林檎と窓と黒苺 (original) (raw)
色々書いたが、僕の使い方のベストが判明した.
針は16号、糸は30番これが一番使いやすかった. 強烈に厚い革を縫うわけではないのでこれが一番気持ちよく縫える.
上糸は出荷状態だとかなり強く、目一杯弱めてちょうど良いぐらい.
上糸を針に通すとどういうわけかかなり強い張力なのでここはもう少し研究が必要かもしれない.
下糸ボビンも少し強めなのだが上糸より全然弱いのでそのまま.
僕の手だとボビンをセットする時少し開口口が小さいので、本体を開いて入れるのが楽だ.
天びんの調整は前に書いた通り僕の個体はゆるゆるだったので締めた.
さてテーブルダスターでの練習で十分に調整した.
糸をしまっておくための巾着袋をオールミシンで作ってみる.
スプリットレザー(要するにトコ革)がいい感じのお値段(安いという意味)だし、革すきをお願いしたらついてくるので、これを使って作ってみる.
A5サイズ大の革を2枚切り出す.
袋ものはひっくり返す前提なので、紐通しを縫ってみる.
いつもなら菱目打ちでたんとんたんとんやってロウビキ糸に針をつける.
だが、調整済みミシンにいきなり食わせてみる.
まず縫い返し3針程度分手前から開始. 返し縫いからの押し踏みパタパタ、ダダダダダダと縫う. わずか10秒で紐通し口を縫い切った. 糸処理はどうせ自分が使うものだしライターで焼き切る.
紐通し口ができたら1.5センチほど折り返して紐通しを縫う. いやー早い早い.
袋ぬいも別に凝った作りにはしないので3辺縫っておしまい.
ひっくり返すと糸入れ巾着の出来上がり. 革レースは円形に切り出すツールで作ったものだ. 何本もあるのでそのうち短めのもので巾着の紐を通す.出来上がってしまった.
ボビンに巻いた糸もマスキングテープで糸どめしてこの巾着にポイ.いくつかの番手、色でボビンを作ったのでその保管に少し困っていたのだ.
手縫いだと軽く1時間近くかかる作業がミシンだと15分かからない.
もちろんミシンは奥が深いことは知っている. また手縫いあるいは腕ミシンじゃないと縫えないものがあることを知っている(捨てマチのバッグとかね).
だが単純に縫い合わせする、あるいはレーザーで作ったタグを縫い付けるなんて作業はミシンには敵わない. しかも糸が細いので、手縫いだと3.5mmピッチの菱穴に細番手の糸でギリ縫えるものもあっという間に縫えてしまう.
ハードカバーを買って、よしブックカバー作ろ、と思ったらおおよそ2時間程度かかっていたものが、ミシンだと30分程度で出来上がってしまうね.
これはずるいよ.
革の色に合わせた糸で直線縫いした後で5mmピッチで菱穴を開けて色の入った糸で飾りステッチを入れてもいいよね、とか、自分で使うものだから色々使い分けを考えるのが楽しい.しかもクラフト臭が薄くなりそうな予感が少しする.手縫いだとクラフト臭がどうしても拭えない.
ここのブログには僕が作ったものを掲示するようなことはしないが(過去に掲示したのはOTOKOミシンのイントロに必要だったから)、OTOKOミシンに纏わる話は何かコツやトラブルシュートすることがあったら、またガジェットの目線でレポートしようと思う.
(20241011)
(この記事はミシンの各部位を何の注釈も入れずに書く)
それは直線縫いを練習していた時のことだ.
天びんが一番下に降りた時に「かっつん」といって上に上がらなくなった.
逆回転させると上に上がるのだが、針を下に下げてから正回転させると(つまり普通に縫おうとすると)「かっつん」といって止まる.
「あれ? もう故障したか?」
と思い、マニュアルを読んでみる.
思い当たる節がある.
釜をきちんとセットできていなくて縫っている途中にカランコロンと脱落させたことがある.
正しくセットできていないところでががっと動かしてしまったからか、などと思った.
