映画「トノバン 音楽家加藤和彦とその時代」 (original) (raw)

素晴らしいドキュメンタリーだった。

すべてにおいて抜群のセンス。同じ音楽は二度とやらず

常に新しいジャンルを切り開いていく・・・

そんな音楽家加藤和彦のことを「関係者が語り」その

全貌を紐解いていくドキュメンタリー。

関係者には坂本龍一高橋幸宏など

既に鬼籍に入った者も多かった。

ザ・フォーク・クルセダーズ

あの素晴らしい愛をもう一度

サディスティック・ミカ・バンド

ソロ活動、和幸・・・

様々なアーティストとのコラボ・楽曲提供

映画「だいじょうぶマイ・フレンド」の音楽監督まで

時代の一歩先行く音楽を加藤和彦は提供し続けていた。

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私にとっての加藤和彦は、やはりミカバンド。

もちろん第一期(加藤ミカ)はリアルタイムではなく、

第二期(桐島かれん)、第三期(木村カエラ)がリアルタイム。

何と言ってもアルバム「黒船」。

一時期はこの「黒船」に心酔した。このアルバムの曲をBGMに

芝居を創ろうと真剣に考えていた時もあった。

後年、立川志の輔新作落語大河への道」で

アルバム内の曲「**黒船(嘉永六年六月四日)**」が壮大なエンディングで

使用され、腰を抜かさんばかりに驚いた記憶がある。

(やはり、何か繋がっているんだ・・と確信する)

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加藤ミカ、桐島かれん木村カエラ

三人のヴォーカルが見れるYouTubeも珍しい。

歌が一番うまいのは木村カエラかな?

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黒船 (紙ジャケット仕様)

竹内まりやにも「不思議なピーチパイ」など楽曲を提供していた。

2人はフジテレビで「アップルハウス」という音楽番組もやっていた。

1980年~1981年。番組の構成は秋元康

かなりセンスのいい音楽番組だったと記憶しているが、フジテレビにも

VTRは残っていないそうだ。

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ドキュメンタリー映画のエンディングは

あの素晴らしい愛をもう一度

映画「トノバン」はこの曲にも戻ってきた。

なんて美しいメロディだ。

北山修が唄っている姿を見て、鳥肌が立ち涙が溢れた。

トノバン。日本の音楽史の中のあまりにも大きな足跡を

再確認することが出来た映画だった。

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