つれづれなるままに (original) (raw)

鞍馬寺→大報恩寺→誓願寺→楊谷寺

先週の日曜日、今度こそおとなしくしててくれるかな・・・とか思ったけど、たまたま私が目が覚めて
早起きしてしまったら、やっぱり出ました!「折角起きたんだからお寺巡りでも行こうよ!」の台詞。

お財布と相談すればするほど、ダメの返事が強くなりますが?と返してやると、今日の費用は全部
僕が出すから・・・とかの甘いささやき。ほら、鞍馬山行きたいって言ってたよね~とのダメ押し。
はい、負けてお出かけ決定となりました。

まあね、この時期の京都はGWも明けて、時期的にめぼしい観光ネタも無い頃。たぶん空いている
はずだと踏んで、京都コースを選択。読みは的中し、すんなりと目的地まで到着しました。

まずは、第十九番札所 鞍馬山 鞍馬寺(くらまさん くらまでら)
階段の両脇に朱塗りの灯篭がずらりと立っています。信者さんからの献灯でそれぞれに贈った方の名前が記載されてありました。緑の木々に赤い灯篭が映えて実に美しい光景です。
なかなか綺麗な参道に、期待に胸を膨らませて進んでいくと・・・・ケーブルカーの乗り口発見。
バックに入れれば犬もOKとの事なので、往復ケーブル乗車券を買いました。片道200円也。

蓮の花びらを模ったような形の白い紙に、三日月の下で居眠りをしている牛若丸のイラストが描かれてあり、その背中に寄り添うようにウサギも寝ています。くらま山・片道乗車券と下のほうに書かれてあり、ケーブルカーに乗るときに切り取られます。 ケーブルカーの窓から見上げる形でケーブルの線路を写した一枚。かなり深い山を切り開いて作ったようで、両脇の木立の深い緑が印象的です。
伝説の?鞍馬寺、牛若丸(源義経)が幼少時代過ごし修行をした場所として有名ですよね。なので
かなりの期待をして出向いたお寺さんだったのですが・・・・・・

ケーブルカーから下りて更にゆるやかな坂道を登っていきます。途中どぎつい朱塗りの小さな橋とトイレがありました。参道にはずーっと灯篭が並んでいます。一部金属が使われているので、どうしても興醒めしてしまいます。 本堂近くの最後の階段を見下ろした一枚。整備された階段と味気ないパイプの手すり、やはりきつい朱色の灯篭の柱と、同じ朱色の桟の施してある茶店の一部が見えています。

本堂も同じ朱色。階段もコンクリート、あちこち近代的な手が入り、軽いそこらのお寺のよう。山寺の侘び錆とは無縁のお堂でした。 階段も参道にずらりと並んでいる
献灯、途中に見える茶屋から本堂まで
全部近代的な手が入り、風情の欠片も
ありません。
時の流れを遡れるようなそんな古い
イメージを勝手に描いて来てしまった
ので、拍子抜けもいいところでした。

ここでゆっくり時間を費やすつもりで
出向いたのですが、特に見るものも
無く、早々に退散。

黒い四角いお盆の上に、ざんざいの入った朱塗りの椀、小さな黒い塗り物のお皿に、きゃらぶきが添えられて出てきました。 緑のもみじの中に、ピンク色の竹とんぼのような二枚葉が沢山生えていています。
鉄筋コンクリート造りの味気ない茶屋で、ぜんざいをひとつとって軽く休憩。その前に生えていた
木に、赤い葉っぱが出ていて、もみじの花だよという旦那様の言葉に、花なんて咲かすの?と思わず
ビックリ。記念の一枚をいそいそ撮影。ここでの唯一のアハ体験でありました(笑)
ケーブルカーで安易に登ってくる道筋は、やはりそれだけの事しかなかったようですね。反省。

次に向かったのは、 第十六番札所 瑞応山 千本釈迦堂 大報恩寺
(ずいおうざんせんぼんしゃかどう だいほうおんじ)
人目でかなり古い歴史ある建物だなと分かる本堂。濃い茶色の柱と壁、白い漆喰、屋根の部分の寄木細工のような美しさ、そして桧皮葺(ひわだぶき)の屋根。調和が取れて実に美しい建物です。
なかなか古くてしっとりしたお寺さん。それもそのはず本堂は国宝なんですって。しばし見惚れて
しまいました。
飴色に変わった壁の格子模様と柱。濡れ縁、屋根を支える寄木の見事さ、緑に溶け込むような自然な色合いが静かな美しさを湛えています。 この屋根が見事!!
桧皮葺(ひわだぶき)の寝殿造り。
それもそのはず、数々の戦火を潜り
抜け、この本堂は創建のままの建物
だそうです。
旧京都市内でも最古の建物とされて
いるのだとか。
日本の建築美、侘・寂の原点を見た
ような気がしました。

しもぶくれの顔、細い目、笑みを湛えた口元、親しみやすい要望の銅像です。 「おかめ銅像」これは昭和54年に
おかめを慕う信者らにより建てられた
ものだそうです。

↓由来は下をクリックし拡大させて
ご覧下さい。さすがにここに代筆は
長すぎて・・・・・・(笑)

鞍馬寺→大報恩寺→誓願寺→楊谷寺_d0017632_1694295.jpg

大きく立派な枝垂桜の葉のみの姿。一部は地面まで垂れ下がっています。

垂れ下がった枝で隠れてしまっていますが、その中に白い看板が立てられていて、阿亀桜ふりがなで、おかめざくらとルビが振ってあります。 なんとも立派な枝垂桜と思ったら
阿亀桜という看板が・・・・・。
咲き誇ったらこんな綺麗な桜に
これは桜の時期に一度足を運ばねば

