Going to work sick: A scoping review of illness presenteeism among physicians and medical trainees (Med Educ … (original) (raw)

Madrazo L, Choo-Foo J, Yu W, LaDonna KA, Domecq MC, Humphrey-Murto S. Going to work sick: A scoping review of illness presenteeism among physicians and medical trainees. Med Educ. 2024 Oct 2. Epub ahead of print.

背景:病気にかかっているにもかかわらず出勤する「Illness presenteeism (IP)」は、医療の優先事項が競合するなかで、医師や研修医の間で広く見られる複雑な現象である。新型コロナウイルス感染症 (COVID-19)のパンデミックと、医師や研修生の健康への関心の高まりにより、IPへの関心が再び高まっている。IPについて何が知られているのかを探るため、スコーピング・レビューを実施した。具体的には、IPがどのように認識されているか、この現象を研究するためにどのようなアプローチが用いられてきたか、そして、COVID-19パンデミックによってどのように変化した可能性があるか、といった点である。

方法:文献を系統的に選択し要約するために、ArkseyとO'Malleyによるスコーピング・レビューの枠組みを使用した。検索は、Medline、Embase、PsycInfo、Web of Scienceの4つのデータベースを対象に行った。量的およびテーマ分析を実施した。

結果:4277件の記事がスクリーニングされ、そのうち45件が採用された。このうち4件は、COVID-19パンデミックの発生後に発表されたものである。すべての研究は、IPを医師、患者、医療システムにとって問題であると位置づけた。IPの主な社会的文化的要因には、患者や同僚に対する義務、脆弱であるか、あるいは一時的に弱っているように見えることに対するスティグマを避けることが含まれた。構造的要因には、過重労働、医療サービスへのアクセスの悪さ、医師の病気休暇に関する方針の欠如が含まれた。パンデミックは、IPに関連する原因や行動には影響を与えていないようである。提案された解決策には、教育介入と政策主導の変更の両方が含まれていた。

結論:文献では概ね否定的に捉えられているが、医師やレジデントの間では依然としてIPが広く蔓延している。我々のレビューでは、医師の間でのIPには緊張が伴うことが強調されている。IPは一見、医師の健康などの優先事項と矛盾しているように見えるが、IPは患者や同僚に対する義務を果たすことによって正当化される可能性がある。今後の研究では、IPの複雑性をさらに解明し、IPの負の影響を最小限に抑えるための個人およびシステムレベルでの介入について、より詳細な情報を提供するために、多様な理論的視点からIPを検証すべきである。