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2024 年 10 月 8 日をもって最初の Windows 11 であった 21H2 の Enterprise Edition がサポート対象外となりました。
この 21H2 は Windows 10 と並行リリースとなっており、タスクバーのスタートボタンが中央に移動するなど、今までの Windows から見て画期的ともいえる機能を提供してくれました。
特にセキュリティ面は大きく進化しており、 Windows 10 と比べて優れているのはセキュリティ面くらいだ。といわれるような時期があったのも記憶に新しい感じだったかと思います。
そんな Windows 11 もリリース後 3 年を経て完全終了ということですね。お疲れさまでした。
それでも以下の Learn にあるように、 Windows 11 はまだまだ終わりません。
24H2 がリリースしたことで、 Enterprise も 2027 年 10 月まで伸びていますし、 LTSC に至っては 2034 年 10 月と、あと 10 年の間は安泰なのです。
これで Windows 10 から移行できていなかった人も移行に当たっての懸念はもうないのではないでしょうか。
ちなみに余談ですが、このサポート期限、 PT 時間で表されているようです。
その日が終わった瞬間にサポート終了なのかはわかりませんが、日本ではほぼ 1 日ずれてサポートが終わるという状況なのでそれも覚えておくとよいかもしれませんね。
音楽:Slow water
いつも驚きを見せてくれる Microsoft の生成 AI ですが、今度は Microsoft 365 Copilot にて Google Drive などのサポートが Microsoft 365 メッセージセンターでアナウンスされていました。
現時点ではまた早期プレビューですが、これは一読の価値がある内容となっています。
https://learn.microsoft.com/ja-jp/microsoftsearch/google-drive-connector?WT.mc_id=M365-MVP-5002496
以下は抜粋ですが、 Google Drive にあるファイルに対して Microsoft Search で RAG を行い、その結果を Copilot が読み込むという内容となっているようです。
現時点ではまだだれでもアクセスできるファイルのみが対象となってて、 ACL での制御は行えないようなのですが、今後の拡張で ACL 対応もできるようになると書かれていますね。そこまで来るとクラウドの差を意識しないで使えるようになるので、これぞ求めていた生成 AI の機能!といえる状態になるのではないでしょうか。
このコネクタへの早期アクセスには以下のフォームから依頼を書ける必要があるのですが、この中にはさらに様々なコネクタの情報が書かれていました。 GitHub や WordPress と Stack Overflow といったいろいろ活用どころがありそうなものから、 Enterprise で使える Salesforce さらにファイル共有、 Data Lake と OCR というところまでカバーを計画しているようです。
https://forms.office.com/r/JniPmK5bzm
早期アクセスなので利用できるキャパが限られているようなのですが、これは早く使ってみたいところですね。
こういったコネクタはおそらく出ると思っていたのですが、意外と早かった!
もしかするとこの続報が Ignite でも出てくるのかもしれませんね。今後が楽しみです!