ミシンはパワーで何とかしようとすると壊れる. OTOKOミシンは鉄でできているのでちょっとやそっとでは壊れないと思うが馬鹿力で回そうとしたら壊れてしまうはずだ.
このミシンはSINGERのオールドミシンのスタイルなので、ミシンの裏側、天びんが覗けるところの蓋を開けてみた. 銀色の化粧ふたのところだ.
天びんぱっかん
大きなネジが見える. 露出させた状態で回してみるとこのネジの部分に接触しているようにも感じられる.
購入して縫いの練習で1〜2時間程度動かしただけだ.
「ん〜」と思いながらドライバでそっと締めてみる.
すると、ゆるゆるでネジが脱落しそうになっているではないか.
少し締めて回してみると接触しなくなったようだ.
ここはあまり締め込むのはよろしくなさそうなので、自然に止まるところまで締めた.
テストで回してみると引っかかることは無くなった.
ハズレ個体ならいいが、もしゆるゆるで出荷していたら同じことになっている人は多いだろう.
ことによると押し入れにしまい込まれたミシンもいるかもしれない.
天びんが動かない、となった向きでこの記事にヒットしたらちょっと開けてみてもらいたい.ひょっとするとゆるゆるになっているかもしれない.
なお、アマゾンなどでテーブルダスターを入手しておくと直線縫いの練習ができる. 大量にあるし練習に使ってあとは普通に雑巾として使えば良い.
また0%→70%→100%とミシンの縫い速度の調整ができないと書いたが、マニュアルに「足踏みするようにリズミカルに踏み直してくれ」と書いてあった.
実践したところなるほど速度調整ができるようだ.
(20241011)
僕はレザークラフトの趣味がある.
ブックカバーや筆入れのようなど定番のものや特にトートバッグの作製に凝っている.
左:オイルレザービジネスバッグ、右:クローム鞣しミニトート
とあるブランドのコピーを家人の要求に応えるべく革の材質を変えて作製したりもする.
何のとは書かないがデザインコピー(豚革、ストッパー・補強:牛革、裏地:スプリットレザー)
で、一つ課題があった.
それは全て手縫いということ.革紐も手縫いで作っているため大変に時間がかかる.
それをミシンで縫えたら時間短縮、そしてクラフトっぽくない出来になるのではなかろうか、という思い込みでミシンを探していた.
ところが職業でなければ副業でもない. ホビーなのだ.
職業用ガチミシンはちょっと手が出ない.というか持て余すこと間違いなしだ.
家庭用ミシンでも縫えないことはない、という言葉を信じて家庭用ミシンを探してみるも、プラスチックの外装だったり押さえがよわよわそうだったりでそれでミシンを壊すのも惜しい.
そしたら、
OTOKOミシン
という何ともビューティフルなミシンが出ていた.
SINGERのオールドミシンの佇まいで、めったやたらとかっこいい.
台座はプラだが本体は金属であり耐久性が高いことを伺わせる. そして何といっても革が縫えるミシン(12オンスデニムだと12枚だっけかの重ね縫いも可能とのこと)なのだ.
しかも4万円台.
これはいい!と普段ガジェットを買う熱量の16倍ぐらいの勢いで購入した.
ミシンはいわゆるロックミシンで生地の端処理程度ならこなせる程度の知識はある.
早速、今風の自動糸送りがないので(それもいい)手動で糸かけを行なって革を縫ってみた.
サンプルにしたのは先述オイルレザーの端革だ.
さ、みてほしい.
OTOKOミシンで縫ってみた.
送り歯がくっきりである. オイルレザーのため爪で引っ掻いても跡が残るのだが、何も調整せずに縫った上部など送り歯で革が彫れている.(菱穴は無視していただきたい)
下部が調整1回目、真ん中が調整2回目の縫い上がりになる.この程度の送り歯跡ならオイルレザーの特性である指ですりすりすると消えてくれる.
「なんかガタガタしていませんか?」と感じる向きもおられるだろうが、革の特性とミシンの操作に僕の腕がまだついていけていないだけのことなのでミシンの性能に起因したものではない.
