かばやきにっき (original) (raw)
前回、5yncri5e! の大阪ファンミに行きまして。
連番者とライブの復習をしながら寝台特急で到着した翌朝の横浜駅で、「神奈川公演でまた!」と別れてはや1ヶ月半。
その間、ラブライブ!シリーズの脚本でもおなじみ花田十輝さんが脚本を務める「響け!ユーフォニアム」シリーズが完結するなど色々あり、気づけばあっというまに最終章。そして、その約束の地は我が地元、Kアリーナ横浜です。
「されば港の数多かれどこの横浜にまさるあらめや」
とは115年ほど[*1](#f-7e772d68 ""横浜市歌について" , https://www.city.yokohama.lg.jp/city-info/yokohamashi/gaiyo/shika/sika.html")歌い継がれているわけですが、まさに「この横浜にまさるあらめや[\*2](#f-3c122c6b "現代語でいうと「横浜しか勝たん」")」、大興奮の2日間でした。両日行きましたので感想を書いていきたいと思います。
総評
「ファンミーティング」というよりは「おたよりコーナーつきのライブ」という表現が的確でしょうか。ライブパートのセットリストは文句がないです。なかでも特筆すべきは以下です。
- ビギナーズRock!! をはじめとしたソロ衣装の復活:鈴原さんMCでも言及あり
- 茜心 / ガラスボールリジェクション の特殊演出
- アイコトバ!の全部
今回の公演は、演出の良さとノリの良さの両方を兼ね備えた素晴らしいセットリストだったと思います。一方、トークパート、チームワークパートはコーナーのカットもあり多少物足りなさを感じました。やはり11人が揃うと小回りが効かなくなる側面は否めないですね。
ところで、以前私は
ライブイベントはお祭りのような感覚で捉えていて、楽しさ・面白さをすごく重要視する
と言及しましたが、その中で今回、単なる楽しさにとどまらず、真芯で私の心を掴んだのが、鈴原希実さんのDay2のMCでした。
鈴原希実さんのMC(2日目)
かなりグレーなんですがこれは語りたいので配信から書き起こします。
(前略)
今日はあの私、Thank you Good morningについてちょこっと話したいなと思っていまして、あの楽曲は今回のファンミーティングツアーで初めて披露させていただいた楽曲なんですけど、そうですね。あの楽曲に出てくる歌詞で、「たった一言が1日変えちゃうこともあるから」っていう歌詞があるんですけど。それが本当に、その通りだなっていうふうに思っていて。なんだろう。こう自分が最近成長できてないなとか、うまくいかないなっていう時があって。その時にふとSNSを開いたりした時に_(筆者注:ここで笑顔が戻る)_、皆さんからのコメントだったり。いろんなところに届く皆さんからのコメントだったりこうして今日集まってくださった皆さんの、温かい。その、応援とか。笑顔とかが、すごく、なんだろう。一瞬で私の気持ちをガラッと変えてしまうというか。すごくいい意味で、一瞬で笑顔になれて。もっともっと頑張ろうって思える。本当にそんな力がみなさんにはあるって、私はいつも思っています。
(中略)
なので、ちょっと最後に一言、言わせてください。
(貯め)ありがと 今日も!
