【クラウド・ガーデン】久しぶりに二次創作が書きたい。 (original) (raw)

クラウド・ガーデン」の2周目をプレイしながら考察を深めた。2周目は鳥オンでプレイしており、どのシーン(ステージ)でも鳥が飛び交っている。1周目ではこの動きがうっとうしくて表示をオフにしてしまった。そのおかげで静謐な世界を楽しめたが、鳥オンには鳥オンの魅力がある。行く先々で黒い鳥(カラス?)を眺めているうちに、ある可能性に気づく。

「もしかしてこの鳥たち、プレイヤーに同行してる?」

シーンをクリアして「次のシーンへ」ボタンを押すと、鳥たちが一斉に飛び立つのだ。そして次のシーンではまた何気なく飛び交っている。この鳥たちはプレイヤーが手を止めて場が静まると、思い思いの地点に降りて羽を休める。どうもこの鳥たちはプレイヤーである「庭師」を気に入っているらしい。この世界の「植物」はどうも人工物らしいので、自然に花をつけることがないのだろう。庭師が植物を世話して花を咲かせた隙を狙い、つまれる前の花を横取りして食べているのかもしれない…と考えていたが、さらにプレイを進め、他のことにも気づいた。

「足元に植物が迫ってきても飛び立たない!?」

鳥たちは庭師が種子を投げつけると飛び立つのに、足元にカビが広がってきても平気でとまっているのだ。自分の足が植物に巻き込まれることは心配していないらしい。この「植物」たちの不自然なほどに爆発的な繁殖力を見ると、食肉植物という可能性さえある。それなのにこの鳥たちの動じないことといったら。

「この鳥はまさか…ロボット?」

この鳥たちは植物を保護するためにつくられた機械なのかもしれない。ついでに言うとプレイヤーの庭師もロボットで、人間をみつけしだいに処分しているのかも。鳥たちが上空で警戒し、庭師は地上で植物を植え、世界を奪い取ろうとしているのではないか。そんな想像が頭に浮かぶ。

「2周目だと妄想がはかどるな。久しぶりに書きたいなあ」

この世界をモデルにした二次創作が書きたくなった。登場するものが少ないので短編にしかならないだろうが、久しぶりに二次創作が書きたい。

「最後に小説書いたのいつだっけ? この前の新人賞? あれっていつだっけ?」

その新人賞はSF専門。一次審査を通過した作品のタイトルと作者のペンネームがとある文芸誌に掲載される。一次審査の時点で応募作の10%ほどしか残らない狭き門だが、私はめでたく通過*1して、タイトルとペンネームが掲載された。記念に買ったその文芸誌を本棚からひっぱりだして発行年月を確認する。なんと、5年以上経っていた。

「最後にSF書いたのはこれか…ずいぶん昔だわ」

このままではSF筋が鈍る。時すでに遅しかもしれないし、そもそもSF筋と呼べるほどの筆力はない気もするが、とにかく小説が書きたい。

「そうと決めたら、まずは設定を詰めないと」

なんせこのゲームは作中の描写が最小限で、世界観の説明がないのだ。ストーリーラインを考える以前に、まずは細部の設定を詰めなければ文字通り、話にならない。

「これは(私生活が)忙しくなるな」

幸いにして私の仕事は今、閑散期だ。その気になれば毎日でも小説が書ける。私は新たな題材をみつけたことに浮かれたが、ここで問題をひとつ思い出した。

「あ、ポメラ*2故障してたんだった」

修理に出していないので明確に故障しているのかどうか不明だが、PCに接続しても認識されなくなっているのは確かだ。おまけにSDカードを読み込んでくれない。無事に電源が入って入力できたとしても、現状ではデータを外部に移せないのだ。

「どうしたもんかな」

メーカー修理に出せるのかどうかさえ、調べないとわからない。しかたないので設定とストーリーラインだけ考えることにした。大枠を考えた時点で満足して、肝心の小説は書かなくても納得するかもしれない。

「書きたいんだけどな」

できれば書きたいが、書けるかどうかはわからない。

以上、クラウド・ガーデンで二次創作が書きたい件でした。まずはメーカーのサポートページを確認しなければ。