アメリカ横断モーターホーム(キャンピングカー)の旅の途中でも多く見かけるRVパークのもう一つの顔が垣間見れる映画『ノマドランド』、来年1月に日本での上映が決定しました。 (original) (raw)

アメリカには15,000ヶ所を超えるRVパークがあり、トラベルデポでは観光で行かれるお客様が滞在するRVパークを「ご日程表」に組み込んでご提案しているのですが、実際にはさまざまな理由からいろいろなタイプのRVパークに滞在している人も多いのが現状です。。。

そんな現在のアメリカのRVパーク事情についての特集が、ちょうど1年前の今頃、NHKBS1で2話に渡って放映されました。タイトルは、**BS1スペシャル「誰も知らないサンタクロース~ワークキャンパーたちの冬~」**

■番組内容(ホームページはすでになくなっていたので、当時の番組ホームページより抜粋)
アメリカ・ケンタッキーのキャンプ場。真冬だというのに無数のキャンピングカーが並ぶ。やって来たのは家を捨てキャンピングカーで生活をする人たち。仕事を求め、全米各地を車で回る彼らはクリスマスの繁忙期に近くの巨大配送倉庫で働くのだ。なぜ彼らは家を捨てたのか?妻と離婚し、猫と旅をする男性。職を失った兄弟とその娘。安定した生活を手放した元エンジニアの女性…。キャンプ場に集まった人々が織りなす、冬物語

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▼また、こちらも話題になったノマド: 漂流する高齢労働者たち』という本が、この番組内容に近いことが書かれている内容に近かったので、調べたところ、実はこの本が映画『ノマドランド』の原作となっているとのこと。
https://www.shunjusha.co.jp/book/9784393333648.html■『ノマド: 漂流する高齢労働者たち』Amazonの紹介文より抜粋)
2000年代、アメリカに新しい貧困層が現れた。一見すると、キャンピングカーで暮らす気楽な高齢者。有名企業で働いた経歴や建築技術の資格をもつ人もいて、考え方や見た目も中流階級のそれと変わらない。しかし、彼らはガソリンとPC・携帯を命綱に、その場限りの仕事を求めて大移動する、21世紀の「ノマド」である。深夜ひっそりスーパーの駐車場で休息をとり、アマゾン倉庫や大農園など過酷な現場で身を粉にする彼らの実態とは。 気鋭のジャーナリストが数百人のノマドに取材。彼らと過ごした24,000kmの旅から、知られざるアメリカ、そしてリタイアなき時代の過酷な現実が見えてくる。高齢化社会日本の未来を予見する、衝撃のルポ。

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そんな2つをミックスしたドキュメンタリー映画ノマドランド』ですが、先日、映画評論家でロサンゼルス在住の町山智浩さんが、ラジオ番組の中でこの映画を紹介しており、最後に独自の視点から今回の舞台となったRVパークで過ごす高齢者で過ごす人たちについての感想を述べていました。

★最後に話されていた以下の言葉に、これからの新しいシニアライフのスタイルが見えてきますね。
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それまで知らなかった新しい世界と、今まで触れ合わなかった大自然の中に入っていって、そこで生きていくという、新しい人生を歩み始める話になってるんですよ。
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▼このラジオ番組でのト-クを文字に起こして紹介しているブログがありましたので、紹介します。
https://miyearnzzlabo.com/archives/69845

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▼3/26(金)から日本で上映される映画館リストがホームページにアップされてました。是非、映画館の大スクリーンで壮大なアメリカの大自然も満喫されてください!
https://searchlightpictures.jp/movie/nomadland/theater.html

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