なぜ画像生成AIが勝つのか (original) (raw)

結論から、

「著作者(絵師など)より、AI企業の方が法的に効果的な動きを続けているから」

これは2024年11月17日現在の状況を下に書かれている。

なお、文章は稚拙だし、箇条書きに近い所もある事は事前に伝えておく。

まず現在の話から。合法、グレー、違法に分けて現在の状況を見ていく。

●合法

・AI学習

・画風の模倣

これはAI関係なく、すでにいる絵師が新参の絵師に対して、画風が似てるというだけで訴訟を起こせてしまうのを防ぐため。

●グレー
・絵をベースにせず、コードで描いて絵柄が似ているケース

コードで描かれて出力された場合は描かれている過程で、自分の絵が使われている(学習データに使用されている)という証明を著作者側がしなきゃならない。しかし、学習データの開示は現在の日本の法律では義務ではないし、義務でなければ開示はしないと思うので証明が出来ない。

●違法

・絵をベースにして、コードで描いて絵柄が似ているケース

元の絵をパクる気しかないわけだから、著作権侵害で著作者側が勝てます。・・・が実際に訴える人はまずいない。理由はグレーのやり方があるのにも関わらず、わざわざこれをやってるAI絵師は知性が低く、収入も低い可能性が高い。つまり、訴訟費用の回収が出来ない可能性が高い。通常の民事訴訟は相手が分かってるケースが多いんだけど、AI絵師は誰か分からない。という事は開示請求+民事訴訟が必要で7桁以上の費用は確定。7桁自腹のリスクを背負える絵師は基本いない。

法整備の進み具合

・AI学習データの開示

現在AI学習データの開示が各国で法整備をされています。これは立証責任のある著作権者(絵師など)が有利に訴訟を進められる。EUは2030年、米国はロサンゼルスのみ2026年、日本は現在なし。ただ導入されたとしても、AI絵師とAI会社の両方に法的手続きをしなければならないので、開示請求+開示請求+民事訴訟で先程と同じように、7桁自腹のリスクが生じます。結局、一般的な絵師が訴えるのはほぼ無理。

・AI企業側の対策

大手SNSは無料で使う代償として、AI学習の同意を求めている。これはマネタイズかつAI学習データの開示への対抗策。著作者がいいねや宣伝を捨てて、不人気のSNSに移動すれば解決はする。しかし、絵師以外の人間は結局大手SNSを使い続けるので、絵師も移動出来ない。そういう意味では効果的かつ法的にも強い動き。おそらく大手動画サイトなども続くと予想。結局、画像生成AIは合法になる上に、使用料を米国に支払うという恒例の結末に終わりそう。今回は世界規模のSNSを日本が保有していないから、どうしようもなかったけどね。

著作者(絵師)側の現在有効な対策

・妨害フィルター

今は凄く効果的だと思います。ただ解除は時間の問題。これはフィルターを作った作者も言っています。つまり、解除出来るまでフィルターが使われた絵を保存しておいて、フィルターが解除出来次第、貯めておいたものを全部学習すればいいだけ。結局、将来的に使われる事を前提に投稿した方がよい。

出版社や広告主など、その他の顧客の考え

・人件費が浮くので反AIにはなれない中立派

AI企業が政治家などにロビー活動をしているのは知っていると思う。一方、出版社や広告主の反AIのロビー活動は聞いた事がないよね。彼等からすると絵師などの人件費が安くなるに越したことはないので、彼等は絵師寄りに見せかけた中立で静観している。動くべきは有名な絵師、漫画家、アニメ関係者なのだが、活動を休止でもしない限り、ロビー活動のような事は出来ない。結果、「匿名の人はSNSで反対してるけど、有名な人はあまり反対していないよね」と現実の社会では認識される。だから、色々な会社も問題ないのかな?とAIを使い始めてるし、本人の意志に関わらず雇っているクリエイターもAIを使っているとなると、AIを進めていく方向に社会が動くのは必然なんだよね。

将来的な話

実は私も元絵師です。そこまで上手い絵ではなかった。(今の風潮だと手書きで書いた絵というだけで、味があると言ってくれそうだけど笑)。その経験から将来的に画像生成AIはプロでも使うようになると思う。

私は絵を描いていて、腱鞘炎や腰痛にもなった。有名な漫画家も腰痛が原因で連載が安定しないし、私の好きな女性漫画家も腱鞘炎になっていて、単行本に実はその回はアシスタントが全部描いていて、私は描いてませんと正直に書かれているのを見た事がある。9割以上の人は書かれなきゃ気づかなかったと思うし、私も気づかなかった。話を戻して、それほど座り続けたり、書き続けるのは健康に悪影響を及ぼす。そこで仮にAIがサポートするとして、作画時間が1/2~1/3になると健康面でも大きい。

逆に作業量を2~3倍にする事も出来る。つまり収益を2~3倍に出来る可能性もある。仮に3倍効率が良くなるなら、アニメーターなら定時帰りで収入が約2倍になる。反対する人はまずいないでしょう。(いやいや、さらに中抜きされるだけでしょ。とかはあるかもしれないが、アニメ業界の構造は別の話なので置いておく)。漫画家やイラストレーターなども同じ。ただし、仕事の全体量は減るので競争は激化する。

まとめ

「なぜ画像生成AIが勝つのか」。

AI企業は法的な学習データの問題もクリアして、ロビー活動もしている。出版社は絵師寄りに見せた中立派で動きがほぼない。著名なクリエイターもロビー活動で対抗するわけでもなく、将来自分が使う可能性もあるので動きがほぼない。匿名のファンがSNSで団結しても意味がないとは言わないが、この手の動きの外資に対する効果はどのジャンルでも薄く、まして巨大なAI企業の動きからすると話にならないのが現実です。

稚拙な文章を読んでくれてありがとう。

何か意見や反論があれば、自分の勉強にもなるので書いていただきたい。