鞠乃の文章置き場 (original) (raw)

※推しの子原作162話読んだ方向け ※ネタバレ注意

※結構な重大ネタバレあるので、アニメ派、単行本派の方は非推奨。

※ふせったーに以前書いた文章(2024年10月3日)を再掲しています。

— 鞠乃りの (@marino25rino) 2024年10月3日

▼ネタバレOKな方はどうぞ。

【推しの子162話感想/考察】

星野アクア(ゴロー)はもう本当に…
愛が重すぎるのは分かったけど、ルビー(さりな)を置いてっちゃダメでしょ…
※アクルビ推しの感想と、真面目な考察です。


★良かった!?(全然良くない)

アクア(ゴロー)は本当に……どこまでも自己犠牲型なんだなって思いました。ラストのページを見て、「いや、良くないよ!!!」って叫んでしまった。愛が深いのは良かったけれど。本当に良かったけれど……感動したけれど………愛の投げっぱなしは良くないよ…。

これ、シビアな判断をする作家さんだったら、アクアを絶対生き返らせないし、転生もさせない気がする。「愛する人を守れなかった」って後悔を、星野アクアとして転生することで今回果たせたわけだから、次に転生する理由がなくなってしまう。

このままアクアとルビーの魂が再会できないってなるとバッドエンドすぎるので、それはないとは思うのですが……アクア(ゴロ―)はまあ、大切な人を守れて満足かもしれないけれど、ルビー(さりな)が可哀想すぎる。

それに、アクアはルビーに対して、命を捧げるほどの愛を抱いているのに、「愛してる」って伝えることすらできないん?アイは最後に「愛してる」って言えたけど、それすらもできないまま?

一般の文芸書で、愛し合う二人の片方が死ぬか二度と会えなくなって、残された相手が苦しみながらも前を向いて生きていく……みたいなパターン結構ある気がするけど、私これが苦手で恋愛小説あまり読めなくなってしまったんですよね。愛が重くて美しくて物語としては好きなんだけど、感情移入すると苦しくって。

というか、これだけグッズ展開している作品で、主人公死ぬ展開ってあるんかな。ここまでキャラクター売りしている中で主人公を退場させるのは、かなり勇気がいる気がします。

★満月がめっちゃキレイ

この前お月様の形について、アレコレ調べて考察に書いて、「完全体の満月もうそろそろ来ないかなー」って思っていたけど、「思っていたのと違う」って気持ちにはなった。めっちゃキレイだけど。そうじゃない。

ツクヨミちゃんは空中に浮いていて、神様らしさが増していたから、まだアクアの生存可能性は残っていそうですね。原作ではさりなちゃんが亡くなった日に完全体の満月が出ていたので、その気になればアクアの魂の保存もしてくれそう。というかツクヨミちゃん美しすぎる。

アクアはラストのページでアイと同じ表情をしているけれど、かろうじて瞳にちょっとだけ光が残っているので、まだ命の灯は消えていないはず。というか、ここからどうにかできるのツクヨミちゃんしかいないので、もう神頼みしかない…。

★161話で語られていた、アクアの夢の話

アクアが自分でカミキをころしてしまった以上、生き残ったとしても、やっぱりアクアの夢は叶わないんだろうな…って思いました。たとえアクアが生き残ったとしても、気持ちの面でいろいろ難しい。

というか、アクアが何のダメージを受けないまますべて夢を叶えるって展開になったら、納得できない読者が多いんじゃないかな。カミキは救いようがない悪人だし、アクアがああいう選択するのも仕方がないけど、さすがに肯定できる行為ではないから。

以下が、アクアが語っていた夢。

いつか外科医になって
→人をころしてしまった以上、その手で誰かを助けるのは無理。というか、アクア(ゴロー)は自責の念が強すぎるので、性格的に無理。

有馬の気持ちに応えるのも良いかもしれない
※これは一応、解釈2通りある。
・(好きだと言ってくれた)気持ちに応える、の場合
→人をころした以上、かなちゃんとは付き合えない。というか、かなちゃんに限らず、事情を知らない人と付き合うのは誰であっても無理。
・(外科医の夢を応援してくれた)気持ちに応える、の場合
→外科医にはなれないので、気持ちに応えられない。

姫川とまた海へ行く
→姫川さんの父親をころしてしまったが、その事実を話すわけにはいかない。遊びに行くことくらいはできても、姫川に対して完全に心を開けない。というか、アクアは何となく距離を置きそう。

ミヤコさんを母と呼んで
→ミヤコさんを犯罪者の母にさせられないので、母と呼べない。

あかねに受けた恩を全て返して、今度こそ対等な関係を築きたい
→あかねちゃんはきっと、アクアがやったことに気付くはず。絶対に周囲に言わないだろうし、なんなら隠ぺいまで手伝ってくれそう。でも、あかねちゃんが止めてくれたのに、やり遂げてしまったっていう負い目もある。ルビーの身代わりまでやってくれたのに、ある意味彼女の優しさや頑張りを無駄にしてしまった。だから、そういう負い目がある以上、対等な関係を築き直すのは無理。

ルビーがドームに立つ姿を絶対に見届けたい
→生き残ったアクアに唯一許されるのは、この夢だけだと思う。ルビー以外を全捨てしたからこそ、ルビーに関する内容だけは許されるというか。ルビーがドームに立つのをサポートするのも、「ルビーを守る」という使命に沿うものだから、神様からも許される。

ルビー以外の夢は叶わないのでは、っていう話については、前回の感想に書いているので、良かったらこちらも。
(「★アクアが語っていた夢の数々」の部分)
https://marinorino.hatenablog.com/entry/oshinoko161-01

★再転生ルートとアニメOP、EDの話

アクアが再転生する可能性も考えたけど、今回の162話を見たら、その線は薄くなったかなーって感じがしました。アクアの使命が「ルビー(さりな)を守ること」であるなら、今すぐ転生して誰かに生まれ直したところで、ルビーを守ることはできないから。再転生があるとすれば、もはやアクルビ二人そろっての再転生な気が。

メフィストの歌詞全体、映像をじっくり眺めると、これルビーも大丈夫なん……って気持ちにはなってしまう。
望みの総てを叶えたら、あなたに会いたい、とか。星の子たちよ、と呼びかけてからの、お眠りなさいとか。メフィストはアクルビ→アイに見えるけど、アクア→ルビー、ルビー→アクアにも見えるの凄いよね。
メフィストは意味深な部分が多すぎるので、実際の歌詞をぜひ見てみてください)

メフィストの映像もいろいろやばいですよね。ルビーが屋上で一人で立っているシーンに謎の足跡(二人分?)があるけど、ルビーとアクアが一緒に屋上に来て、アクアだけが戻って行った風にも見えるし…。これだと辛い解釈しかできないけど、病室で振り返っているルビーの姿とか、アクルビ+アイの走馬灯映像のあと、アクアがフードを外して立ち上がっているラストシーンを見ると、アクアの生存フラグにも見えるし……なんとも言えない。

あと、今回メフィストの歌詞や映像が原作とリンクしている以上、アニメの他のOPやEDにも伏線が入っている可能性あるよね。2期OP(ファタール)の映像で、二人が手をつないだまま屋上から落ちているのとか、2期ED(Burning)でルビーが水中みたいなところを漂っているのとか、まあ不穏フラグが多いなあとは思う。

個人的にはメフィストのサビ手前、アクアのパーカーの心臓の位置に、太陽マークが入っているのかなり好きです。アクアにとっての太陽(推しの子)はルビーだから。

★転生を繰り返しているかもって話

ゴロさりの時点で、お互いへの思い入れが半端ない(というか、ゴロー→さりなちゃんが特に重すぎる)ので、もしかしたらゴロさりの前にも前世で会っているかもですよね。それこそ前前前世から、その前からずっと。