音楽:BLUE
Microsoft 365 の Purview は 365 の管理を行っている方の必需品ですが、ポータルが新しくなり使い勝手が大きく更新されています。
その中に、かなり使える AI ハブという機能がプレビューとして用意されていたので、今回はこれを見ていきたいと思います。
まずは Purview ポータルに入り表示下段の AI ハブ(プレビュー)をクリックしていきます。
https://purview.microsoft.com/home
直接入るとここですね。
ここにあるアクティビティ エクスプローラーがすごいのです。
https://purview.microsoft.com/purviewforai
こちらに入ると、今までに利用された Copilot の呼び出しが表示されます。
Bing Chat ( Copilot for Edge )や Microsoft 365 Copilot など、様々な呼び出しを確認できるようです。
アクティビティを選択するとこんな感じになります。右ペインに表示されるのですが、下のほうに行くとその時に呼び出したプロンプトと、応答された内容、そして参照したファイルがあればそれが表示されます。
これを見れば、組織内でどういった使われ方がしたのか一目瞭然ですね。
これが、生成 AI を使わせたくない勢に対しても、コントロール下にあることで使うべきという方向で説得していきやすくなりそうです。
ちなみにこのアクティビティ エクスプローラーを表示する際に権限に関する情報バーが表示されていたのは見ましたでしょうか。
これ、 Microsoft 365 管理者ではすべてを見る権限が無いようなのです。
そのあたりを完全にしていきたい場合は、以下の Learn を確認しつつ、 Entra ID 系の権限を与えていくようにしましょう。
https://learn.microsoft.com/ja-jp/purview/ai-microsoft-purview-permissions?WT.mc_id=M365-MVP-5002496
これで不自由なく利用できるようになります。
音楽:Be a flog
今週の Insider Program はなんと Dev Channel が 2 回も更新されていました。
Dev Channel は Build 26120.1912 から Build 26120.1930 にアップされています。この間わずか 5 日なのですが 18 も Build 番号が上がっているので、かなりタイトな更新を行っていた感じなのでしょうね。それに耐えられるよう CI/CD の環境が整えられているのは驚愕です。
この間の更新はバグフィックスが中心のようですが、 Windows モバイルスポットに 6Ghz 帯通信ができるようになったり、中国語フォントに Simsun-ExtG という箇所が追加され 9,753 文字の追加が行われていたり、 Copilot キーのカスタマイズがすべてのユーザーに展開されるようになるなどの更新が行われています。
Copilot キーがない状態でも設定が出来るようになっているため、外付けキーボード利用時も安心ですね。
カスタム設定を選ぶと MSIX 形式のインストールされたアプリを呼び出すことができるショートカットにも利用できるようです。これはちょっと使えるかもしれませんね。
さらにウィジェットにカウントダウンとタイマーの 2 種が追加されています。
これらは設定して使うものになっています。
使わなくても場所をとってしまうので、インストールするタイミングを考えたほうがよさそうなアプリになっていました。
ほか、サンドボックスも全員が使えるようになっているようです。
さらに今週は Beta Channel も 2 回更新がされています。
Build 22635.4291 と Build 22635.4300 で、こちらもバグフィックスが中心です。
機能としては Dev で取り上げたフォントおよびウィジェットの更新が挙げられていました。
さらに Snipping Tool での保存フォルダーの変更が用意された点ですね。 Change を押すと変更できるようになっていました。
画面録画はローカルフォルダー、スクリーンショットは OneDrive 同期アプリの配下になるという違いがあるので意識しておくとよさそうです。
Canary Channel も更新対象となっており、 Build 27718 に上がっています。
こちらは久々に ISO が更新されています。
ISO ファイルは以下の URL から取得可能です。
https://www.microsoft.com/en-us/software-download/windowsinsiderpreviewiso
また、このバージョンは機能が Dev や Beta に搭載されていた機能のフィードバックなどかなり追加されているのですが、管理者保護という新しい機能がちょっと目新しそうです。
これは Ignite で詳しく発表されるとのことなのですが、ワンタイム管理者という行為ができるようになるとか。 sudo みたいなものでしょうか。 UAC とは違ったアプローチだと思うのでこの辺りも見逃せませんね。
今週の更新はたんまりあったので、来週も同等となることを期待したいですね!
