阪急バス、勝尾寺への臨時路線が大幅値上げへ【路線バス/阪急バス】 (original) (raw)

阪急バスは2024年10月1日に運賃改定(大阪・兵庫)を実施します。

同社は昨年9月にも運賃改定したばかりなのに?と思われますが、2023年の運賃改定発表時に国交省認可運賃上限額まで一気に上げるのではなく、利用者への影響を考慮し、2023年の運賃改定時に今年にもう一度運賃改定を行うことを明らかにしていました*1

阪急バス 北摂方面への臨時バス/千里中央にて

今月に入り各路線ごとの運賃表が阪急バスHP*2で公開されていますが、その中で???となったページがありました。

箕面市北摂霊園系統の運賃表/阪急バス公式HPより引用

画像の通り**勝尾寺停留所利用に限り**運賃が大幅に上がります。臨時路線とは言え驚きますよね。箕面萱野駅からですと400円と倍額になります。

この値上げについて阪急バスに確認すると、近年は勝尾寺への観光重要が増加する中で増便対応等を行うため想定以上の対応が必要となることから、国交省が定める乗合バス運賃制度*3にある割増運賃の項目特殊割増というものがあります。

勝尾寺系統は特殊割増を適応して差し支えないという項目の中の「② 登山、スキー、スケート等の観光客を対象にバスを運行する場合」に該当することから設定されました。この制度は、全国初となる定期観光運送制度を活用し今年から運行が始まった**京都市交通局観光特急***4が既に適用していますね。と異なるものとなります。

このように、乗合バス(路線バス)の運賃制度も時代や需要に応じて柔軟に対応することが可能となり、観光路線等の収入が増加すれば、他の生活路線を維持するためにもつながりますね。

※特殊割増の制度について

生駒市で路線バス廃止問題に対し活動していらっしゃる「生駒の公共交通を守る会*5」様との交流によりご教示頂きましたこと大変感謝いたします。この場を借りて厚く御礼申し上げます。

また、最初にこの件についてX(旧Twitter)で投稿され関西のバスの話題も数多く取り上げていらっしゃる関西臨時列車様*6からもご教示頂いております。

2024.9.21 謝辞追記

2024.9.21 一部訂正/京都市交通局が適用した制度について