スピリチュアルの概念で「ツインソウル」ってのがあるのですが、もしかしたらゴロさりもそういう系かなって感じはしました。(「ソウルメイト」なら、聞いたことある人多いんじゃないかな。それの上位版って感じ。恋愛系・占い系コラムとかによく出てくるやつです)

めっちゃ簡単に説明すると、こんな感じ。
※流派?によって多少解釈が異なるっぽい。

・1つの魂が2つに分かれて、何度も転生して巡り合う
・魂の片割れ
・恋愛関係に発展するとは限らない
・三次元の恋愛パターンに囚われない。愛を魂レベルで受け取り、真実の愛を共有するのが課題

参照元サイト:
ツインソウルとは?ソウルメイトとの違いや特徴と課題について
https://blog.niikee.jp/spiritual004

(ちょっと説明が大変なので詳細は割愛…!上記の参照元サイトが分かりやすかったので、気になる方は読んでみてね)

★宝石の話(アクアマリン・ルビー)

宝石の意味も調べてみました。アクアマリンとルビーの宝石の意味は以下。

アクアマリン
・石言葉→沈着、聡明、勇敢など
・船乗りが航海のお守りとして持っていたらしい。
(アクアマリンを身に着けることで、不慮の事故や災難から守られる)

ルビー
・石言葉→情熱、愛情、純愛、熱情、勝利、自由、勇気など
・宝石の女王、と呼ばれる
・美しさの象徴

普通に、推しの子のアクアとルビーっぽいですよね。

宝石は元来お守りとして身に着けるものなので、宝石のルビーにも「持ち主の身を守る」とかそういう意味はあるのですが、アクアマリンのほうが「守る」という意味が特に強い印象を受けました。アクアが今回、「僕の生きた理由=ルビーを守る為」って思ったのも、宝石のアクアマリンに通じるものがありますよね。「愛する人を守ること」がアクアの使命。

そして宝石の意味を推しの子に反映するなら、ルビーの使命は「愛を与えること」なのかな、って思いました。アイドル活動にも通じるものがあるので。

というか、アクアもルビーも方法が異なるだけで、結局は「愛すること」が使命かなという感じはします。相手を危機から守ることも愛。情熱的な愛を注ぐことも愛。

★ルビーの使命

ルビーの転生の理由は明かされていないですが、もし「愛を与えること」とか、そういうのが使命であるなら、やっぱりアクアは生き残らなきゃだよなーって思います。何らかの身体的なダメージを受けたとしても、罪の意識を背負うことになったとしても。

ルビーがアイドルを目指したのも、これまで頑張ってきたのも、アイ超えを目指したのも、結局はゴローとアクアのためですよね。

せんせの言葉がなければ、アイドルになろうだなんて思わなかった。せんせに見つけてもらいたくてアイドルになった。147話でルビーはカミキに、「ママより推して貰える存在になる。過去を見てる余裕が無いくらいに」って言っていたけれど、これも、過去ばかり見て苦しんでいるアクアのためですよね。

だから、やっぱりアクアがこのまま消えてしまうと、ルビーの使命は果たされない。アイドル活動で愛を多くの人に届けられたとしても、一番届けたい人に届かなかった……ってのはあまりにも残酷すぎる。

アクアは「ルビーを守る」という使命を果たせたと思っているから、このまま自分が消えてしまっても満足しちゃうんだろうけど、ルビーは本当の願いを叶えられていないよね。後追いする可能性がある以上、ルビーの心と体を守り切れてはいない。だから、アクアは助かるんじゃないかな。

っていうか、ツクヨミちゃんから喝を入れられる気が。「今回ので守り切ったつもり?まだ果たすべき使命があるでしょ。守り続けるのが役目じゃないの?」ってお叱りを受けてほしい。

★アクア(ゴロー)の課題

アクアは「なんでそうなるの…」ってくらい、自分の命を軽く見るよね。ゴロー時代から続く、この自己否定の考え方は、彼の乗り越えなきゃならない課題だと思う。自責の念が強すぎる。

アクア(ゴロー)の課題は、

・自分を大切にすること
・他人に合わせるだけじゃなくて、自分の気持ちに素直になること
・与えられた愛をちゃんと受け取ること

このあたりだと思うんだけど、アクアになっても全然乗り越えられていないんよな……。だから、この課題を手助けするのがルビーの役目だと思うんだけど。ルビーなら全部できるはず。

ファタールの映像、恋人繋ぎの直前にゴローとさりなのシーンがあるよね。(祖母に「産医になるのね」って言われているシーンと、さりなが窓の外を一人で寂しそうに見ているシーン)

このシーンが二人の前世で"刻まれた痛み"だとすると、この痛みを癒せるのは、やっぱりアクアとルビー、お互いの存在なんじゃないかなって思う。こう考えると、二人が恋人繋ぎをしているのも納得感が出るし。

このままアクアがしぬと、”使命”を果たせていないし、"痛み"も解消されていない。っていうかアクアがいなくなると、さりなちゃんが一人で寂しく外を見ているシーンがそのまま再現されてしまうから、やっぱりアクアはしんでいる場合じゃないよ。

人の命を奪った以上、生き残るのは辛いこと。このまましんでしまったほうが、アクアは楽なのでは?っていう意見もあるとは思うけど……。でも、自分のせいでルビーが苦しむのも本意ではないだろうから。苦しくても生き残って、ルビーのために嘘を貫き通すのも"愛"だと思う。

★とりあえずアクルビは会話して

もう何度も言いすぎてるんだけど、アクルビはとりあえず話し合った方が良いです。アクアは、ルビーに話を聞いてもらったほうが良い。自分を大切にすることが、愛する相手にとっての幸せになるってことを、ちゃんと教えてもらったほうが良い。

アクアは隠れて行動して、重すぎる愛を一方的に投げて去っていこうとしているけれど、結局自分は相手からの愛をちゃんと受け取れていないってのが大きな問題。アクアとして生まれて、周囲から愛を注がれてきたのに、その愛を受け取るのが絶望的に下手すぎる。

だからアクア(とルビー)がちゃんと本物の愛を知って、それを受け止めて幸せになるところまで、物語が続いていってほしいなって思います。

marinorino.hatenablog.com

※推しの子原作161話読んだ方向け ※ネタバレ注意

※結構な重大ネタバレあるので、アニメ派、単行本派の方は非推奨。

※ふせったーに以前書いた文章(2024年9月26日)を再掲しています。

【推しの子161話感想2】※アクルビ派の考察

うわあああやだ、ちょっと待って。アクアってさ。
157話(なんでもない日、すてきな日)の時点で、「ルビーと○○○○○○○○○○○○○○○○○」って思っていた可能性あるよね… https://t.co/NoiTzZv5dR

— 鞠乃りの (@marino25rino) 2024年9月26日

▼ネタバレOKな方はどうぞ。

【推しの子161話感想2】※アクルビ派の考察

うわあああやだ、ちょっと待って。アクアってさ。
157話(なんでもない日、すてきな日)の時点で、「ルビーとゆっくり過ごせるのは今日で最後かも」って思っていた可能性あるよね…


※注意:アクルビ派の語りだよ!