何の期待もしていなかったところで
実に素晴らしい建物に巡りあえたり
期待し過ぎてガックリきたりと、こんな
こともお寺巡りの楽しいところですね

さて本日の3箇所目 第十五番札所 新京極 誓願寺(しんきょうごく せいがんじ)

繁華街の中にあり、人通りが多いせいか、入り口に派手な新京極と書かれた町娘と侍の姿の看板、良くある顔をくりぬいて自分尾顔をそこから出し、記念写真を撮るという代物。そこに誓願寺前と一緒に書いてあり、寺の入り口にどーんと置いてあります。。 いやはやここは、繁華街のど真ん中
特に写すものも語るものも無く
犬を連れていたら話しかけるおじさんが
飼っていた犬は肺病で死んだのだとか
旦那様がもう飼われないのですか?
と尋ねると、明るく俺も肺ガンで、もう長く
ないから飼えないんだよ~と、笑顔で
お答えになっていました。
返答に詰まる旦那様。
先を急ぎます、お大事にとだけ言い残し
どう返事したらいいんだよな~とぼやき
ながら立ち去ったのでした。確かに・・・

↓ まだ続きます。見てやってもいいよという方はクリックしてね。
もう飽きたという方は・・・・・・・・・・お願い!見捨てないで!(笑)

さて、たまたまここのお寺さんは、先斗町のすぐ近く。
車は預けたままで、どこかでランチでもしようよと散策に出向きました。最初は高瀬川沿いをテラスの
あるお店でも見つからないか、ブラブラ歩いていたのですが、めぼしいものは目に入らず、折角だし
こうなったら先斗町を歩いてやろうと、メインストリート?へ。
西洋の町並みの看板?と思えるような女性の横顔が描かれた丸い看板。 数軒歩くと今度は完全に和風な植木を飾りに配したレストラン。
お洒落な看板や、川床のあるお店がずらりと並び、こっそりお店を覗き見しつつ、ひょっとしてわんこ
連れでも入れるお店はなかろうかと、物色しながら歩きましたが、さすがにそんな雰囲気は欠片も無し

鴨川沿いの川の見える並びのお店には、大抵川床が設えてあり、多くの観光客が思い思いの場所でランチを楽しんでいます。川沿いの道は舗装され、家族連れやカップルがそぞろ歩きをしています。 諦めて鴨川へと降りてみた
そこらでお弁当でも買って、川でも
眺めながらランチにするかね、という
旦那様の台詞も、この川床を見上げる
私の耳には、「うらめしや~」としか
聞こえてこない(笑)

はぁ~折角の京都なのに、こういう時は
さすがに犬連れの身が切なく思える。

鴨川から三条大橋を望んだ一枚。川辺では腰を下ろしたカップルの姿が目に付きます。 三条大橋の方へ歩いて行った旦那様
何かを見つけて指をさし、大きな声で
叫んでいる。
慌てて近づいてみるとスターバックス
川床がそこにあるって言うではありま
せんか!
そうとなれば意気揚々、大急ぎで違法
道路横断(信号が遠かった)
ペコペコのお腹を抱えお店へ飛び込む
確認すると、ペットはダメとの事。
ガックリうなだれまた外へ。
手で×を作ったお姉さんを思わず刺し
い心境にもなった(笑)

アルミのテーブルの上にアイスミルクとアイスカフェオレが、そして白いお皿に丸いパンがひとつ入っています。 ミルクとパンの匂いを嗅ぎつけ、お座りして上を向いてもっと頂戴と催促しているラッキーの顔。

ソラマメとサーモンのクリームパスタ。 こちらはオーソドックスなミートソース。
仕方なく某チェーン店の申し訳程度のテラス席で、お世辞にも美味しいとは言えないパスタでランチを
なぜここで?それはね、旦那様がインド料理ならあそこにあるよ!と言ったので、もうそれでいいやと
また道路を横切ってこのお店に。するとインド料理は2階で、ここはただのパスタ&カフェ。
もう探すのも面倒になり、ここで済ませることにしたのです。
やっぱりね、犬連れは出かけるときは計画的にですよね~。いつだって食事の場所で泣きをみます。

そして最後はここ 第十七番札所 立願山 楊谷寺(りゅうがんざん ようこくじ)
通称:柳谷観音(やなぎだにかんのん)

階段を登りきったところにある参門。瓦屋根が美しい参門。 屋根のアップ画像。細かな細工が美しい亙です。

参門へ続く階段。某宅配便のユニフォーム姿の人が登っていくので、ついパチリ。 お寺の入り口付近に生えていた大きな木々。緑があまりにも綺麗だったのでパチリ。
素朴なお寺さんでした。ハイキングコースにでもなっているのか、リュックを担いだ年配の方の姿が
目に付きました。

このお寺さんへ上がってくる道すがら、竹林を通り抜け、そのところどころでは朝掘り竹の子の直売を
していて、我が家も一山買って帰ってきました。そては先日の竹の子尽くしディナーとなった訳です。
でもね、500円の山と1000円の山、どちらも違いはないように見えたのですが、そこで売っていた
おばさんに聞くと、そりゃあ種類が違うし、味も違うからね~と言われたのです。
どこがどう違うかまでは教えてくれず・・・・・今だにそこらは謎のまま(笑)
どなたか竹の子に詳しい方いましたら、そういう違いをお教えくださいませ!

長くなりましたので、晩御飯のコーナーは、明日へと持ち越しということで。

by mamicha2 | 2007-05-18 18:35 | 新西国霊場巡り |Comments(9)

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