金冷法 (original) (raw)

「洗面器 冷水入れて 玉冷やす」

昨今の暑い夏、なにげなく、つくったものである。

こどものころ、街かどには風呂屋(銭湯)がどこにでもあり、社交場的な存在であった。

ある日、湯船の段になったところに爺さんが座っていた。

若干、前のめりになり、うつむき加減に下をながめ、視線の先には洗面器。

水面下に金玉をつけていた。

不思議な光景であったため、長く記憶され、その後それが「金冷法」というものであることを理解した。

爺さんは爺さんなりに精力をキープしたかったのか。。。

最近の知見によると、残念ながら

この方法により、男性ホルモンであるテストステロンは増えないという。

爺さんは無駄なことをやっていたのかというと、そうとも言い切れなさそうである。

そもそも金玉というのは、陰嚢という袋の中におさめられ、わざわざ外部に造設されている。

体温より、やや低い温度に設定される。

暑いと、陰嚢挙筋が弛緩し、陰嚢の表面積は増え、熱を放散させている。

精子にとって高温は致命的な打撃をあたえる。

正常な精子の発達をするには、32-35℃がよいと書いてある。

実際、自験になるが、玉袋を放射式温度計で測ってみると、体温より低い。

日本古来のふんどしで、かつ、着物というスタイルは、放熱効果が高く、ある意味、精子にとって理想的ではある。

ズボンというのは、本来、蒙古あたりの騎馬民族から出ている。

馬に乗りやすいからである。

この爺さんが、少子化に体を張って挑む必要性はあまりなかったと思うが、子孫を残したい若い男性は考慮すべき点であるかもしれない。。。

風呂で高温になった精巣を冷やすという行為は、ある意味、精子の正常発育にとって理にかなったものであると結論付けた。

(自分は、不妊治療の専門家ではありませんので、専門家にご相談ください。浅薄な知識で書いています。)