思い出のアルバイト。 (original) (raw)
本日は今週のお題「やったことがあるアルバイト」より。
大学生の頃、いろいろなアルバイトをしました。
家庭教師、年末のスーパーで握り寿司を作るバイト、イタリア料理店、ピザ屋さん、大学の研究室で研究で使った器具を洗うバイトなど…
その中で1番印象に残っているのはイタリア料理店のアルバイトでした。
高校生の時、友達と大学生になったらどんなバイトする?と話ししていたところ、私はおしゃれなカフェやレストランでウェイターのバイトをしてみたいと言っていました。
私のキャラ的にそんなところは似合わない、蕎麦屋とか牛丼屋とかの方が似合ってるよ。なんて言われていました。(笑)
大学生になって大学生活が落ち着き、ちょっと余裕が出てきた頃、大学の近くに小さいけど、おしゃれなイタリア料理店がオープンして、バイト募集していました。
これは!!と思い面接に行ったところ、採用され働くことになりました。
念願のおしゃれなレストランでウェイター!!
…と思っていたのですが、いざ働いてみるとホールスタッフでした。
皿洗いはもちろん、閉店後の片付け、仕込みのお手伝い、注文を受けた時に必要な食材をシェフの手元に準備したり、時には、ピザを広げ、トッピングして焼いたり、ラザニアや、グラタンも焼いたりしていました。
私は、高校から親元を離れて下宿していましたが、中学生まで家にいても料理のお手伝いなどほとんどしたことがなく、料理に関しては無知でした。
そのためシェフに呆れられてしまいましたが、包丁の持ち方から始まり、玉ねぎやゆで卵の殻や早くむく方法、ニンニクの芽の取り方など、料理の基本的な事やちょっとしたコツなどを教えてもらいました。
時には怒られたりもしました。
ラザニアを焼いている間に、他のことをしているとオーブンの奥に入れたラザニアのことをすっかり忘れていて、真っ黒に焦がしてしまったことがありました。シェフに怒られて、その晩のまかないに泣きながら食べたことを覚えています。今でもラザニアを食べるとその時の事を思い出します。
他にもデザートを出す時、お皿がなかったため、食洗機で洗いたてのお皿をそのまま出したところ、お皿がまだ熱くて、それにの上に冷たいアイスを乗せるのかとめちゃめちゃ怒られたのを覚えています。
それでも頑張って続けれたのは、仕事の合間にシェフと奥さんとでする楽しいおしゃべりと、お客様からの美味しかったよ。と言う声。
そして、バイトの後にシェフが作ってくれるまかないのご飯がおいしかったからです。時には、残った食材でちゃちゃっとメニューにはないパスタを作ってくれたり、和食メニューで煮物やお味噌汁、ご飯みたいなのも出たりして、一人暮らしの私にはとてもありがたかったです。
ちょこっとした料理のコツや調理学校では常識と思われるような事も学べて、だんだん料理が好きになっていきました。
1年程バイトをさせてもらっていましたが、バイトではなく正社員を雇いたいと言うことで辞めることになりました。
その後、数年間はお店に足を運びませんでしたが、就職し、結婚し、主人と懐かしのお店を訪ねたところ、何年も経っているのに、覚えていてくれて、お話をすることができました。
また転勤で他県で数年間暮らした後、戻ってきて、お店の近くの病院でパートで働きだしました。新人歓迎パーティーをそのお店でしてくれました。
お店は繁盛しており、リニューアルして大きくさらにおしゃれになっていてびっくりしました。アルバイトをやめて15年も経っていたのでさすがに覚えていないだろうと思っていましたが、その時も向こうから声をかけてくれ、すごく嬉しかったです。
その他のアルバイトも含め、社会に出る前に色々な事が学べました。スタッフの方やお客様とのコミュニケーションのとりかた。難しいお客様に対する接し方。いかに早く帰るために(笑)要領よく仕事を終わらせるか。
社会の厳しさと助けてくれた人の温かさ。チームワークの大切さなど…
社会に出る前の助走として、アルバイトをしておいてよかったなぁと今になって思います。
そして、子供達にも、大学生になったら、勧めたいですね。
このblogを書いていて、また懐かしのあのイタリア料理店に行きたくなりました。
…そんな心に残る所でアルバイトできて良かったと改めて思うのでした。
最後までお付き合い頂きありがとうございました☺️