時系列は以下。

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大阪ライブ(12月7日・8日)

157話(なんでもない日、すてきな日)

宮崎ライブ ※あかねちゃんが来てたライブ

ツアー最終日(12月25日)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

だとすると、157話とツアー最終日って日数がそんなにあいてない。

だから157話の時点ですでに、アクアとあかねはクリスマス当日の計画(おとり作戦)を立てていた可能性がある。「ニノならアイと同じように、同じやり方でルビーを狙ってくるだろう」って。(カミキとの心中計画については、あかねに悟らせないようにしてただろうけど)

ニノの話をしたのが、映画の初号試写会のあと(カミキにビデオレター見せたあと)だから、そのときにはあかねちゃんから「ルビーちゃんはカミキに殺されかけていた」って話も聞いていたかもしれない。

おとり作戦の結果次第で「カミキはもうダメだ」って判断になるのなら、「12月25日には自分はもうこの世にはいないかも」ってアクアは思っていたかもってことでしょ。12月25日じゃなくても事が起こるとすればその前後、映画公開の前後あたりってわかっていたはず。

カミキが本当に改心してたなら、ルビーと一緒にいられる未来もあるし外科医を目指すこともできる。だから157話の時点で受験勉強も一応している。

でもカミキにアイのビデオレターを見せたうえで、カミキがまだルビーを殺そうとしているなら、もう自分を犠牲にしてでもカミキを殺すしかない。

12月25日か近い将来には、自分はもうこの世にいないかもしれない。ルビーはドームの夢を語っていたけれど、自分はそれを見れないかもしれない。そんなことを思いながら、アクアはあの「なんでもない日」を過ごしてたの…?

だから157話でルビーが「今日は家でのんびりしよ」ってアクアとの休日を選んだとき、あんなに自然な、穏やかで嬉しそうな顔していたのか……って想像するとさ。あまりにも切なすぎて。

ルビーはツアーや映画の宣伝で忙しいし、今日が最後かもしれないんだもの。そりゃあ一緒にいてほしいし、膝枕もするよね。

自分を犠牲にした復讐計画自体は前々から、それこそ幼いころから考えていた節がある。だとすると、123話(前世バレ)とか143話(キス)とか、どういう気持ちでいたの?

この時点では「ルビーが殺されるかも」までは考えていなかったかもしれないけれど、アイの復讐(カミキと心中)はやり遂げようとしてたでしょ。ワンチャン、カミキが改心すれば心中せずに済むくらいで。

自分は近々死ぬかもしれないのに、命をかけても良いって思えるほど大切な相手から求められて、ガチ恋宣言もされて。嫌われたほうが楽って分かってはいるけど、でもはっきりとした拒絶もできなくて。果てには「大切な妹、それだけで良い」って自分を言い聞かせて。

ねえ、それってどういう気持ち…?

アクアはルビーのことを「大切な妹」って位置づけていたけれど、ぶっちゃけルビーに「せんせもアクアも好きだよ。だから一生一緒にいて」って言われてたら、受け入れちゃってたでしょ。もちろんカミキが本当に改心していたらって話にはなるけど……

命を捧げてまでルビーの未来を選択するくらいなんだから、ルビーの気持ちを受け入れることもできたんじゃないかな。

150話でルビー(さりな)に手を出す出さないの自問自答をしている時点で、「妹だから、そういう目では見れない」って言わなかった時点で、いろいろ察するものがある。

あと、ルビーと険悪だった時期、アクアはどういう気持ちで過ごしていたんだろう。

106話(アイの秘密暴露、ルビーとの対立)では、「必要な事なんだよ。俺が居なくなった後も、お前がこの世界でやっていく為には」とか言ってる。だけど、「触らないで」って拒絶されたときに、かなりショックな顔をしていて。122話で手を振り払われたときもそう。

さりなちゃんかもしれないって思いながらルビーと接していたのに、その大切な人から拒絶されるの、どれだけしんどかっただろう。

161話をふまえて振り返ると、アクアの気持ちがずっと隠されていた意図がよくわかる。色々しんどすぎる…。愛が深すぎるね。

※推しの子原作161話読んだ方向け ※ネタバレ注意

※結構な重大ネタバレあるので、アニメ派、単行本派の方は非推奨。

※ふせったーに以前書いた文章(2024年9月26日)を再掲しています。

— 鞠乃りの (@marino25rino) 2024年9月26日

▼ネタバレOKな方はどうぞ。

【推しの子161話感想】※アクルビ派の考察

アクアのルビーへの愛が激重すぎた。
本当に何もかもすべてを捧げてしまってるじゃん…


★アクアは本当にさあ…

正直やりそうではあったし、アクア(ゴロー)の行動として理解できる範疇なんだけど、でもさああああってなっている。

ナイフを自分に刺して相手のせいにするとか(昔読んだ漫画にあった)、海に二人で落ちるとかは想像してたんだけど、まさかその二つの掛け合わせとは思ってなかったよ……まさかそこまでするとは思ってなかった。

★ルビーの未来と自分の命

実際のところ、ルビーの命を守るためだけなら「カミキを普通に刺して犯罪者になる」って選択肢もあるんですよ。それなのにアクアは「ルビーの未来」と「自分の命」を天秤にかけたうえで、ルビーの未来を選んでる。ルビーの命は当然だけど、未来すらも傷つけたくない。だから自分の命を投げ捨てるって……なにそれ、激重すぎませんか。

正直ルビーからしてみれば、アクアが死ぬくらいなら、ひとごろしの妹になる(アイドルを諦める)道を選ぶと思うんですよ。何なら「アクアに手を汚させるくらいなら」ってカミキを自分で討伐しに行きかねない。アイドルになったのだって、ゴローがキッカケだったわけだし。それなのに、アクアはルビーが知らない間に自分の命を賭けてて。

アクアはルビーの未来を守るために命を捧げようとしているけれど、それってルビーが一番望まないことですよね。アクアからルビーへの愛が重すぎるからこそ、ルビーにとっても残酷な選択というか。

アクアは本当に、ルビーの「生きてるだけで幸せ」って台詞、ちゃんと聞いてた…?未来を守るって言ってたけど、貴方がいなくなったら、ルビーの未来は真っ暗闇ですよ……生きててくれないと困る。

★命を捧げるほどの巨大な愛

アクアの夢として、恋愛、友情、親子、兄弟とかいろいろな関係性が描かれていたけれど、ルビーへの愛ってもしかして、それらをすべてひっくるめた、とてつもない規模の巨大な愛なのかな。

親子のような、兄妹のような、友達のような、恋人のような。一人の人をそのまま丸ごと愛するというか。もはや、わざわざカテゴライズする必要もないというか……大きすぎてわけがわからないくらいの、何よりも優先される究極の愛。愛の種類っていろいろあるけれど、アカ先生が今回描こうとしているのって、そういう愛なのかなって感じた。

自分の命をルビーの未来に捧げるって……アクアにとってのファム・ファタール(運命的な相手)じゃん。致命的な愛すぎる。愛が重すぎる。

★ゴローせんせがそもそも激重
(ほんのちょっとスピカに触れるので、読みたくない方はここだけ読み飛ばして)

そもそも、ゴローせんせの時点で愛が重すぎるって思っていたよ、ずっと。

さりなちゃんとの別れの後、自暴自棄になって「自分の命なんてどーでもいい」みたいな風になってたのは正直びっくりした…。悲しいのはもちろん分かるけど、そうはならんやろって。

あとスマホの待ち受けの件。家族でもない、受け持ちの患者ですらない女の子の写真を、数年後もずっと待ち受けにしてるって相当だよ。一緒に過ごしたのも半年だし……ゴローとさりなちゃんは、本当に相性が良かったんだなあって感じがする。

★残されたルビーはどうなるん?

話は戻りますが、そもそも、アクア→ルビーだけでなく、ルビー→アクアも相当に激重。

ルビーがアクア(ゴロー)のことを「全肯定」するって言っているのも、大きな愛のカタチだよね。女性関係が多少アレだとしても、「好きなようにしたら」って適当なことばかり言っていても、弱いところやダメなところをひっくるめて好きって感じ。

アクアはファタールの歌詞「あなたがいないと生きていけない 何もかも捧げてしまってもいい」をそのまま遂行しているわけだけどさ。ルビーにとっても、「アクア(せんせ)がいないと生きていけない」なわけで。

ルビーは性格明るいけれど、結構心の中に闇を飼っている描写がある。

台詞参考:

(115話)私の好きになった人は皆死んじゃうのかなって思うと、人を好きになるのも怖い。
皆と同じ所に私も行きたい。私も死にたい。(※個人間オーディション内の台詞)

(121話)私ってなんなの?私に関わった人は皆不幸になる。私は不幸しか運ばない。神様、なんで私なんかを生まれ変わらせたの?

