「星の王子さま」に出てくる怪樹・バオバブの並木道で、カメレオンの押し売りを受ける (original) (raw)

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この7月にマダガスカルに行ってきた。行ってきたと書いてよいのか、本当はよくわからない。今でも行ってきた実感がないのは、あまりに遠すぎるからか、はじめて旅先で体調を崩してゲロを吐いたりしていたからか、風物が今まで行った場所と違いすぎたのか…たしかに大地が赤くて火星みたいだったわ…一部では「小田原で泣きながらカマボコを食べているのを見た」という証言もあり、もうそっちのほうが本当なような気もしています。
行った証拠はパスポートの入国記録と、2000枚程度の写真だけ。これからこの写真をもとに粘着質な旅行記を書くことで、8日間足らずのマダガスカル旅行を自らにアイデンテファイしたいのです。

あらゆる意味で遠い国、マダガスカルに翻弄される会社員の有休

MadagascarMap
出発の2ヶ月くらい前から「マダガスカルに行く」とうわ言のように唱えてきましたが、まあ9割以上の確率で「それってどこにあるの?」と言われます。世界で4番目に大きな島でありながら、日本での認知度は低い。そうです、アフリカの東にあるのです。
その次にくる質問は「何しに行くの?」なので、それにも答えられる地図になるよう尽力しましたが…みんなはどうせハワイとかモルディブとか行きたいんでしょ?むしろハワイに何が楽しくて行ってるのか、聴取したいのはコッチなんだよ!
それでもわたしは旅行に向けてマダガスカル関連書籍を読み、半休をとってマダガスカル大使館に行ってビザを申請し、飼っているアゲハの幼虫の羽化スケジュールに心を配るなど、おさおさ怠りなく準備していたわけです。下のような事態になるとは夢にも思わずに…

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▲ 発 狂
マダガスカルにはバンコク経由で行くことになっていたのですが、成田空港のタイ航空カウンターにチェックインしようとしたところ、受付のお姉さんが顔を曇らせて電話をかけ始めたのです。そして「バンコク発のマダガスカル航空便がフライトキャンセルになっているので、バンコクまで行くかどうかはマダガスカル航空に問い合わせてから決めてください」と告げられる。その場で旅行会社に問い合わせてわかったのは下記2点。

オオ…なんということでしょう…。しかし、あれだけマダガスカル行きを吹聴したのに職場でパソコンをパチパチするなんてつらすぎるし、また半年or一年後に再起をはかったとしても、もう一度「マダガスカルはどこにあるのか」「マダガスカルに行く理由」を説明するのも面倒すぎる。おめおめと帰れようか!旅行会社は完全返金の方向で考えてくれていたのですが、休みをスライドして土曜発→土曜帰着のプランを火曜発→火曜帰着のプランに組み替えることを提案。時差や休日などであまり時間のない中、担当者の方はものすごい勢いで各種予約を取り直してくれました。大感謝です!!
部品はなんとかくっついたようで、火曜にはなんとか飛び立つことができたのでした。バンコクまで6時間、さらにアンタナナリボまで9時間半。距離の話ではなく、なにかとんでもなく遠い場所に行くのだと思い知らされたのだった。途上国旅行が好きな方には日常茶飯事なのかもしれないが、飼い馴らされた会社員ブロガーにとっては苦い思い出となりました。

マダガスカル旅行8日間・旅程概要(12/07/10-17)
1日目 成田→バンコクアンタナナリボ
2日目 アンタナナリボ→モロンダバ。バオバブを見る←★イマココ!
3日目 モロンダバ→アンタナナリボ チムバザザ植物園、展望台、おみやげ市場など市内観光
4日目 アンタナナリボ→タウランニャロ経由でベレンティ保護区 トゲの森でナイトサファリ
5日目 ベレンティ保護区 体調を崩しつつ、キツネザル三昧
6日目 ベレンティ→タウランニャロ→ペリネ保護区
7日目 ペリネ→カメレオンパーク→アンタナナリボ(→バンコク) インドリ・レムール・その他ふしぎ動物を堪能
8日目 バンコク→成田