井の頭公園の思い出 (original) (raw)
先日、アド街で井の頭公園を特集されており、懐かしく思ったのでブログに残しておこうと思った。5年ほど前まで三鷹市に住んでいて、井の頭公園をよく利用していた。
あまりにも身近な場所だったので、自然文化園にもジブリ美術館にも行ったことがない。周辺の飲食店の開拓に忙しかった。
残念ながらアド街のように20項目も挙げられなかったし、くだらない思い出ばかりだが、日記なのだからよしとしよう。
1. 花火
花火禁止の公園も多い中、井の頭公園は6月〜10月中旬で花火をしても構わないことになっている。多少の制約はあるが、手持ち花火を楽しめる。ただし、あまり騒がしくしたり煙を出しすぎてしまったりしたら、近所の人に通報される可能性もあるので、周りに気をつけて。
社会人一年目、毎日のように会っていた友人たちと離れ離れになっていたこと、仕事のストレスなどから、とにかく火を燃やしたくてたまらなかった私たちは、近くのドンキホーテで爆買いした花火をひたすら楽しんだ。
そのときの私の職場は服装自由だったのに、友人たちに見栄を張りたくてちょっといいスーツを着て行って、職場が厳しくて大変なんだよね感を出した覚えがある。恥ずかしいやつ。
2. ピザが美味い!
井の頭公園から離れてしまった。周辺のピザが美味しい店を2軒、紹介しておく。
マザーズ 吉祥寺店 (Trattoria e Pizzeria MOTHERS) - 吉祥寺/イタリアン | 食べログ
特にGGのビスマルクは今でも人生1美味しいピザだと思っている。クリスマスのディナーとして女6人で来店して6枚のピザを注文したのはいい思い出だ。
3. でかい犬
井の頭公園を散歩している犬は、どの犬も品がある。治安のいい地域で、犬を飼うことができる家庭で育つ犬は、よく躾けられていて、田舎にいるような突然吠える犬、突然走る犬は存在しない。そして大体でかい。上京して間もない頃に井の頭公園を歩いた時、歩く犬から地域性が見られるということにとても驚いた。
4. 暗闇の男女
アド街の中でもパンサー向井が「夜の散歩中、終電を逃させようとする男と、終電を逃さまいとする女の攻防が見られた」と述べていた。わかる。知ってる。見たことある。暗闇のベンチで執拗にベタベタしている男女の横を歩いてしまったこともある。いてはいけない場所に迷い込んでしまったと、そのエリアに足を踏み入れた瞬間に後悔した。足早にその場を去ったが、あの時の居心地の悪さはなかなかのものだった。
5. 縦に並んで歩いた花見
桜の季節と紅葉の季節は井の頭公園の見せ場だ。井の頭池に映る木々の姿も美しい。特に桜の時期は行き交う人たちの足取りの軽いこと。
私は一度、忘れられない花見をしたことがある。その時、私はモラハラ気質な男性と付き合っており、待ち合わせをして2人で公園に向かった。しかし、歩いている間ずっと無視された。諦めた私は横を歩くのを諦め、彼の後ろをついて歩いた。私の視界には、彼の後頭部と美しい桜の花々。その風景が何故かずっと記憶に残っている。
おそらく合流してすぐ私が世間話をしたのが嫌だったのだろう。そしてあの態度を「不機嫌ハラスメント略してフキハラ」というのだろう。当時の私はなぜ無視されるのかわからず、さらに「体調が悪いのか?今はそっとしておいてあげよう」と見当違いな気遣いをして、こちらから話しかけることはしなかった。傷つくこともなかった。きっと彼は私が何かしら謝罪してくることを期待していただろうが。鈍感さゆえに自分の身を守ることができたと思おう。
何度も井の頭公園で花見をしたのに、一番記憶に残っているのがこれなのだから、不思議だ。
いつかまた
今住んでいるところの周辺には、大きな公園がなく少し寂しい。井の頭公園の穏やかな空気、少し不気味な池、謎の路上アーティスト、よくわからない古着屋、賢そうな犬。私にとって吉祥寺・三鷹は第二の故郷のようなものなので、またあのあたりで暮らせたらと、密かに思い描いている。