(123話)愛されたくて、全部隠して。心は病室で世の中を憎んでた頃の私のままだった。

(143話)推しが居ると世界が輝く!このクソッタレな世界丸ごと愛せるようになる!推しを推してる間は、私の命にも意義があるって思える!

アクアが死んでしまったら、きっと115話や121話の台詞のような気持ちになっちゃうだろうし。最悪の場合、ルビーもアクアの後を追っちゃうわけで。ルビーがそういう気持ちになるってのを、アクアは想像できていないのか……苦しめてしまうのを分かっているから、あえて考えないようにしているのか。

★150話の謎な台詞は結局

150話(アクアとゴローの脳内会議の回)の、ゴローの謎すぎる台詞も、結局「ルビー(さりなちゃん)は幸せそうだから大丈夫」って自分を思い込ませようとしていたのかな。無理やりすぎるけど。やっぱり「さりなちゃんが幸せそうだから、俺消えるわ!」ってゴローせんせの台詞としておかしいよね。

ルビーのガチ恋告白にも、「雨宮吾郎の幻影を見てるだけ。アクアのことは見ていないから」って言い訳をして逃げて。そりゃあまあ、カミキと心中する可能性を考えたら、ルビーの気持ちに正面から向き合ったり、気持ちに応えたりすることはできなかっただろうけど……でもさあ。

隠れてこっそり激重な愛を貫くのは、それはそれで美しいけれど……今回のこの選択を、ルビーは望んではないでしょう?本当にそういうところは、アクア(ゴロー)の良いところでもあり悪いところでもある。自分を大切にすることが、相手にとっての幸せであることを根本的に分かっていない。自分の価値を低く見積もりすぎている。

★ここから展開予想

今度どうなるのっていう話ですよね。もちろん私としては、アクアが完全に無事なまま、外科医の夢を叶えたうえで、アクルビで幸せになるのが一番なのですが……それを前提としての展開予想。

あの崖から落ちかけた状態で、誰かからの助けが入るかっていうと、入らない気がする。できたとしても、この状況を知っているツクヨミちゃんくらいじゃないかな。メフィストエンドってのは前々から言われていたから、やっぱりアクアは海に落ちてしまうんじゃないかと。

カミキはもう救いがないから、物理的に消えてもらうとして。アクアが助かるか助からないかっていうと、ダメージを負ったうえで助かるか、再転生かなって感じがする。

アクアの魂が完全にこの世から消えてしまって、残った人たちが悲しみに暮れて、そのうち前を向いて……ってのは、さすがにない気がしました。アクアとしてなのか、転生して別の人間としてかわからないけど、存在自体はこの世のどこかに残るんじゃないかと思います。っていうかせめて、そうであってほしい。

★そういえば愛久愛海って名前だった

よく見ると、アクアの本名って愛がてんこ盛りだね。合ってるじゃん。

アクアって愛久愛海だし、日本神話になぞらえると、ルビーがアマテラス(太陽の神)でスサノオ(海の神)だろうし、なんか、海の加護とかないんかな……海の神なら海に落ちても大丈夫じゃない?

そういえばアマテラスとスサノオって姉と弟だけど、夫婦説もあるんだっけ。そっかー、夫婦かー。そっかー。

★アクアが語っていた夢の数々

おそらくだけど、アクアの夢として挙げられていた内容は、叶わないんじゃないかなって感じました。外科医の夢~あかねちゃんと向き合う、あたりの夢はすべて。それぞれの夢にイメージが添えられているけれど、これがそのまま実現する……って展開はない気がします。(十年後とか、形を変えて一部だけ、とかならあるかもしれない)

説明が難しいのですが、「あり得たかもしれない未来(実現しない未来)」だからこそ、あえて絵として表現されているというか。もし仮にアクアが助かったとして、このイメージをそのまま再現しても、「漫画的にどうなんだろう…?」ってのもある。答えがわかってしまっていると、流れとして少し面白味がないだろうし。

ただ、最後の「ルビーがドームに立つ姿を絶対に見届けたい」だけは、ルビーの絵が添えられていないので、もしかしたら叶えられるかも。「絶対に」って強い言葉が使われているし。これはルビーの夢でもあり、アクアの守りたい未来でもあるので、これだけは実現するかもしれないなって。もちろん、アクアが生き残るか、転生すればの話にはなってしまいますが。

あの無理めな状況から無事生還して、カミキごろしの罪を問われることもなく、アクアが今回話していた夢の数々がすべて叶うってのは、展開としてうまく行き過ぎな気がするし、難しいんじゃないかな。もちろん辛い目にあってほしくはないのですが、そもそも生き残るだけでもかなりラッキーというか、恵まれた状況かなと思うので。切腹したうえで真冬の海に飛び込んだら、普通は助からないよ…。

★アクアの命がけの願い、ルビーの夢は叶うのか

仮にアクアがツクヨミちゃんの神パワーか何かで、かろうじて生き残ったとしても、世間にカミキを殺したのがバレなかったとしても、「人を殺した」って事実が残ってしまうのが問題ですよね。

アクアは今回命を賭けているわけだし、おそらく彼の願い(「妹の未来は俺が守る」「妹をひとごろしの妹として報道させない」「騙し切ってやるさ」「この嘘は暴かせない」)は実現するとは思うんですよ。

ただ、アクアは生き残ったとしても、何らかの代償を負ってしまう気がして。各所で予想されている内容だと思いますが、失踪して行方不明のまま何年も過ぎるとか、身体が不自由になるとか、声が出せなくなるとか、記憶を失うとか、なんかそういう系。カミキを殺した事実を隠したまま、何事もなかったかのように、もとのように皆と過ごしたり、外科医になったりってできないんじゃないかって。

「それらを全て捨ててでも、妹の未来は俺が守る」って言っているから、無傷ではいられず、やっぱり妹の未来以外のほぼ全てを捨てることになる気がします。

アクアが死んでしまって再転生すらしない場合、ルビーは心の傷でそれどころじゃないだろうし、ドームの夢はきっと潰えてしまうはず。でも、ドームの夢(ルビーの未来)はアクアが命掛けで守ろうとしたものだから、おそらく実現すると思う。

だから、失踪したアクアを探しつつアイドルを頑張るとか、傷付いたアクアにルビーが寄り添っていくパターンあたりが実現可能なラインかなって。(失踪したアクアと再会できたらエモいですよね)

あとは再転生パターン。生まれ変わったアクアに届くように、再会を夢見て頑張るとかかなあ…。ルビーが後追いして二人そろって再転生も考えたけど、ルビーの未来が失われてしまうから、今回はさすがにないかな。

★生きてさえいれば…

推しの子は、さりなちゃんの願い(芸能人の子どもに生まれたら、とか、生まれ変わっても先生に会いたい、とか)が叶えられている節があるので、ルビーの一番の願いでもある「アクア(せんせ)が生きているだけで幸せ」ってのも叶って欲しいなって思います。

アクアは夢のほとんどを諦めることになるかもだけど。一緒にいるだけで幸せになれる二人が、お互いを大切な人として推しながら、寄り添って生きていく……ってのも、ハッピーエンドの形かなって。アクアにとってルビーが推しの子であり、ルビーにとってアクアが推しの子。

色々書きましたが……アクアとルビーがいつの日かまた、穏やかですてきな日常を過ごせますように。

marinorino.hatenablog.com

※推しの子原作160話読んだ方向け ※ネタバレ注意

※ふせったーに以前書いた文章(2024年9月15日)を再掲しています。

※2024年9月16日加筆修正

— 鞠乃りの (@marino25rino) 2024年9月15日

【推しの子考察】
160話に関連して。
夜空にお月様が出ている、というお話。

※深読みして楽しみたい方、アクルビ(ゴロさり)好きな方向けの考察です。


※2024/9/16、大幅に加筆しました。

ずーっと気になっていた、推しの子の世界での"お月様"について。

赤坂先生の過去作品(かぐや様)では、月が重要な意味を持つ(恋愛がうまくいく?)って話を聞いていたのですが、推しの子ではどうなんでしょう。

そういえば今回も、さりげなくお月様出てましたよね。雲に隠れていたけど満月っぽい。

ちなみに、今まではこんな感じ。
※原作漫画の内容です。
※2024/9/16追記。1話目から調べ直して、大幅に追記しました。
(※追記の一部は、フォロワー様から情報提供をいただきました。ありがとうございました!)

