[ファイトクラブ]待望される舞台“ヒジありの「K-1」” 小野寺力は石井館長になれるか? 神宮寺しし丸の私的『NO KICK NO LIFE~新章~』 (original) (raw)
[週刊ファイト11月5日号]収録 [ファイトクラブ]公開中
▼待望される舞台“ヒジありの「K-1」” 小野寺力は石井館長になれるか?
神宮寺しし丸の私的『NO KICK NO LIFE~新章~』
・『NO KICK NO LIFE』は『KNOCK OUT』の夢の続きか
・控えめに言って最高だった「入場」と「煽りV」がシンクロする演出
・山口元気氏の手腕と苦悩、そしてまた小野寺力氏へ
・待望される、ムエタイ、純キックの最高峰舞台“ヒジありの「K-1」”
・人望と金。小野寺力は石井館長になれるか?
『NO KICK NO LIFE』は『KNOCK OUT』の夢の続きか
「NO KICK NO LIFE」の復活を耳にした当初、正直それほど期待していなかった。それが、参戦選手を見てびっくり。石井一成、森井洋介。さらに加藤有吾、小林愛三、花岡竜。そして極めつけは福田海斗。ヒジありの純キックボクシングファンのツボを突きまくる人選とカード。大会前から心躍るこの感覚。あっ、これは・・・あの頃の「KNOCK OUT」だ。
実況、煽りV、ナレーション、、、全てがあの頃の「KNOCK OUT」だ。そりゃそうだ。「KNOCK OUT」の前身は「NO KICK NO LIFE」なのだから。「NO KICK NO LIFE」を主催していた小野寺氏がブシロードの木谷オーナーと手を組み「KNOCK OUT」を立ち上げた。あの頃の「KNOCK OUT」にキックファン魅了された。それが今「NO KICK NO LIFE」という元祖の名前に戻って目の前に現れた。梅野源治や那須川天心がいなくてもいい。そりゃ、天心は観たいけど・・・。それにも増して小野寺力が創り出すキックボクシングを観たかったのだ。
特筆したいのが、「入場」と「煽りV」がシンクロするという演出。入場曲流れる→入場曲をBGMに煽りVはじまる→煽りVが終わると同時に入場曲のサビで選手入場。
やりそうでどの団体もやってこなかったこの演出。控えめに言って最高。
待望される、ムエタイ、純キックの最高峰舞台“ヒジありの「K-1」”
キックボクシングファンは長年待望している。ムエタイ、純キックボクシング(ヒジ、首相撲あり、5ラウンド制のキックボクシング)の各団体の王者が集う舞台。いわば“ヒジありのK-1”(ここでいうK-1とは旧K-1)のような最強を決する舞台を。それを担うはずだったのが「KNOCK OUT」だ。
しかし、選手によるチケット手売りを廃止し、試合数を7試合前後に絞り(「集中して観れるのは7試合くらいまで」という木谷オーナーの考え)、各団体の王者クラスのみ出場できるという方針は、選手、ファンから好評を得たが、結果として「那須川天心vsスアキム」をメインにした大会以外は全て赤字に。
その責任を取る形で、小野寺力プロデューサー辞任。山口元気REBELS代表が新プロデューサーに就任。赤字体質は改善されたが、それと引き換えに“ヒジありのK-1”という理想は頓挫した。山口元気氏の手腕と苦悩は察するに余りある。「KNOCK OUT」は現在、宮田充氏を新プロデューサーに迎え継続中。
キックファンは理想と現実を目の当たりにし、そして諦めた。やはり無理だったか。また後楽園キックに戻ろう。そして各団体の王者を観て、妄想の中で戦わせよう。そんな中、「NO KICK NO LIFE」の復活。また期待してしまう。キックファンは諦めが悪い。
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