ただ、
このミシン、速度の調整がとてもしにくい. フットスイッチで速度が変わる大抵のミシンの機構を採用しているのだが、僕が操作したところ、ほぼ、OFF→速度70%→速度100%の3速オートマみたいな速度調整しかできなかった.
軽く踏むとウィーンという音はするものの針は動かない. で、少し踏み込むと70%の速度で縫い始める.
このミシンのいいところは手動でも縫える(はずみ車を手で回す)ので、コーナーなんかはおそらく問題なく縫えそうだ.
もう少しスローに縫えるといいのだがな. どうやら100Vのモーターのせいで非力なのだとか.
布との違いを楽しみながらこのミシンを使いこなそうと思うのだが、家庭用ミシンのような繊細なタッチ、動作は難しい、という記事である.
コツを掴んだらまた記事にする.
(20241009)
Pixel Watch3のバンドの話はこちらに書いた.
その後、ステンレス素材のもののほか、シリコン(エラストマーっではない)のものも入手してみた.
このベルトは残念ながら今は売られていない. 僕が購入した直後にAmazonから消えてしまった.
ベルトが中空になっており、皮膚接触面がぼこぼこになっているため通気性がいい.
ステンレス製のベルトも快適だったが、シリコンぼこぼこはさらに通気性が良い.
これがなぜ売られなくなったかは不明だが、多分値付けに失敗したのだろうな.
僕が買った時は1800円程度だった.モノのイメージはこの右端ベージュカラーのものだ.
Pixel Watch3には対応していないので注意してほしい.
購入履歴からは辿れなくなっていて、久々に検索してみたが色々な種類のベルトが出ているな.
気になるベルトを発見してしまったら、ベルトコレクタではないのでおそらくこのシリコンベルトが切れ、ステンレスベルトがガビガビになった頃、Pixel Watch4を手にしているだろう.
とにかく、標準付属のベルトは皮膚がかっさかさな体質のかた以外は汗でペタペタになってしまうのだろう. ほぼ全てのベルトの謳い文句が「通気性」であることからでもなんとなくわかる.
潜ったり泳いだりする分には標準ベルトでいいかもしれないし、ランニングの時だけ装着するのならエラストマー素材で良いかもしれないが、睡眠トラッカーや心拍トラッカーとして常に装着必須であるから、快適なベルトをチョイスしてスマートウォッチを堪能してほしい.
(20241008)
前回、「最高音質の製品のユーザサポートは如何なるものか」と書いた.
その後、保証交換してもらえることになった.2年から1ヶ月過ぎていたが.
2年の保証は伊達ではないな.
最高品質の製品のユーザサポートは、製品同様に最高のものであった.
ただ一つ残念なのは、捲れてしまったイヤーパッドの所有権は僕にあるが、交換に伴いその所有権を放棄することになったことだ.
正確に書くと捲れてしまったイヤーパッドは時間さえあれば、交換品とともに戻してもらえる可能性があった.
会社の判断が必要で時間を要するとのこと.
イヤーパッドのないヘッドフォンは不良資産そのものだ.
捲れてしまったイヤーパッドを戻してもらい、完全にめくってみて使っている生地を確かめたかったが、時間がかかってしまうのであれば保証対応してもらう方を優先した. なので「おそらく」本革としか書けない.
1世代前Px7の頭頂に当たる部分は合皮だ. 時間の経過とともに加水分解されボロボロにささくれだってしまう. おそらく汗や脂の影響もあると考えられるためきちんと拭き取ることが重要だ.
Px7 S2のそれはPx7と感触が違う(ような気がする). もしかするとその部分も本革仕立てなのかもしれない.価格差はそこかな.
何にせよ、大変満足な対応をいただいた.
なお、交換品にお手紙が同梱されているかと期待したが、モノだけが返送されてきた.
(20241008)
Pixel Watch3は大変便利に使っている.
画面が大きいことは正義である.
で、気になっていたのが電池の持ちだ.
バッテリー セーバーモードで
最長 36 時間使用可能
という案内がある.
これははっきり言って正しくない. という記事である.
あくまでも僕の使い方である. 参考にされたい.
僕は「常に表示状態のディスプレイ」を選んでいる.