【アクルビ(ゴロさり)関連】
・3話(アクアが寝ているルビーにさりなちゃんと呼びかける回)→→三日月(2つのうち、1つは雲で欠けている)
・7話(さりな時代を振り返りつつ幼少期ルビーがダンスをする回)→三日月
・36話(ルビーがかなに初恋の人(せんせ)について話す直前)→三日月
・92話(アクアとルビーが帰宅しながら話す直前)→三日月
・104話(かなのスキャンダルについてアクルビで会話した回)→三日月
・116話(個人間オーディション。「ママとせんせーの仇を取るのは私だよ」の回)→三日月
・119話(天童寺まりなとの会話。アクアが怒っている回。ゴロさり)→三日月
・120話(多忙すぎるルビー。母親まりなの事を思い出す回)→三日月
・142話(アクルビの自宅キス直前)→三日月
・144話(病院での医者Aの撮影)→三日月
・145話 ※過去回想(ゴロさりがカラスを助けるシーン)→三日月
・145話 ※過去回想(さりなが亡くなったシーンの次。病院+夜空)→満月(☆完全体)

【あかねちゃん関連】
52話(アクアが倒れた後の、監督の家であかねと監督が話すシーン)→満月(コマ枠で欠けている)
・同じく52話(アクアが倒れた後の、アクあかの会話シーン「マトモじゃない」「私の事マトモだと~」のコマ)→満月(☆完全体)
・77話~78話(宮崎。ゴロー発見~「あかねを守りたい」あたり)→十三夜?(満月まであと少しの月)
・81話(アクあか「早く会いたい」「ああ俺もだよ」)→三日月?(これアクルビの三日月と形違うんだけど、三日月なのかな?)
・148話~149話(アクア、あかかなの海辺のシーン)→満月(木や雲、かなちゃんの肩で一部欠けている)
・160話のカミキとアクアのシーン→満月(雲で一部欠けている)

【その他】
・第31話(今ガチ終了、打ち上げ回)→満月(コマ枠で欠けている)&三日月(コマ枠で欠けている)※同日なのに月の形が違うので、これは多分ミスだと思う。
・43話(吉祥寺先生とアビ子先生が二人で飲むシーンの前後)→三日月
・48話(吉祥寺先生とアビ子先生が言い合うシーンの直後)→満月…?(吹き出しでほとんど隠れているのでわからない)
・53話(ルビーが東ブレの練習見学に行った回のラスト)→三日月(※かなりラフに描かれた三日月。ギャグ調)
・67話(アクアと姫川さん、金田一監督が店変えて飲み直す場面)→満月(コマ枠で欠けている)
・74話(新B小町の曲完成。宮崎行き直前)→半月を少し過ぎたくらいの月(3つのうち2つは雲や吹き出しの欠けあり)
・第83話(メムの自宅でメムとアクアが、かなについて話す回)→三日月(吹き出しで欠けている)
・第105話(アイのスキャンダルを暴露する回の冒頭)→三日月
・第109話(カミキと片寄ゆら)→三日月
・126話(壱護が事務所に戻って、夜にミヤコと色々話すシーンの直前)→満月(雲で一部欠けている)
・131話(映画の冒頭。アイが家出をするシーン)→満月(アイの帽子で一部欠けている)
・158話(ツクヨミが海辺で一人語ってるシーン)→三日月

※東京ブレイドのイメージ画像、『15年の嘘』の映画のシーンにもお月様あるのですが、今回は省いています。

ちゃんと調べたら、めっちゃ多かったです…こんなにあるとは…
(まだ見落としていたらごめんなさい)

とりあえず分かったことは……………

・アクルビ(ゴロさり)関連はほとんど三日月
・アクルビ(ゴロさり)とあかねちゃん関連で月が多く登場
・完全体の満月はかなりレア

多分、割と徹底して完全体の満月を描かないようにしてるんじゃないか、と思いました。ちなみに、完全体の満月は、以下の2つ。めっちゃ少ない。

・52話(アクアが倒れた後の、アクあかの会話シーン「マトモじゃない」「私の事マトモだと~」のコマ)
・145話 ※過去回想(さりなが亡くなったシーンの次。病院+夜空)

三日月と満月って恋愛的によさそうなイメージあるのですが、どうなのかな。かぐや様ってとにかく、月がどーんって出ているイメージある。(三日月はセーラームーンのイメージが強くて……勝手に良いイメージを持ってしまってます)

お月様に関しては、『かぐや様は告らせたい』を詳しく知っている方のほうが、もっと深堀できるのではないかなーと思います。

かぐや様のお話の内容にも関係してくるので、全部をここで説明するのは、どちらにしろ難しそうなのですが。せっかくなので、気になっていたことを書き置きしておきました。(妄想がはかどりますねってやつです)

推しの子は、いろいろ深読みができて面白いですね。

※推しの子原作160話読んだ方向け ※ネタバレ注意

※結構な重大ネタバレあるので、アニメ派、単行本派の方は非推奨。

※ふせったーに以前書いた文章(2024年9月14日)を再掲しています。

— 鞠乃りの (@marino25rino) 2024年9月14日

▼ネタバレOKな方はどうぞ。

【推しの子160話感想&考察】※アクルビ派向け

アクアが…アクアがやっと覚悟決めたーーー!(いやダメなんだけどさ)
ルビーの為とか言ってる!しかも両目白星!!!


注意:なんでもアクルビに結び付ける民なので、ご了承を!

★アクアが覚悟決めたの感慨深い

実際のところ、ナイフ取り出してカミキを本当に消しちゃうと、アクアの未来はもちろん、ルビーのアイドル活動にも影響出ちゃうし良くないんだけど……アクアがルビーのために覚悟決めたのめっちゃ良かった…(こういうのがずっと見たかった…)

150話のときは最初、「お前ルビー(さりな)ちゃんを置いて消えるとか、何言ってんだー!アクア(ゴロー)お前マジで(以下略」って思ったけど……(その後、色々深読みして「まあ……現実逃避したくなるよねしゃーないな」って自分を納得させた次第)

今までもルビーのため、ルビーのため、って描写はあったけど、それが明確に"言葉と行動"で示されたのが良かったなあって。

復讐から遠ざけようとして肝心なことを話していなかったり、勝手にアイの秘密を暴露したり、ルビーの復讐をカミキと話させないまま終わらせようとしたり……アクアの行動はまあ色々アレなのですが、「アイの復讐」と「ルビーの未来」の為っていう行動の軸がはっきりすると、筋が通ってて納得できる。

「アイの復讐」は終わったけれど、ルビーを害するつもりである以上、当然カミキを野放しにはできないわけで。そうなると、カミキをもう物理的に消すしかない、ってなるのは自然。

ルビーの未来のためなら嫌われてもいいし、自分の手を汚してもいい。ゴローせんせの頃からそうだけど、この人何気に重いよね……やり方が回りくどくて分かりにくいけど。ほんと、アクアはゴローだなって感じする。

っていうか、アクアガチで怒ってましたね……カミキの顔も「ホラーかな?」って感じで驚いたけど、アクアのガチギレ顔も結構ぞっとした。まあ、世界でたった一人の妹&前世からの大切な人なので、怒るのは当然。

★覚悟を決めたはいいけど、結局どうなるん?

