俺達の旅は小椋佳の作品なのか (original) (raw)
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昨年第一線から退かれた小椋佳。
思えば私が中学1年のころ、はじめて耳にした名前、作品でした。
そもそも小椋という感じが読めないのでしたから、あの歌声でしか覚えられなかった。
そんな話は次回書く機会があれば。
今回はそんな小椋佳が、1971年に中村雅俊主演の青春ドラマ「俺たちの旅」の主題歌になった同タイトルの楽曲について語りたいです。
50数年前のエピソードを今さらの感はあるのですが、ネットでこの内容を検索しても、理解して書き込まれている方がいなかったので、私が残しておきたいと思った次第です。
中村雅俊自ら主題歌を歌ったシングルレコード 大ヒットしました
中村雅俊の歌った主題歌は、1975年当時ドラマと共に大ヒットしました。
ドラマのエンドロールで流れる「ただお前がいい」も良かったですね。
歌詞に「放物線の奇跡の上で」なんていうフレーズに、こんな難しい言葉がなぜ歌に使われるのかと、疑問に思いながらも、口ずさむことでおとなの仲間入りをした感じがしました。
この時期布施明の歌った「シクラメンのかほり」がジワジワと人気が出て、小椋佳の名前が世間に知れるようになっていった時代でもありました。
前置きが長くなりましたが、覆面歌手だった小椋佳もとうとう、なんらかのアクションをしなければならなってきたのでした。
そしてついに翌年1976年10月7日のNHKホールで初の大掛かりなコンサートを行ったのでした。
この模様のドキュメントと、当日のコンサートをカセットテープに録音し、食い入るように見、聴いていたことは忘れられない想い出です。
さてこの時小椋佳が歌ったのは19曲。
その中に中村雅俊に提供した「俺達の旅」と「時」が含まれていました。
そのオリジナルを聴いた衝撃は今も忘れません。
なんとう雰囲気、なんという語りうた、何という深さ。
中村雅俊とは全く違う楽曲に驚きました。
そして、ますますこの歌が好きになりました。
そして現在に至っていますが
コンサート当時に前後して出版された紹介本
この時前後して「おくればせの自己紹介」が出版されました。
コンサートで歌った楽曲を小椋佳本人が解説しています。
「俺達の旅」(俺達が漢字であるのがいいですよね)
ドラマの主題歌を依頼されたときに、自分の作品でこれというのが見あたらず困っていたら、友人の詩人「青華 垂」(せいかすい、またはあおばなたらしと読む)がしを見せてくれて、そのなかの理屈っぽい部分をはぎ取って創った歌が、「俺達の旅」です。
そしてお詫びを書かれていて、その詩では歌詞に出てくる「夢」の部分はすべて「夏」であったということです。
すなわち、「夢の坂道は、木の葉模様の石畳」は、「夏の坂道は」となり
「背中の夢に、浮かぶ小舟に」は、「背中の夏」となるそうです・
自分が歌わないので、許してくれたでしょうが、もし自分が歌ったら、オリジナル通り「夏」で歌え、と言うことですが、彼はそのころ海外暮らしだったそうで、内緒にしておきます、
というエピソードです。
詩の内容は、私には文才がありませんので、皆さんそれぞれが感じていただけるといいのでは・・・・。