THE LIMIT (original) (raw)

2021年3月26日配信[Hulu]

ストーリー

[ネコと井戸]
カフェでのアルバイトを終えて、葵(伊藤沙莉)と沙耶(堺小春)が道を歩いていると、どこからともなく携帯電話の着信音が聞こえてくる。音がする方をたどると、井戸の縁に携帯が置かれていた。音が途切れると、背後から声をかけられる。そこには、カフェの常連客の、悠馬(坂東龍汰)が立っていた。携帯は悠馬のもので、井戸の中に落ちた猫を、助け出したいのだと言う。猫は井戸の内側の側面で、身動きが取れなくなっているらしい。葵と沙耶は、悠馬に協力して猫を助けようとする。なぜなら、葵が悠馬に好意を寄せていることを沙耶は知っていたからだ。沙耶はどうにかして二人の距離を縮めようと画策するが、残念ながらスムーズには進まない。猫の救出作戦を繰り広げながら、井戸の側から離れられない状況で、三人の思いが交錯し、誤解が誤解を呼んでいく。

[タクシーの女]
弁護士の宮田咲希(門脇麦)は、会社の前に待機しているタクシーに乗り込んで、運転手に「羽田空港へ」と告げる。クライアントの玩具メーカーの商品で、怪我をしてしまった消費者と、示談の話し合いをするために、福岡へ飛ばなくてはならないのだ。うたた寝から目を覚ますと、あろうことか車は高速道路を羽田空港とは逆方向へ走っていた。慌てて運転手を問いただすと、その人物は、なんと咲希の妹の里美(古川琴音)だった。里美と咲希は母親との確執を引きずっており、10年近く甲府の実家に帰っていない。しかし、母親が危篤状態にあるため、里美は強硬手段に打って出たのだ。咲希は会社に連絡を入れながらどうにかして空港へ向かおうとし、里美はそれを制しながら車を走らせる。仕事や家族に対する言い争いが、降りられない高速道路のタクシーの中でヒートアップしていく…。

[ユニットバスの2人]
テレビで人気の芸人・マジカル島田(細田善彦)は、女優の妻がいるにも関わらず、若い女性のアパートにいた。事を終えた島田は、ユニットバスで、バスタブに身を潜めている泥棒の桑元(岩崎う大)を発見する。マスコミに嗅ぎつけられてはまずいため、顔を隠しながら桑元を追い払おうとしたが、運悪く人気芸人であることがバレてしまう。桑元は、警察に通報できない島田の弱みに付け込み、「のどが渇いた」「お笑い芸人好きの娘のためにサインが欲しい」「ネタを見せろ」「カネをよこせ」など、おねだりをエスカレートさせていき、しまいには、自身の不遇な人生を嘆き、島田に妬み混じりの説教をし始める……。
“ユニットバス”という密室で繰り広げられる2人の男の攻防戦。

[ベランダ男]
上原杏奈(穂志もえか)が一人で暮らすマンションに、男が帰ってくる。その人物は、杏奈に思いを寄せる先輩社員の入江(岡山天音)。会社で同じ企画に携わるメンバーのグループLINEで、杏奈の残業を確認した上で、彼女の留守中になぜか鍵を使って部屋に忍び込んだのだ。ところが、不測の事態が発生する。発注ミスを上司に厳しく叱責された杏奈は、上司の「帰れ」という言葉を真に受けて、本当に帰ってきてしまったのだ。入江は慌ててベランダに避難し、そこから飛び降りようとするが、5階なので諦める。なんとか脱出する方法を考えながら、仕事で叱られた杏奈には直接優しいメッセージを送る。ガラの悪そうな2人の訪問者や、杏奈に苛立ちを募らせている隣人を巻き込んで、抜け出せないベランダと室内という目と鼻の先で交わされる入江と杏奈のやりとりは、とんでもない方向へ進んでいく。

[切れない電話]
大橋洋介(泉澤祐希)は、4つ年下の綾子(夏子)と2週間前に付き合い始めたばかり。喫茶店で楽しくデートをしていると、携帯電話に非通知の着信が入る。洋介が着信を無視しようとしたことで、不穏な空気が流れ出す。不信に思った綾子に促され、洋介が電話に応対すると、発信者は見知らぬ女性だった。狼狽する洋介は、綾子に浮気を疑われ、振られてしまう。自殺志願者のその女性は、適当な番号に電話をかけていた。相手が出てくれたら、死ぬのを思いとどまっているのだという。困惑する洋介に、その女はゲームを持ちかける。喫茶店のマスター(岩松了)に「警察呼びますよ」と言わせたら洋介の勝ちで、洋介が負けたら女は手首を切って死ぬという。自身の命を人質にとった女の指令は、どんどんエスカレートし、切りたいのに“切れない電話”は洋介を追い込んでいく。

[高速夜行バス]
健吾(浅香航大)は、発車寸前の長距離夜行バスに手ぶらで駆け込んだ。車内の乗客は、老婆の園田苑子木野花)ただ一人。東京の夜景を眺めているうちに眠りに落ちてしまった健吾は、猛烈な喉の乾きに襲われて目を覚ます。飲み物を持って来なかった同乗者に気づいた老婆は、健吾にお茶をおすそ分けしてくれた。そして、まじまじと健吾の顔を見て、健吾が幸せになれないのは先祖の因縁のせいだと言い出す。除霊を申し出た老婆は、三体の霊が健吾を狙っていると畳み掛ける。定期的な除霊を勧めつつ、高額な釈迦如来像を売りつけようとするが、健吾は派遣の仕事を首になったためお金がないと打ち明ける。老婆に目的地を質問された健吾は、終点までまだまだ時間がある夜行バスの車内で、自身の幼少期の「心残り」について語り出す。

キャスト

予告

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