おどし文句として、
「スマートウォッチのバッテリー駆動時間が短くなります」
と書かれているトグルをONにしているわけだ.
傾けて画面をONはOFFに、タップで画面をONはONにしている.
そして、サイレントモード・おやすみ時間について、
「スマートウォッチとスマートフォン間で同期する」をON.
スマートフォンからの通知をミュートするをOFF
サイレント通知を非表示にするをON
新しいアプリの通知を許可するをOFF
スマートフォンの着信をミュートするをOFF
スマートフォンの通知をミュートをOFF
アプリ通知は、Pixel Watch、カレンダ、Amazon、Slack、Authenticator、電話、SMS、Gmail、ホームセキュリティ以外の通知はOFFだ.
夜は23:00におやすみ時間、6:00に起床の設定となっている(これが重要なのかも)
この設定でバッテリ充電なしで48時間連続で駆動する.
一日で約30%のバッテリ消費量なので、設定をもっと詰めれば3日はいきそうな気がする.
常時点灯を切れば間違いなくいくだろう.
なお、心電図は使えるように設定しており日に1〜2回は計測する. 不整脈を感じるからだ.
Pixel Watchからストレスなどを皮膚表面の変動を検知して知らせてくれるし、常時心拍を測定してくれている.
最長バッテリ駆動時間など、普段はあり得ない設定での最長をカタログには書くものだと思っていたが、なかなかシビアな状態でGoogleは計測しているようだ.
これは僕にとって嬉しい誤算であり、なんだカタログなんだから「50時間ぐらいは動くよ」と書いてもバチは当たらないんじゃないの?と思っていたりする. 事実50時間はゆうに動きそうだからだ. あくまで僕の使い方だが.
スマホと同期しているので23:00を過ぎるとPixel Watchは画面が落ちる. だが睡眠時のログや皮膚表面の計測はずっと継続しているので実用上何の問題もない. スマホの通知も夜は切っていて、その設定がPixel Watchにも同期しているので快適である.
毎日入浴前にバッテリ充電し寝る前に睡眠ログのために装着するのだが、いつも70%ぐらいのバッテリ残量があるので一度試さなければな、と思っていた.
昨日は装着したまま入浴し無充電のまま今日を迎えたが、以上の結果が得られたので共有の意味で記事にする.
(20240930)
Px7 S2は僕の手から離れ娘ちゃんにおさがりした.
とある日イヤーパッドの下が捲れてきたという.
Px7 S2はそこそこ高額機である.(6万円前後)
そのせいか保証は2年である.
しかし素材は合皮であり加水分解は避けられない.
ということで捲れたという部分を視認してみると、
捲れた
接着が剥がれているようだ. そして断面を見るとこれ本革(鹿革?)なのかな・・・・
純正のイヤーパッドは非常に高額らしい. 色々なブログでボッタ●リと言われていてその価格はペアで17,000円とのこと.
中華の互換製品だとペアで2,000円程度で買えるようなのでま、それでも良い.
で、2年の保証期間を微妙に超えているがサポートセンターに連絡してみた.
サポートセンターはマランツなどの購入、サポート、修理と同じところのようだ.
ナビダイヤルで繋げてくれるので20円/分の課金が必要だ.
ここまでが今現在の状態だ.着払いで良いのでイヤーパッド部を送れ、とのことなので準備しているところだ.
この顛末はほぼリアルタイムで記事にする.
Bowers&Willkinsのヘッドフォンは、Bluetoothで接続する分には最高峰の音質だと思う.
最高音質の製品のユーザサポートは如何なるものか.
Px7 S2の記事は地味に読まれているようなので、イヤーパッドの外し方を書いておく.
1.イヤーカップとイヤーパッドの間に爪を引っ掛けて右あるいは左側を少し引っ張ると固定爪が離れる.
2.反対側も同じように引っ張るとポロリと外れる.
ここで機器分解をかじっていると、力の入れ具合は? とか固定爪を破壊しないか心配.とか過るがそんな心配は無用である.アホみたいに全力で引っ張らない限り、恐る恐る引っ張ると外れてくれる.
(20240926)