ライブ中の歌(推しに願いを)を聞いてアクアが思いとどまる可能性はあるけど……誰かが助けに入る可能性もなくはないけど……アクアがカミキを刺さなかった、だけでは全然安心できないんですよね。

だって、カミキは「アイのためにできることをするよ…(メソメソ)」って退場したあと、「嘘だよー★★」って盛大にやらかしたわけで。(マジでお前さあ)

たとえカミキが次回、ルビーの歌か何かで浄化されたとしても、もはや演技にしか見えないというか…。あのホラー顔が真の姿であるなら、もうこの人消えるしかないんよな…物理的に。

カミキをもう一度許したとしても、またルビーが狙われるかもって不安が残るし、アクアはもうナイフ出すしかないよね。もはや刑務所入れるだけでは安心できない。獄中からでも誰かを操りそうだし。ダメだ、なんとかしないと…(でもどうやって?)

正直、このレベルの救いようのない悪人は、なんやかんやで物理的に消えるのが定番ですが、どうなるんでしょう。本当に刺すのはやめてー。アクア(ゴロー)はもうそろそろ幸せになってもいいと思う。

★魅了(扇動)スキル強すぎ

黒星の意味が今回明かされたわけだけど、この設定すごいなあって思った。アクアが自分の目的(アイの復讐&ルビー)のために、周りの人を扇動していたってことだよね。たしかに思い当たるシーンたくさんある…。

というか、「やってみろ黒川あかね」とか「有馬だろうと利用する」とかも謎だったんだけど、いってみれば扇動の一種ってこと……?なんか凄い能力。

そうすると、今までアクアが人の心を動かして、トラブルを思い通りに解決してきたのも、周りの人がアクアの思惑通りに動いてきたのも納得できてしまう。ガチの異能力系(神様系パワー)なのか、何なのかはよくわからないけど。

扇動っていうと言葉が悪いけど、要はスター性がありすぎて、人を魅了して動かせるってことだよね。教祖様、カリスマ性のある人の言うことなら何でも信じてしまう、その人の願いをかなえようと動いてしまう、に近い感じ。

現実世界にもそういう並外れた魅了スキル持ってる人、たしかにいる。黒星のときのルビーも、まさに扇動してるって感じが出てましたね。

まあ、カミキとアクアが一緒かっていうと「全然違うじゃん!」ってなるけど。アクアは殺人そそのかしたりはしてないでしょーよ。今ガチであかねちゃんを助けたり、メルトを成長させたり、良い結果をたくさんもたらしたわけだし。全然違う。

でもまあ、アクア自身は周りを扇動(利用)してきた自覚が多少はあるから、あんなに「自分は幸せになる資格がない」って悩んでたんだなーって思った。

アイとルビー(さりな)のためっていう目的が前提にあるから、周囲に対して100%の純粋な善意、親切心ではないというか。ただ、結果的に周囲を救っているのも事実だから、そんなに自分を追い込まなくてもいいとは思うんだけどね。

★カミキパパはさあ

普通だったら、アイ信者のニノとリョースケに刺されてもおかしくない気がするけど……アイと付き合っていた時点で。でも、カミキ自身が魅力的だと、そっちに矛先が向かわないんだなあって思った。友人として親しく接していると、その分魅了スキルも効きやすくなるのか、何なのか。

アイの魅了スキル(愛)よりも、カミキの魅了スキル(扇動)のほうが勝っちゃったんだね。(なんか、異能力バトルっぽくなってる)

次回は、ルビーの魅了スキル(愛)が発動するのかなあ。アクアにはめちゃ効くけど、カミキにはどうなのか。カミキは、たまに聞き入っているような顔しているときあるので(神社でルビーと話したときとか、160話の最後でアクアがルビーの愛について語っているときとか)、ワンチャン効くかもしれない。

★「愛の瞳」で両目白星

カミキへのガチギレで過去最大の黒星発現したけど、ルビーの瞳の話をしているうちに、過去最大の白星に切り替わるとか……しかもアクアの両目白星って初めてだよね。ここ本当に好き。

アクアの瞳を白星に戻すのはルビーで、アクアにとってルビーは必要な存在、大切な存在なんだなあって。150話でアクアとゴローが現実逃避し出したときは、どうしようかと思ったけれど、今回の160話みて安心しました。

ここでひたすらに、ルビーの瞳、ルビーのことを語っているのがいい。ゴロー→さりなへの愛は150話で語られていたけど、アクア→ルビーへの愛も感じられる表現ってのがもう………………愛じゃん。(直球)

それに呼応するかのように、ルビーは『推しに願いを』を届けようとしてる。その曲を聞いているファンに届けたいって想いもあるだろうけど、きっと最推しであるアクア(ゴロー)に届けようとしてるよね。

この曲は本当に歌詞が……本持ってる人は歌詞見直してほしいし、スピカ未読の方は今すぐ読んでほしいんだけど、『推しに願いを』は二人にとって本当に大切な曲なんですよ。スピカぜひ読んで…!

そしてアニメ関係者様、お願いですから映像化を……(大声で言っていると届くかもしれないので、みんなで叫びましょ)

★正直……

原作アニメともに、2週間後がやばい気しかしない。アニメと原作がかなりリンクしているので、9/24~25は絶対やばい……推しの子は供給が多くてうれしいですね。

忙しくて間に合うか微妙だけど、アクルビ漫画もできたら上げたいので、がんばりますー。皆さんも学業、お仕事がんばりましょーね!

※推しの子原作159話読んだ方向け ※ネタバレ注意

※結構な重大ネタバレあるので、アニメ派、単行本派の方は非推奨。

※ふせったーに以前書いた文章(2024年9月5日)を再掲しています。

— 鞠乃りの (@marino25rino) 2024年9月5日

▼ネタバレOKな方はどうぞ。

【推しの子159話】※アクルビ派の感想&考察

ラストのカミキの笑顔見て「こっわ」って呟いてしまった笑 怖いってば笑
とにかく、みんなの表情が良すぎる回でした。


★あかねちゃんの覚悟決まりすぎ

ルビーが大丈夫だったのは一安心。というか私はもう「企業コラボ多すぎるから、ルビー大丈夫でしょ」って気持ちが強すぎて、この2週間、なんか心配する気持ちがどっか飛んでってました。

まあ、「あかねちゃんにそんなことやらせてええの?!」とは思ったけど……んー………。でも「そんなことさせられない」ってアクアが言ったところで「じゃあ私が一人で片付けてくるね☆」ってなるかもだし。「一緒に殺してあげる」って即答できるくらい、覚悟が決まってるからなあ。

もう私の中では、あかねちゃんは特殊能力持ちの頭脳派ハイスペック美少女、っていう位置づけになっています。あかねちゃんって確かアクアよりも頭良い設定だけど、ただ勉強ができるとかじゃなくて、おそらく脳の作りが違うというか……プロファイリングも役者のセンスもそうだけど、ガチの天才って感じがする。

★作画がすごすぎ

今回は全体的に、作画がとってもとってもとても凄かったですよね。執念と絶望を感じさせるニノの表情も、あかねちゃんや壱護の表情も。メンゴ先生自身もおっしゃっていたけれど、今回は特に気合が入っているのがわかる…!

この数か月、考察や感想を書いてきましたが、過去の話を読み返したときに「ああ、このときの表情ってこういう意味だったのかな」って納得できる部分がいろいろあって。言葉にするのが難しいのですが、キャラクターの表情一つひとつにちゃんと意味を持たせたうえで、描いている感じがするというか……表情の描き方、エモさの出し方があまりにも上手すぎるというか…。とにかく、すごいなって思いました(語彙力どっかいった)。

あと、ライブシーンね。私は一時期とあるアイドルグループにハマっていたのですが(※在宅で特定の子を応援するタイプ)、アイドルのライブってこんな感じなんですよ本当に。特に盛り上がっている神回のときは、とにかくキラッキラしてる。ステージがキラキラしてるというより、アイドルの子たち自身が強いエネルギーを放っているというか。汗もかくし髪も乱れるけれど、一人ひとりが眩しくて輝いてて。

14ページ目の3人が肩寄せ合ってるシーンとか……表情がほんとに良すぎる。卒業ライブってこんな感じだよねって表情してる。14ページだけじゃなくて、12ページから15ページまで全部良い。神作画本当にありがとうございます…!