本日は本当にありがとうございました、桜小路きな子役の鈴原希実でした!——鈴原希実さんのMC, 2024.8.4, Kアリーナ横浜(下線部は筆者強調のため加筆)
まず何が良かったって、中盤で笑顔が戻ってきたことなんですよね。過去何回か、現地だったりLVだったりでMCを聴いたわけですが、これまでの彼女であれば、おそらくこの場面で泣いてしまっていたのではないでしょうか。それだけに、ここで自発的に、ポジティブな方向に持っていけることができたということに、確かな変化と頼もしさを強く感じました。筆者も実はネガティブ寄りに物事を考えがちなところがありまして、まあ別に一般市民なので応援コメントをもらえるわけではないのですが、朝、1日を始める時の心持ちを、明日*3から変えていこうと、そう思えるようなMCでした。
そしてなんといってもすっきりとしたのどごし読後感。曲中の自身のソロパートと重ね合わせた「ありがと 今日も」で締められたこの挨拶。これほどまでに綺麗な締め方があるでしょうか。大学入試の化学で構造決定のパズルが解けたときと同じぐらいの気持ち良さ。なんなら神奈川公演Day3ことみなとみらいスマートフェスの花火よりも綺麗でした。
聴いていた我々にもポジティブな気持ちをもたらしてくれる、そんな素晴らしい演者に感謝ですね。
トーク・チームワークパート
Thank you Good drawingMessage「投書箱」と、初日の影遊びのみ。2日目は時間が押してしまいチームワークパートがカットされ、Liyuuさんの後半のMCにて「今日やらなかったチームワークね」などと言われてしまう始末でした。正直な感想を申し上げますと、特にお便りを受けたハンディカムのパートは11人が揃ったことにより、かえって間延びしてしまっていた感覚は否めなかったと思います。一方で人数の多い影遊びは、わちゃわちゃ感があって良かったかなと思います。むかし話系(シンデレラ)はクオリティを高くしやすいのでしょうか、今回も感心しました。お題:「ファッションショー」は途中から乗馬などスポーツのようなものも混ざってきていて、時節柄「オリンピックの開会式かな?」などと思いましたが全然そんなことなかったですね。あと、相変わらず大熊さんがゆいがおーのタグを引っ張り出すなどの暴れっぷりを見せていた面白かったです。生粋の芸人気質あるだろ。
幕間アニメ
神奈川のご当地ネタはどこぉぉぉぉぉ😭
大阪の帰りに「可可が中華街来たりするかな」とか「3期生が江ノ島水族館行ったりするかな」とか、「きな子が野毛山の動物たちと会話したりしてくれないかな」とか色々想像してたんですけど何もなかったです。リエラのうた作画なのに妙にリアリティの高いKアリーナと、おそらくベイブリッジであろう背景に映る吊橋、シルエットの高層ビル群が横浜要素でした。
話としてはアホみたいにカオスで面白かったです。たこやきロボは四季が作ってたのか…
ビギナーズRock!!(1日目)
— 鈴原希実 (@NozomiSuzuhara) August 5, 2024
とりあえずご本人のツイートを引用。
開演前、連番者と話していました。「ソロ衣装復活は(着替えが増えるし)難しいんじゃないかなぁ」。盛大なフラグでした。
ペイトンさんが直前に「ノンフィクション」衣装で「みてろ」。なるほど、着替えるんだなあと不思議に冷静でいたのですが次の瞬間、親の声より聞いたデデン、デデンというイントロとともに現れたのはビギナーズRock!!衣装の鈴原さんでした。正確には出た瞬間は見てません。イントロで「あぁ色替えしなきゃ…新しい巻き方だとこれ難しいんだよね*4」って思ってたら連番者に肩叩かれて気付きました。こういう瞬間見逃しがちなんですよね私は。ご本人のツイートにもあるように約1年越しに見ることができて良かったです。そしてご本人のパフォーマンスも、ここ数回の披露を通してあきらかに自信と余裕が出てきたように見受けられました。その自信と余裕からもたらされる、精一杯パフォーマンスを楽しんでいる様子は手に取るように伝わってきました。大阪の時は幻聴かと思った間奏の「出発進行」は幻聴ではありませんでしたね。あと、ペイトンさんにもギターを意識したダンスで帰るところが引き継がれていて面白かったです。
四季メイ
お互いのソロ曲の後半から登場する特殊演出は結構想定外でした。階段を上がってくる人影が見えて「ん?」と思った次の瞬間、手を取る振り付けからパート交代、デュエットに持ってくる演出は感嘆してしまいました。楽曲中の要素を可能な限り残しつつ、ダンスと歌のパフォーマンスから関係性を表現していく引き出しの広さに大きな賞賛を送りたいと思います。ここまで書いて思いましたが、これってもはやミュージカル、舞台ですね。あんまり舞台を見にいくタイプではないので「そんなんじゃない」って思う方がいたらすみません。ライブ内の1曲の中で(しかも元はソロ)、ここまで言語外で思いを伝えてくる演出はすごいですよ。そう思うと、初日の薮島さんの涙は演劇としての涙なのか本当の涙なのか。どちらであっても私は良いと思います。
アイコトバ!
