投入堂x2 (original) (raw)

先日の廃道バラエティーTV「道との遭遇」で紹介された通称”土佐の投入堂”。本家の鳥取の”投入堂”と一緒にさらりと紹介してみようと思う。という訳で

まずは鳥取県三徳山三佛寺。ここの本堂ではなく、奥の院のほうが有名な投入堂だ。入山は2名以上でなければ許可されず、履物も規制がある。

木の根につかまってよじ登る。根を傷つけたり土を掘り返さないために金属のスパイクがついたものやピッケル、杖類もアウト。

鎖場を登る。雨天や荒天だと入山自体が禁止となることがある。

馬の背と呼ばれる岩場。晴れててもあれなのに雨で濡れたりしたら絶対歩きたくない。例年だと積雪がある冬の間も入山禁止になる。

これらの条件と山道をクリアするとようやく投入堂に対面できる。

登るときより降りる方が怖かった。

冗談抜きで滑落事故も多い。日本一危険な国宝の名とその参道は伊達ではない。

お次は案内の看板にも書かれている土佐の投入堂こと聖神社

以前は道の途中に特殊な交通手段(?)があった。沢の上流に小さく見えているそれは

野猿である。しかも手作り。

吊るしたかごに乗った搭乗者がロープを引っ張って谷を越えたりするという現在では珍しい交通手段だ。しかもここは片側が隧道に接合するという変わり種だった。

アトラクションのようで楽しい乗り物なのだが、この時、雨が降っていたので傘を差しながら乗ろうとしたらえらく操作しづらかった記憶がある(笑)

道との遭遇を見た方は知っているだろうが現在この野猿魔改造されて吊り橋に生まれ変わっている。自分が訪問したのが2013年3月だが、2014年1月のネットの記事で吊り橋になっていたので、この間に改造されたのだろう。ちょっと残念。

元坑道の隧道を抜ける。

本家投入堂ほどではない、普通のやや険しい山道を登っていくと聖神社に到着する。

看板ものぼりの文字もほとんど手描きという手作り感にほっこりするが、そのむこうは断崖絶壁だ。

ここが唯一の進入路となる。前の写真に出ているが、最後は梯子を登ることになる。

土佐には秘境があると認識させられた場所だった。また行ってみたい。

投入堂の参道 完