楽園で苦行?北アルプス双六岳登山③ (original) (raw)

3日目 下山(双六山荘~鏡平~わさび平~新穂高登山口)

天気はイマイチだったけど、転んだけど、とても楽しかったよ

の記念に、双六山荘でバッジを買って

朝6時半、小屋を後にした。

双六から見える山に囲まれているデザインが素敵

昨日と違う空

青空に白い薄雲が秋の訪れを感じる。

風が寒いのでフリースを着て、ストックは右手だけに持ち

6kgのザックを背負って歩き始めた

肩は痛いけど、我慢できる たぶん。

遠くに乗鞍岳、その手前に焼岳。やっぱりここはいい所だよ

槍・穂高。ジャンダルム~

鏡平山荘が見える

ゆっくり、景色を見ながら歩いた

鏡平山荘に着いたときは、風が止み日差しも暑く

なので、鏡平山荘名物をいただきました

かき氷♡

体に染み入る美味さであった(半分くらい食べてから写真を撮るやつ)

さてさて、ここからはひたすら下りだ。

フリースを脱いだためか、ザックが若干 肩に食い込む気がするけど大丈夫。

楽しいことを考えて歩こう。

下山したら、わさび平小屋でカレーを食べようかな(食べることばっかり)

さあ、行きましょう

鏡平を出てまもなく、夫が「あっ」と小さく叫んだ

何なに?

「ほら、あれ」

夫が指さす方を見ると、ネズミのような生き物がじっとこちらを見ていた。

オコジョだ!

ちょっと待って、動かないで、とカメラを取り出したら逃げてしまった。

(写真ACよりお借りしました)

オコジョの(ものと思われる)フンは、登山道や木道に落ちているのをよく見かけるけど、実態は初めて見たよ。ちっさいね。

オコジョを見てテンションをあげ、テコテコと下っていった。

テコテコ

トコトコ

途中、肩の痛みがだんだと強くなってザックの背ベルトをずらしたり、右手でザックを下から押し上げたり、悪戦苦闘もしたが、なんとか歩き続けることができた。

登りの時も思ったけど、この登山道「小池新道」はよく整備されている。

そして、下ってみると整備のクオリティが半端じゃないと気付く。

大きな石だらけの道なのだが、その石を絶妙の配置で

階段のように並べて、非常に歩きやすくなっている。

登山者の一歩一歩を考えて、石を動かして作り上げた道なんだね。

だから、あまり体に衝撃を受けることなく下っていける。

すごいぞ小池新道

ありがとう小池さん

小池さんのおかげで、無事にわさび平にたどり着いた。

下山者で賑わう わさび平小屋でカレーを食べていると、

私より少し年上と思われる女性が 夫に話しかけてきた

丹沢湖ラソン走ったの?」

夫は、ずいぶん前の丹沢湖ラソンの参加Tシャツを着ていたのだ。

夫「はい、今年も走ります。この人(私)も」

女性「私も何度か走ったことがあるよ。まだエントリー大丈夫?」

私「たぶん。9月中旬までかな」

女性「よし、後でエントリーする。年代別入賞目指すからね。」

山から降りてきたとは思えない元気さで宣言し(;^ω^)

「本気で走るよ、じゃあね~」と林道を歩いて行った。

(;・∀・)呆然

そうか、そっちも頑張らなきゃだね

山もマラソンも、楽しいことがいっぱいあって幸せだ

あの女性も、私も。

早く肩を治して走ろう、と思った。