ここ1年のLiella!さん、アホになれる楽曲(褒め言葉)をお出しするようになったなと思いました。2期アニメ前後は結構「聴く系」の楽曲が多いなと思っていて(みら音とかSSS*5とか)、ライブをお祭りだと捉えがちな筆者は、とにかく騒いでアホになれる楽曲がもうちょっと欲しいなーとか思っていたんですよね。そう思った去年から、思い出したように「Miracle New Story」「キラーキューン」など続々とアホになれる楽曲(以下全て褒め言葉です)がお出しされるようになり、5thライブでは楽しませていただきました。そして今回満を持して提供されたのがこの「アイコトバ!」でした。1日目はまだ慣れていなかったために乗り切れなかった部分もあるのですが、2日目はキャストからのタオル回しの指南もあり、大きく盛り上がることができました。クラップありタオル回しありブレードありと聴く方も忙しい楽曲ですが、楽しかったの一言に尽きますね。
その他の雑多な感想/ここすきポイント
- ユニットごとの自己紹介。ユニットカラーを振り回すポイントだったのかなと。CatChu!だけ完全に未履修だったので「ウィーアーチャンピョン」できませんでした。
- そのCatChu!曲、UO光りまくりでわろた。確かにそう。
- ニュートラルのリリックビデオ。反対側のホーム(Home)。駅の乗降場はPlatform。家ちゃうぞ、ローマ字ならローマ字で統一してくれ。気になって集中できなかった。
- 「配信でも現地でもどっちでもいいので」(1日目、LiyuuさんMC)
- くまvsさくのプロレスが面白い
- 現着ギリギリになったせいで大閃光イエローを仕入れるのを忘れる失態
- マックスむらいさんと写真撮ってもらった
- 2日目は最後列。天井が低い。何回か天井どつきそうになった、特にアイコトバ!
- 常夏のロングトーン
- 屋内なのに火炎を豪勢に使った演出。もう西武ドーム要らないのでは?
- ユニット甲子園に味を占めたのかもしれない花道入場。見えませんでしたが。
- オニナッツの誕生日のやつ、一体感あってよかった。これが「チームワークだよ」。Liyuuさんもそう言ってた。
Arena Bar 7の改善
今回、ライブ外で取り上げておきたいのがこちら。以前ユニット甲子園のDay1に終演後訪れたLEVEL 7のバーですが、その時は多客により捌ききれず。列に並んだのが30分はゆうに超えていたでしょうか、飲み物にありついた時にはすでにLOの22時。アニクラBGMも終了し沈黙のなかとボトボとお酒を飲んでいたのですが。
今回は特設Arena Bar 7出現*6と、ビールなどスタンダードなドリンクの特設バーへの誘導もあって、上階に上がってからの列の捌きの速度が大きく向上。ものの数分でお酒にありつくことができました。またラストオーダーも22時半まで拡大。それに応じてBGMがかかる時間も延長になっておりました。これに限らず、ニジガクのど自慢*7などでもKアリーナ運営はフットワークが軽くて非常に好印象です。
まとめ
結那さんのダジャレを引用して終わります。今回も素晴らしいライブでした。
— 結那(ゆいな) (@0927_yuina) August 4, 2024
雑多な地元民語り
今回の教訓:地元だから、慣れているからと舐めプをするな
今回はあまりにも地元すぎたので別の用事を午前に入れたりしてしまったのは普通にミスでした。まあ酷暑も酷暑なので、現地にずっといても倒れてしまうんですけどね。その結果イエローのケミカルライト買い忘れたり、時間がなくてフラスタを協賛したものしか見られなかったり、ゆいがおーに会えなかったりとか。ちょっと、いやかなり油断しましたね。
あとは、道路一本挟んだ隣のオーケーストアが便利なんですよね。飲み物を仕入れるにあたっては特に。スポーツドリンクの在庫がたんまりあったので助かりました。
