4/27 「ドラえもん のび太とブリキの迷宮(ラビリンス)」 (original) (raw)
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第14回目です。
本作も複数回観たことのある作品です。
"ラビリンス"ということで彷徨って抜けられなくなってしまう作品だっけ?と
いつも思ってしまいます。要はラストどうなるのか忘れがちの作品です、、
・監督:芝山努
・脚本:藤子・F・不二雄
・公開年:1993年3月6日
・上映時間:100分
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*あらすじ
とある夜中。のび太のパパは寝ぼけながらテレビで"ブリキンホテル"というホテルの案内を聞く。海もスキーを楽しめるという夢のようなホテルだったのでそのままテレビに向かって予約を入れた。
春休み、友達はみんなどこか出かける予定がある中、毎年のび太はどこにも連れて行ってもらえない。パパに相談したところ、今年はブリキンホテルへ連れて行ってくれるとのこと。嬉しくてみんなに報告をしたのだが、パパに詳細を確認してみると夜中にテレビに向かって予約を入れただけという事実が発覚し落胆。ジャイアンたちに詳細を尋ねられても答えることができず嘘つき呼ばわりされてしまう。学校から帰ると玄関にトランクが置いてある。誰のものかわからなかったが開けてみると中から巨大な門みたいなものが出てきた。
ドラえもんと一緒に門をくぐると海が広がりブリキの車が迎えに来た。そのまま向かうと"ブリキンホテル"に到着。"ブリキン"という名の支配人はじめ従業員たちに歓迎された。宿泊客は誰一人おらず、丁寧なおもてなしを受けたのだが一つだけ釘を刺された。
「地下室だけは絶対に覗くな」と。
スキーをするためにブリキ製の象の乗り物に乗って向かうと雪山なのに全く寒くない。ここにある自然は全て作り物のようだ。20世紀の技術では作れないはずなのに何でだろう...ドラえもんは不思議に思った。スキーができないのび太がひみつ道具を懇願するため"ウルトラバランススキー"という道具を出したところ、ろくに説明を聞かず滑り出してしまった。呆れながらものび太を探しに空を飛んでいると飛行船から電撃を受けてしまい気を失ってしまった。一方のび太は雪山で遭難してしまい彷徨っていると、象の乗り物がやってきてそのままホテルに帰ってきた。ホテルには誰もおらず心細くなり行くなと言われた地下室に立ち寄ってみると、ものものしく「絶対に戻って来れない迷宮だ」と言われ怖くなり急いで家に戻ることにした。
ドラえもんのことが気がかりになりつつ気味が悪いトランクは封印。だが学校帰りに再びジャイアンたちに嘘つき呼ばわりされてしまう。それを見兼ねてしずかちゃんがのび太を庇ったところしずかちゃんにとばっちりがいきそうに、、のび太は仕方なく封印したトランクを開けてジャイアンたちをブリキンホテルに招待したのだった。
すぐに帰る予定だったのにジャイアンとスネ夫は海を泳いで満喫。ホテルに戻ろうとしたところ突如爆撃に遭ってしまう。爆弾を投下した飛行機を追ってみると宇宙ロケットを発見。なんとそこにドラえもんが捕獲されていたのだ。しかし、ロケットは発射していなくなってしまった。
ドラえもんを助けに行くために一旦家に帰って落ち着いて考えようと思っていたのホテルにいたウサギ"タップ"ににトランクを食べられてしまった。追ってみるとホテルの前に誰かいる、、すると"サピオ"という少年から「チャモチャ星の人類を救うために反乱軍と戦ってほしい」と伝えられる。訳がわからなかったがこの島自体が宇宙船になっており反対する隙もなく一行はチャモチャ星に向かうこととなった。
一方で意識を取り戻したドラえもんは電気ショックを受けながら尋問を受けるのだが何も知らずに答えられない。最終的に強力な電気ショックを浴びせられ壊れてしまい海底にゴミとして捨てられてしまった。
のび太たちはサピオよりチャモチャ星について色々教えてもらった。「チャモチャ星は様々なおもちゃを発明し、しまいには発明するための発明家ロボット"ナポギストラ"を発明した。ナポギストラはイメージすれば何でもできるようになる"イメージ化ロボット"を発明し人間は何もしなくても済むようになった。そのため体力が落ちてしまいカプセルなしには生きられなくなったのだ。それに危機感を募らせたサピオの父"ガリオン"はブリキンホテルの地下迷宮の中央ホールに研究室を構えとある発明を完成させた。ガリオンはその後王宮に向かったが二度と帰ってくることはなかった。その直後発明家のナポギストラが皇帝になり現在に至る。」のだと。
