絵本の世界に生まれたかった (original) (raw)

最近泣いてばかりな気がする。ストレスが溜まっているのかな。安心して話せる人に抱きつきたい気分だけど向こうはお盆休みだから叶わない。

病院にも行けなかったから、眠剤で寝逃げする訳にもいかなくて。メジコンを入れたけど全然飛べてない。なんで。それともこんなに泣いてしまうのがメジコンのせいだったりする？

今日の展示も途中でしんどくなってしまって、しかも飲み物を持っていなかったから一緒に行動していた人にもらってしまった。今日会った人は本当に優しくて、たぶんわたしのことを気に入ってくれていて、だからたくさん甘えてしまったのだけど、今になって振り返るとカフェ代くらい奢るべきだった気がする。メロンまでもらったのに。しかも受け取ったメロンは結構重かった。それだけの量をおすそ分けしてもらったというのもそうだし、立って展示を見る間ずっと向こうがメロンを持ってくれていて。わたしは荷物軽かったのに、くらっときて座り込んでしまって情けない。

そう、情けない。なんでもっと上手にやれないんだろうと思ってしまう。なんでこんなことで泣いてしまうんだろう。今って全然、全然しんどくないはずなのに。むしろ幸せに浸るべき状況なのに、ぼろぼろと泣いてしまう自分が恨めしい。こんなのいらない。

会いたい人がいるというだけで十分、幸せなはずなのに。会えないだけ話せないだけでこんなに調子を崩してしまうなんて恥知らず。どこまで貪欲なんだ。

やっぱりあの日死んでおくべきだったのかもしれない。

なんて、なかった世界線に現実逃避してる時点で知れている。生き恥を晒し続けている。

怖いものには触れたくないし、好きな人以外に心を揺さぶられたくない。でもそんなこと無理って知ってるよ。だから死にたいって言ってるんじゃん。

わたしは行方不明になりたいとは思わないな。もっと明確に、死にたい。生きている上で欠かせないあらゆる出来事がわたしには怖くって、すべてから逃げてもなお怖くって、ならもう呼吸をやめるしかないじゃない。

助けに来て。って言いたくなるけど、安心できる人に抱きしめてもらっても楽になるのはほんのひと時だけ。ひとりぼっちに戻ったら、またわたしは窒息してしまうのです。分かってる。ほんとうにわたしを救えるのはわたしだけだってこと。

女のコがこんなに泣いているというのに、どうして王子様は助けに来てくれないんですか。こんなの話と違う。わたしは絵本の中に生まれたかった。