音楽:Chocolate forest
Windows 11 は年 1 回のバージョンアップを行うことがアナウンスされている OS ですが、 2024 年のバージョンアップは 10 月 1 日に行われました。
このタイミングでは Copilot 関連の更新なども同時に行われており、お祭りのような状況が生まれています。
新機能は以下のページにまとまっているのですが、やっぱり Copilot + PC に向けた機能増強が柱になっている感じですね。
ハード面では Wi-Fi7 への対応がうたわれているため、対応機器があれば同時接続時の速度アップなども体感できるようになってきています。
今回の 24H2 は LTSC もリリースされており、 Windows 11 の最遅のサポート終了となる 2034 年 10 月 10 日までのサポートが確約されました。今の PC は進歩が速いので、最後まで利用することはまれな気もしますが、こうやって伸びていくと安心ではありますよね。
そのほか、現時点での問題点も Learn にページが作られています。
これを見ると一部のアプリで動作ができないなどがあるようですが、致命的に何もできなくなるようなものは上がっていません。これらのアプリを利用していない状況で、 Copilot + PC な環境であればぜひ早めに適用していきたいところです。
インストールはいつものように、順次解放されていく方針のようですが、 Windows Update でインストールをするときは「利用可能になったらすぐに最新の更新プログラムを入手する」トグルスイッチをオンにしておきましょう。
そのほか、 ISO のダウンロードも始まっています。こちらも活用しておくと楽かもしれませんね。
https://www.microsoft.com/ja-jp/software-download/windows11?WT.mc_id=M365-MVP-5002496
これで Insider Program は 25H2 に向かっていくことになるのかと思いますが、まだまだ Windows 11 の AI はどんどん進化していくと思われます。状況を追っていきたいですね!
音楽:London Bridge Falling down
皆さんは Revoke-SPOUserSession を利用されたことはありますか?
この PowerShell のコマンドレットはサインイン状態となっている Microsoft 365 セッションを強制的にサインアウト状態にするためのものです。このコマンドレットを利用することで、退職した人を即座にシャットアウトするといったことができるので、厳格にアクセス管理を行っているところでは、活用されているケースがあったのではないかと思っています。
このコマンドレットですが、 MSO 系のモジュールの EOS に合わせて 2024 年 11 月に実行ができなくなることがアナウンスされていました。
MSO 系のモジュールが終了することは以下の Learn を見るとよいのですが、 2024 年 3 月には非推奨になっているんですよね。
https://learn.microsoft.com/ja-jp/entra/identity/users/users-revoke-access?WT.mc_id=M365-MVP-5002496
今後は Graph 系の Revoke-MgUserSignInSession を使うようにということで、上記の Learn でも内容が更新されていました。
SPO のコマンドレットを利用している場合 11 月までにコマンドレットの置き換えを行っておきましょう。また、ユーザーのアクセスを取り消す場合は以下の流れを行うと確実なのでこの辺りも押さえておくとよいでしょう。
利用しているケースは少ないかもしれませんが、 Revoke-SPOUserSession コマンドレットは今後はエラーになる改修が行われるようなので、活用している方は早めに見直しておきましょう。
音楽:seele
Microsoft 365 Delve は皆さんご存じでしょうか。
知らなくても Microsoft 365 を利用されたことのある方はなぜか一度は利用したことが在ると思われるアプリなのですが、 なぜかというと右上にある顔をクリックしたときに出る、「マイ Microsoft 365 プロファイル」の項目からアクセスできるようになっているためです。
以下の URL からもアクセスすることができますね。
今回はこの Delve が EOS となることが Microsoft 365 メッセージセンターに上がっていたのでそのお知らせとなります。
私がうまく捕捉できていなかったようなのですが、 2024 年 12 月 16 日には利用ができなくなるという案内となっていました。
Delve 自体は正直あまり使うことがなかったかなというアプリなので大概は問題がないのですが、私の知る限り言語設定の入口は Delve のプロファイルの編集にあるのですよね。下のキャプチャにある、「言語と地域の設定を変更する方法」は多くの人が開いたことがあるのではないかと思います。
そして SharePoint に入るリンクを開き、言語と地域の設定に言語を追加する。ということが昔は多々あった気がします。
実際に、 EOS に向けた移行計画サイトも用意されているのですが、プロファイル変更の記述はここにも書かれていました。
なんとまだ用意が整っていないという内容です笑
そのほかは、よく使うファイルの抽出などがこの機能の中心となっているため、 Microsoft 365 Apps のホームや OneDrive for Business のホームが代替として利用できるケースが多いかなと思います。
そういった意味も込めての EOS なんだろうなと。
現在 Delve を使用中の方は EOS に向けて整理を始めておくとよさそうです。
音楽:ユノハノモリ