あと、両目白星のルビーがアイのポーズしてるのも良いですよね。中身がさりなちゃんって思うとさらに感慨深い。まあ、ツアーの裏側では色々大変なことになってて、全然平和な状況ではないのですが……とにかく無事にツアーファイナルまで開催できて良かったね、って思いました。

★やっぱりお前かい!

そしてそして、最後のアクアとカミキのシーン。ラストシーン見たとき「こっわ」って叫んじゃった笑 怖いって笑 いい笑顔すぎて笑った……ある意味、みんな待ってたよね。正直、私の中ではかなり盛り上がった。そーこなくっちゃって思った。テンション上がった。

っていうか、アクアはライブ行かなかったのか……ライブ自体が中止になるかもとは思っていたけど、開催されるけど行かないってのは予想外でした。一方のカミキは、ライブ配信を存分に楽しんでいた模様。(ルビーが輝けば輝くほど、ニヤニヤ笑っていそうで怖い)

ただ、ここからどう決着つけるんだろ。この人、話し合いでどうにかできる相手じゃなくない?アクアもなんか、メフィストみたいな黒フード着てるし。というか、どちらかというとアクアのほうが犯人役みたいな恰好。(17ページのアクアの顔めっちゃイケメンだなー)

カミキって、今まで何人の命を奪ってきたのかは知らないけど、一度も自分で手を下していない可能性あるよね。リョースケとかニノを実行犯にさせて、命の重みを感じてたのかな。というか、カミキ自身が人を魅了する(洗脳する)タイプだとすれば、リョースケとニノ以外にも、手駒がいる可能性もあるし。こわ。

っていうか思い出したけど、あかねちゃんを歩道橋で突き飛ばした人って、あれ本当にただの通行人だったんかな……あかねちゃんも目に白星出せるから、片寄ゆらと同じように、本気で狙われててもおかしくなかったよね。

手駒がいるとすれば、ライブ後のルビーもまだ安心じゃないし、何を企んでるんだろーって感じ。やっぱりサイコパスカミキは放置できないけど、マジでどう決着つけるん…?

話し合いでどうにかならなかったら、アクアがナイフで片付けかねないけど、そうするとルビーのアイドル活動にも影響が出るし。かといって放置すれば、ルビーがずっと狙われ続けるだろうし。

それにルビーの危機はいったん去ったけど、今度はアクア捨て身になりそうで怖いんよなあ。157話の「お兄ちゃんが居れば、それだけで」ってルビーの台詞があるから、アクアの身に何か起きないかが心配。アクア……ってかゴローは、自分でこっそりどうにかしようとする癖があるから、ラスボス戦にも一人で来てそうだし。

このままラスボス戦に突入するのか、いったん日をあらためるのかわかんないけど、最終決戦にはルビーも来てほしいなって思う。ルビーはカミキにまだ言いたいこと言えてないだろうから。ツクヨミちゃんが「今おもしろいことになってるよ」とか言って、連れてきたりしないかな。

来週は原作の更新もあるし、アニメもいよいよ次の段階に進むので……そわそわしながらのんびり待ちます。

※推しの子原作158話読んだ方向け ※ネタバレ注意

※結構な重大ネタバレあるので、アニメ派、単行本派の方は非推奨。

※ふせったーに以前書いた文章(2024年8月22日)を再掲しています。

【推しの子158話感想】
※アクルビ派の考察。原作ネタバレあり。

推しの子最新話について。
さすがにルビーが○○○○○○○○○○と思うんだけどな…
○○○○○○○○○○、アクアは○○○○○○よね…
※追記へ続く https://t.co/z4iSkNr0lA

— 鞠乃りの (@marino25rino) 2024年8月22日

▼ネタバレOKな方はどうぞ。

【推しの子158話感想】
※アクルビ派の考察。原作ネタバレあり。

推しの子最新話について。
さすがにルビーが本当に死ぬ展開はないと思うんだけどな…
助けられなかった場合、アクアは耐えられないよね…
※追記へ続く


ルビーは本当に刺されたんかな?指の位置的に刺さっていない風にも見えるし、そもそもルビーとニノなのかも不明だし。

女装したアクアが刺されたとか、ニノの真似したあかねが刺した(刺したフリをした)とか、いろいろな見方ができそう。とりあえずアプリのコメントにあったとおり、ヤンジャンお腹に仕込んでてほしい。

あと、あのドアってどこのドア…?自宅ではなさそうだよね。アニメで確認したけど、ドアの開く向きが反対だし。ドアの形も似ているけどちょっと違うし。
(参考:1期2話冒頭の、アクアが家から出ていくシーン)

あの刺されたシーンが実際どうなのかはわからないのですが、ルビーが命を落とす展開にはならないんじゃないかな、って思っています。

私がそう思った理由は以下。(10個もある!!)

1.ルビーが死ぬとアクアが耐えられないから
2.グッズ展開やコラボに影響が出るから
3.アニメや実写がやりにくくなるから
4.もうそろそろ、アニメでルビーが活躍する展開に入るから
5.カミキさんが何かするって言ってたから
6.あかねちゃんが何とかしてくれるだろうから
7.過去の歩道橋の件があるから
8.作者様が「かぐや様は告らせたい」の人だから
9.推しの子はバトル漫画じゃないから
10.バッドエンド、再転生エンドの可能性はあるけど、賛否両論だろうから

それぞれについて、順に書いていきますね。
※書き手はアクルビ推しなので、その点ご了承ください…!

1.ルビーが死ぬとアクアが耐えられないから

これまでの描写を見る限り、ルビーが死ぬとアクアも後を追っちゃうよね。っていうかアクルビ(ゴロさり)は、前世での死別、宮崎での最悪な再会に続いてコレって……あまりにも救いがなさすぎる。アクルビ(ゴロさり)は交互に大切な相手を失っているから、またそれを繰り返すのはあまりにもね…。

アクア(ゴロー)は、さりなちゃんを失ったときですら自分を責めまくっていたのに(ゴローに責任なんてないのに)、アクアの性格的に耐えられないでしょう。まさにファタールの「あなたがいないと生きていけない」って状態。

しかも今度は、「ルビーをアイドルにさせなければ…」「復讐になんてこだわらなければ…」「映画なんて作らなければ…」「ニノがってわかっていたのに、もっとちゃんと守っていれば…」って、自分を責める理由づけができてしまう。アイの復讐関連でもあれだけ苦しんでいたのに、耐えられないよなあ。

アクアがどうにか生き残ったとしても、一生黒星っていうか、幸せになる道筋がまったく見えない。誰かを愛するとか論外で、自分を一生許さない感じがする。

2.グッズ展開やコラボに影響が出るから

アクルビが共倒れになった場合、物語的にバッドエンドすぎるのもあるけど、商業的にもアレだよね。アイはともかく、アクルビまで故人になるのはさすがに……あんなにグッズ展開しまくってるのに?アクスタ出まくってるのに?コラボに引っ張りだこなのに?

