実際に停電が発生すると、その対応に困惑することが多いです。

だからこそ、「遊技中の停電はゼロではない」と心に留めておくことが重要です。

特に、台風などの自然災害が原因での停電は予測不可能ですし、送電トラブルが原因の場合は電力会社の責任となります。

パチンコ店側から見れば、「なぜホールが補償をしなければならないのか」という疑問は理解できるものです。

この記事を通して得られる結論は、基本的に遊技中に発生した停電による出玉補償は期待しない方が賢明です。

そのリスクを理解し、もし停電が起こった場合には、冷静に対処する準備をしておくことが望ましいです。