レビュー「三線Punk/ORANGE RANGE」 (original) (raw)

全国ツアー初日にゲリラ配信されたORANGE RANGEの最新曲。2月発表の「Zombie」に続いて、今年2曲目の楽曲。とはいえZombieは、前年に発表した「Specter」のトラックやメロディや歌詞を流用/アレンジするというコンセプトの楽曲だった。だから三線Punkは、純粋な楽曲としては今年初。

この新曲は、前年発表のSpecterと同様のドラムンベース調のトラックの楽曲。Zombieと違うかたちでSpecterを変化させた曲という印象。ここ10年ほど続く、「①ドライでハイファイなミックスを自宅で行う、②音数が少ない打ち込みのループのトラックをDTMで作ってボーカルを乗せる、③いつも同じシンプルな音色のシンセが乗る、④そこに生ベースのキメ(効果音)が入り、⑤サビはYAMATOメインでRYOの声はソロパートのラップ以外で聴こえない」というシリーズの1曲。今回は三線がコンセプトなので、インストで聴くと、作曲編曲者の兄であるRYUKYUDISKOの曲とそっくりで驚く。

多分今年はもう楽曲発表はない。ラジオで「ツアータイトルの意味は実は...いや今は言えないな」って言ってたけど、アルバム引っ提げてのツアーではなく、この新曲をひっさげてのツアーだった。

去年出した曲は4曲でうち2曲はセルフカバー。つまり、2年で純粋な新曲は「解放カーニバル」「Specter」「三線Punk」の3曲。各曲ともに、下記の5点からなる兄弟曲という聴感。