アイはグッズやコラボにも普通に登場してて、ちょっとは違和感はあるけど、それはまあ、アイの遺伝子を受け継いだアクルビの存在もあって、それほど気にならないというか。アイ生存ifだったらこうだよね、って楽しみ方ができるというか。でも、アクルビまで故人になったらさすがに無理だよね。

3.アニメや実写がやりにくくなるから

2期アニメのあの力の入れ方を考えると、3期4期、というかラストまでやるんじゃないかな、って感じがする。2期OPEDでアクルビ(ゴロさり)をわざわざ盛ってるし。プライベート編までやって、ルビー黒星化するなら、その続きも……ってなるよね。

ただ、原作でアクルビがバッドエンドになってると、さすがに「アニメどういう気持ちで見れば?!」ってなっちゃう。前世バレとかキスシーンとか、原作で盛り上がってた部分もめっちゃ複雑な気持ちで見ることになるよね。実写も、もし今後の評判が良ければ、原作の最後までやりたいだろうし。

4.もうそろそろ、アニメでルビーが活躍する展開に入るから

8月ももう終わりということで、いよいよ例の再会シーンが近づいているわけですが。やっとルビーがたくさん登場するのに、原作でルビーが死んでるってのは……カオスすぎる。

もし本当に死んでしまうルートであるなら、9月末か10月に合わせる気がするんよね。今の時点でルビーに危機的状況だから、9月末~10月に合わせる形で、何かエモい展開があるんじゃないかな。

5.カミキさんが何かするって言ってたから

カミキさんこの前、アイのためにできることをするって言ってたやん。ねえ今そのときでは?(あれ、違うの…?)

いや、むしろ「自首しよ?」ってニノに持ちかけたのに、それがキッカケでルビーにナイフの矛先が向いたなら、カミキパパの空回りっぷりがすごいな…。「住所教えた→アイが刺された」「自首しよって言った→ルビーが刺された」ってのは、さすがに。むしろカミキさんの行動裏目に出すぎて、逆に可哀想になってくる。

カミキさんが何もしないまま終わるのも考えにくいので、アイ……というかアクルビのために何かしてくれることを期待。

6.あかねちゃんが何とかしてくれるだろうから

あかねちゃんはもはや特殊能力持ちっていうか、読みが鋭すぎるので、どうにかしてくれるんじゃないかな、って勝手に期待している。アクアは正直……ちょっと甘くて隙が多い感じがするのですが、あかねちゃんと組めば大丈夫な気がする。

あかねちゃんは、宮崎ツアーのときの楽屋のお花(白薔薇?)にも目を向けていたし、知っていてノーガードでルビーが刺されたってなると「アクアとあかねは何してた…?!」ってなるからなあ。なんかしてると思うんだけど。

ていうか、髪型はニノに似せてるし、カミキっぽい黒くてふわふわしてるの身に着けてるし。プロファイリングのため、また真似っこしてるのかな…。

7.過去の歩道橋の件があるから

アクアのスーパーミラクル歩道橋キャッチの話ね。あれ、リアルタイムで毎週漫画読んでたけど、アプリのコメントでずっと「あかねちゃん死にそう」「死亡フラグが!」って言われてたんよ。

歩道橋シーンの何話も前から言われてて、本当にその通りの死にそうな状況になって、次どうなる…!?ってなってたけど、アクアのナイスキャッチで助かってたからなあ。

(正直、あれは高さ的に普通に死ぬというか、キャッチしたとしても、あかねかアクアが大ケガするよな…とは思いますが……そこは何か神様パワーが働いたのかもしれない)

だから今回のも歩道橋の件と同じで、なんかうまくいって助かるんじゃないかな、って思ってる。

8.作者様が「かぐや様は告らせたい」の人だから

誰かも呟いていたけど、かぐや様と同じ作者様なので、なんだかんだ大丈夫な気がする。もちろん、かぐや様と同じ展開になるってわけじゃないけど、なんとなくハッピーエンドになるような気が。(かぐや様の作品自体にめちゃ詳しいわけではないので、全然違ってたら申し訳ない)

かぐや様ってめちゃくちゃ恋愛系のイベントがいろいろ出てくるんよね。胸キュンポイントがたくさん用意されていて、その見せ方がうまいというか。アカ先生の得意な分野なはず。だから、推しの子でもそういう胸キュンポイントを、楽しんで作っている感じがある。

だからナイフで刺されたってシーンも、多分今後のエモいシーンをよく見せるための通過儀式かな…と。推しの子では恋愛系のイベント(例:キス、膝枕、ハグ、膝抱っこ、恋人繋ぎ)の多くが、アクルビに割り振られているので、ラストに向けて何かあるんじゃないかなーと。(これはアクルビ推しの期待込みですが)

あとかぐや様では、しんどい出来事が起きたときに、白銀会長が覚醒してなんとかしてくれるというか……こういうときの台詞がアクアのキメ台詞と似てるなーって思っていた。推しの子の序盤にもアクアがなんとかしてくれる、っていう展開がたくさんあったので、最終章でもアクアの活躍を見たいなあ、って思います。

っていうか会長とアクアって、髪色もだけどちょっと似てません…?台詞が似ているし、なんか似たようなジャージ着ていたし…。まあ、会長はかなりギャグに振り切っているけれども。あと、アクアほどではないけどシスコンっぽいよね。

9.推しの子はバトル漫画じゃないから

ジャンプの特殊能力で戦う系のバトル漫画だったら、重要人物の死亡はまあ普通にあるし、主人公格が死ぬ展開もあるけども。推しの子はそれがメインじゃないからなあ。主人公が死ななくても、十分にエモい展開にはできるだろうし。

というかアイもゴロさりも死んでて、それに続いてルビー、連動してアクアまでってのは…。アイとゴロさりが不本意に命を落としたからこそ、アクルビが今世で幸せにならなきゃ…。

ねえ、ゴロさりオタクのツクヨミカラスちゃんもそう思ってるよね?意味深なこと語ってるけどさ。ね?

10.バッドエンド、再転生エンドの可能性はあるけど、賛否両論だろうから

バッドエンドになれば、まあ、いろいろな意見が出るでしょう。ルビー推し、アクア推しだけじゃなく、その他のキャラを推している人にとっても深刻な問題。だってアクアが死ぬか、精神がぶっ壊れてしまったら、もうヒロインレースどころじゃないし、MEMちょもアイドルどころじゃないし。というか、ミヤコさんが可哀想すぎて。

あとは再転生エンド。これも、漫画や小説で見かけるよね。二人が交互に時間差で何度か死んで、最終的に結ばれるのとか。まあ、アクルビが再転生して、他人として生まれ変わって結ばれるのはエモい……………んん?エモい、のか?エモいけど推しの子の場合、読者としては辛さが勝ちそう。魂的には良くても、アクアとルビーがアイからもらった身体を失う展開は辛すぎる。

そもそもゴロさりで一度転生しているわけだし、別にアクルビで結ばれればいいんじゃないの?って思ってしまう。法律上の結婚はできないけど、もう名字も一緒だし、二人でひっそりと仲良く暮らしていく選択もできるわけだし。

個人的にはハッピーエンドが好みですが、バッドエンド、再転生エンド自体を否定しているわけではないです。素敵な作品もたくさんあるからね。

ただ、こういうエンディングってやっぱり読後感が苦しいし、どうしても受け付けない人もいるだろうから。推しの子はメディアミックスとか各種コラボとか規模が大きすぎるので、なんだかんだルビーは助かるんじゃないかなって思ってます。

一応、157話のアクルビ日常回のあとにこの展開が来たってことは、ルビーが助かりさえすればアクルビエンド濃厚……だとは思うのですが。(っていうか助からない場合、アクアはルビーを失ったことにとらわれて精神やられると思うので、自動的に実質アクルビエンドなんだろうけど)

まあルビー最推しの身としては、大丈夫だよねとは思いつつも、まあ微妙な気持ちです。とりあえず次回休載だし待っている間が辛いよね、ってことで、ルビーは大丈夫だろうって理由を、今回書き出してみました。

「物語に影響されて心が辛いなあ」「助からなかったらどうしよう…」って心配な方も、「まあ、きっと大丈夫だろう…!」ってことにしてゆったりと過ごしましょ。何かあったらそのときに考えましょ。