チャモチャ星に到着すると、ラビリンスの探索班(のび太・しずかちゃん・サピオ)、街の捜査班(ジャイアン・スネ夫)の二手に別れて行動をすることにした。ラビリンスの探索班は入ってすぐに反乱軍の襲撃を受けてしまいガイドの手立てを失い元来たルートをずっと彷徨うことになってしまう。敵に襲われる危機感もあり見兼ねたサピオはトランクを出し強制的にのび太としずかちゃんを地球に帰してしまった。一方ジャイアンとスネ夫は怪しまれないようにロボットに変装して街を捜査するが街まで乗ってきた潜水艦が見つかってしまい追われる身に。街の飛行機を奪いスネ夫に操縦させブリキン島に戻ろうとするが悪天候のため北極に降り立ってしまう。
家に帰ったのび太はドラえもんの寝床にスペアポケットがあることを思い出した!しずかちゃんと一緒にスペアポケットからドラえもんの居場所に行きドラえもんを修理。無事再会を果たした。そして3人は再度ブリキン島を目指した。到着すると"迷宮探査ボール"という道具を使ってラビリンスを探査、すぐにサピオと再会し中央ホールにある研究所に向かいガリオンが発明したあるディスクを発見。それはナポギストラにインプットさせれば他のロボットにも感染させられるという、コンピューターウィルスのようなものだった。
一方でジャイアンとスネ夫はなんとサンタクロースに連れられて帰ってきた。
ここでやっと全員が揃った!一行は街に出向き、のび太とドラえもんは王宮に侵入。
"ミニドラ"を使ってナポギストラの口に例のディスクを装着した。すると街のロボットたちは狂いだし動かなくなってしまった。サピオは囚われていた人間たちを助け出した。最後チャモチャ星の人間たちは「機械任せではない世界をつくる」と誓ったのだった。
*解説
本作はある意味で今までの作品の結集になっているかと思います。
前作でまさかの切り札だった"ドラえもんの故障"を本作でも使用、シックスマンとなる少年"サピオ"の存在、動物キャラ"タップ"の存在、現実世界と冒険世界を繋ぐ"トランク"の形をした物体...などなど。
今までの作品でもストーリー展開や構成面で似ているところは多々あるのですが、本作では顕著と言いますか狙っているなという感じがしました。
...というのも当時幼ながらに映画館で観た記憶があるのですが冷めてしまったんですよね。。狙いすぎているなって。笑いを誘うポイントだったり、キャラクターへの惹き込み方だったり、危機感の募らせ方が、、、随分とませた子どもですよね。
題名になっている"迷宮(ラビリンス)"の構想は面白いなと思うのですがストーリーの重要なキーとして強調する割には中での出来事はそこまでないのが少し残念かななんて思いました。メインテーマとしては迷宮よりおもちゃ(ロボット)の要素が強いですよね。なので展開は全く異なりますが世界観としては「のび太と鉄人兵団」に近いものがあるかと思います。
ストーリー展開としてはのび太の願望を叶えるものが外から舞い込んでくるパターンでこの点は珍しいです。世界観は異星ものですね。異星ものは今のところ漏れなく科学が発達しています。この図式で展開がある程度想像できるようになりそうです。
下記ピックアップしたいポイントです。
①ドラえもんがいないって心細い、、
→本作は半分くらいドラえもんが出てきません。前作では故障しながらも側にはいたんですよね。ドラえもんって道具を出してくれる実用面だけ注目されがちですが、その場にいるだけで安心感ありますよね〜。
のび太とセットでいないと絵面が成立しないしのび太がのび太でない。
あぁドラえもん側にほしいなぁ...(´-`).。oO
②やたらとダンディな声。正体は、、、
→敵でありながらもやたらと耳に残るダンディな声。ナポギストラって誰かの声に似ていませんか?!
そうです有名な豚です。なんと、「紅の豚」ポルコ役の声優・森山周一郎さんが演じていらっしゃいます。
*使用したひみつ道具
・荷物運び用お荷物
・ウルトラバランススキー
・タケコプター
・テキオー灯
・スペアポケット
・ミニドラえもん
・スモールライト
・絶対安全救命いかだ
・迷宮探査ボール
・通り抜けフープ
10個。ドラえもんがいなかったのでかなり少ないですね。
*主題歌
・オープニング:ドラえもんのうた
・エンディング:何かいい事きっとある
島崎和歌子さんが歌っていたなんて初めて知りました...!
曲調がトロピカルで常夏って感じでいいですよね〜。ブリキン島の楽園感が出ている。
ハツラツとした美声が曲を引き立たせています。
鉄矢さん作詞というのが意外、、
-おわり-