㊽怖い夢と会いたくない子 (original) (raw)

今朝は長男が朝練だったため、6:40に家を出て学校まで送った。

昨晩、娘が起きた時、おそらくパパはお兄ちゃんを送りに行っているよと伝えていた。
早朝はまだ娘も寝いし、一人でも眠気が勝つだろうと心配していなかったのだが、今日は違った。

長男を送り届け、7時頃駐車場に戻ったとき、たくさんの着信があることに気付いた。
娘から13通のメールが来ていた。

「こわい」というメッセージが連続して届いていた。

急ぎ家に戻ると、娘はベッドで泣いていた。
何かに怯えるように泣いていた。

どうやら怖い夢を見て目を覚ましたらしい。
そして、近くに誰もいなかっため怖くなってしまったのだろう。

落ちつくまでやや時間がかかったが、明るいリビングに移動し、ヨーグルトなどの朝ごはんを食べると少し落ち着きを取り戻した。

その後は一緒に妻を仕事場まで送り、帰りには量販店に買い物にいった。
1~2時間なら買い物を楽しむ気力が戻ってきているのかもしれない。
外出を頑なに嫌がっていたころに比べると良い傾向とも思える。

家に帰ってきてからはワンピースの映画を見て、その後は工作に集中していた。

そして15時過ぎに、ふいにインターフォンが鳴った。
いつも配送会社が来る時間とも違う。いったい誰だろう?

画面には娘が今一番会いたくない同学年の子が写っていた。
娘は今にも泣きだしそうな顔で、少しパニック状態になった。
「嫌だ」「出たくない」と言っていた。

インターフォンはなり続けた。
無視しても良かったが、その子には「会えない」と伝えたほうが良いかと思い、最終的に出ることにした。
まだ玄関前に立っていそうだったので、ドアを開けて「ごめんね、今は会えないよ」と言うつもりだったが、ドアを開けた時にその子はドアノブに何かを引っ掻けようとしていた。

ドアのすぐ近くにその子の頭があり、私は驚いた。
その子も開かないと思っていたドアが突然開いて驚いていたと思う。

想定外の展開に私は驚き「今は会えないよ」と伝えられず、その子も慌てながら「これ渡してください」と小さな袋を渡して、その場を去っていった。
私は「ごめんね、ありがとう」という謎の挨拶をしただけだった。
「ごめんね、受け取れないよ」と言っても良かったのかもしれない。

渡されたものはハロウィンのお菓子だった。
娘はまったく嬉しそうではなかった。

おそらくあの子には「娘が会いたくないと思っている」ことが伝わっていないのだろう。
伝え方がとても難しいが、伝わらないとまた来ることがあるかもしれない。
児童支援の先生にもこの件は共有しておきたいと思った。

夜、妻を迎えに行った。
妻は1週間の出先での仕事を終え、明日は家でゆっくりしたいと言っていた。
家につき、妻と子ども二人でアニメを見る話をしていた。
久しぶりの家族団らんの時間だ。

明日は、私が午前中に用事がある。
妻が1日家にいるなら、その間に済ませておきたい仕事もある。

娘も久しぶりに妻と過ごせる日中になる。
きっと良い気分転換になるだろう。