素朴ながら気品のある秋の恵み。京都くりやの栗おはぎと金の実、道明寺製おはぎ。 (original) (raw)

ついに、待ち侘びた秋の到来です!

和栗に南瓜にさつまいも、大好物の限定スイーツが目白押し。

そんな中、我が家が毎年必ずいただくのが、今回ご紹介する『くりや』さんの「栗おはぎ」です。

京都くりやの栗おはぎ

丹波栗のポテンシャルが限界まで引き出された、素朴ながら洗練されたお菓子。

今年も買いに行って参りました。

栗菓子本舗 京都くりや

くりやの店舗

お店があるのは堀川丸太町。

「栗おはぎ」に並ぶ我が家の秋の風物詩、「栗赤飯」をお作りになる「鳴海餅本店」さんのすぐ近くです。

最中「里の月」やどら焼き「栗どら」

栗おはぎと金の実

代表銘菓「金の実」の輝きがすごい。最中やどら焼き、栗饅頭もございます。

この日は「栗おはぎ」に加え、普通の「おはぎ」と「金の実」を購入しました。

名物くりやの栗おはぎ

栗おはぎ

二個入りはタカシマヤさんにも卸しておられますが、好きな個数で買えるのが本店の嬉しいところ。

おひとつのカロリーは91kcal、おはぎとしては随分小ぶりです。

一口いただいた瞬間、和栗を凝縮したような、芳醇な味わいが広がります。

断面のお写真だけ見れば「栗餡が少ないのでは?」と思われてしまいそうですが、とんでもありません。栗の旨みと甘みがいっぱいに詰まった濃密な餡のおかげで、小さいながらもどっしりと食べ応えのあるおはぎなのです。

大きな特徴は、お餅に道明寺粉を使っておられること。おはぎに一般的に用いられる「炊いて半殺しにした餅米」よりもずっと繊細で、和菓子らしい味わいになっています。

もう一つの特徴が、お砂糖はほとんど加えられていないのでは、と思ってしまうくらい控えめな甘さ。

原材料名にある「餅米、栗、砂糖、塩」の並びを見て納得です。栗よりお砂糖が後ろに来ている(=量が少ない)のです!

それでいて、和菓子として成立する絶妙な甘さ加減。

この「素材に極力干渉せず、そのままを味わってもらう」姿勢は、『老松』さんの「夏柑糖」に通じるものがあると思います。

道明寺製おはぎ あんこときなこ

くりやの道明寺製おはぎ

こちらも、道明寺を使った珍しいおはぎ。

くりやのおはぎ、あんこ

おはぎの断面

あんこは、ゆるゆるとした水分多めのつぶ餡。しゃくりとした小豆皮の食感が楽しいです。

道明寺とあんこの組み合わせは桜餅を彷彿としますが、桜葉の香りと塩気がない分、シンプルで上品な味わい。「栗おはぎ」に比べるとしっかりした甘さで、幸福感に包まれます。

くりやのおはぎ、きなこ

こしあんと道明寺仕立て

きなこの中身はこし餡でした。

こし餡のさらりとした口溶けに、ふわりと広がる小豆ときなこの香り。優しく、温かみのある美味しいおはぎです。

おはぎのお日持ちはいずれも本日中です。

今年は朝に買ってすぐいただいたためか、とろけるように柔らかい、ふわんふわんのお餅で、格別美味しく感じました。

金の実 栗納豆

金の実

栗納豆

『くりや』さんを訪ねるなら、こちらも見逃せません。

高級感のある包み紙を開くと現れる、黄金色の立派な栗の甘納豆。

「金の実」は通年販売の代表銘菓です。今回買ったもののお日持ちは9日間でした。

金の実の断面

原材料は「栗、砂糖、くちなし色素」のみという潔さ。

しっとりと柔らかく炊かれた実の表面は、さっくりとした糖衣に覆われています。豊かな香りと甘く濃厚な味わいは、老若男女に好かれるもの。

高級感のあるパッケージも、贈り物にぴったりです。

ご自宅用には、お得な「金の実ワレ」がございます。

金の実煮割れ

金の実の原材料名

たっぷり入って1,373円、我が家はいつもこちらを購入します。

「栗」という素材の素朴さと気品を、洗練された形でお菓子に仕上げておられる『京都くりや』さん。

我が家と『くりや』さんの出会いは、まだ祖父が存命だったころ、「金の実」を手土産に貰ってきたことでした。その美味しさに驚き、お店に伺ったところ売られていたのが「栗おはぎ」。以来、新栗の季節にはこちらを買いに行くのがお決まりになりました。

1~2月頃まで販売されており、タカシマヤさんでお見かけしてお持ち帰りすることもしばしばです。今年もあと何度かいただければよいな、と思っております。

kyoto-kuriya.jp

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