それと、終わった後連番者、というか身内と打ち上げまして。ただこちらもちょっとした私の油断で、例によって地元だからどうにかなるだろうと思って翌日年休を取らずにフレックスタイムで乗り切ろうとしたもので、始発が着く前には風呂入って寝たいと思って、シェアサイクルで1時間と少しかけて帰宅したんですけども。横浜駅近辺のシェアサイクルが払拭していて危うく帰れないところでしたし、そもそも年休を取って最後まで打ち上げにいたかったですね。
はじめに
今までは自分のための備忘録としてライブの感想を文章に残していましたが、今回からはせっかくTwitterを活用することにもしたので広く公開してみようと思います。
今回、連番者が3公演とも当ててくれる快挙を成し遂げてくれたこともあり、5yncri5e!の大阪公演に3公演とも現地参加してきましたので、その感想を軽く書いていきます。
総評
久しぶりに心の底から笑いました。筆者自身は、ライブイベントはお祭りのような感覚で捉えていて、楽しさ・面白さをすごく重要視するのですが、その点において今回の3公演はとても優れていたように思います。特にトークパートがあそこまで面白くなるとは思っておらず、期待以上でした。運営側も、初日「応援してくれるみんなに大好き」で揃えるかと思ったら意表をついた「ダル絡みする後輩への大好き」だったり、多少の進行乱れを許容したりと、面白さを重視した采配ができていて良かったのではないでしょうか。そして最後には、おそらくは温情である「まるくて美味しいもの」に対しても回答を揃えられず、まさかの0点を叩き出し爆発SEを会場に響き渡らせることに。オチとしては完璧でしょう。そのトークパートも、5人の_asynchronous_でもある動きがあってのもの。ある程度収まりがありながら、各人が好き放題に動くことによって形成されたわちゃわちゃ感は、5人という比較的大規模なユニットだからこそ成し得たのではないでしょうか。そして、この面白さを生んだ、MCをして「寛容で、包容力のある」と言わしめた大阪・関西の空気感もまた評価されるべきものでしょう。
その一方で、3公演を通して安定感のあるライブパートのパフォーマンスは、こちらも5人ダンスユニットだからこそ成しえるものであったでしょうし、ソロ曲では昨年の4thライブと比較した2期生3人の着実な成長が観客側からも見てとることができて良かったです。
ここで推し2名についてちょっと語っておきます。
大熊さん。その行動は一見突拍子もないように見えて、その実「その場にいる全員が最も面白くなれる選択肢」を、外すことなく的確に突き続けているように思えてなりません。ソロ曲のパフォーマンスのキレもあわせ、まさに生粋のエンターテイナーといって差し支えないでしょう。Day2夜の坂倉花さんとのプロレス的なやり取りも見逃せませんでしたね。
鈴原さん。観衆が己に求めるものは何なのかに対する解像度が極めて高く、それを的確に表現できる力もまた高いといえましょう。つまるところ「あざとい」という言葉が相応しいのでしょうか。その一方で、SEに被って発声してしまうなど、ここぞというときに発動するお笑いポイントが、スパイスのような役割を果たしていることもまた重要でしょう。
さて最後にお見送りについて少し。キャラのシャツを用意していくと、意外と反応をもらえました。1日目は四季のシャツ、2日目はきな子のフルグラで行きましたが、それぞれ気づいてもらうことができました。1日目は大熊さんからゲッツをもらったと嬉々として連番者に語ってしまいましたが、よく考えたらそれはBang Bangだったのではないでしょうか。後で気づきました。2日目は、むしろ鈴原さんの側からシャツに気づいてもらえて、よく見ているなと思いました。ファンサービスの鬼ですね。
厳選ここすきポイント
全部好きなのですが、なかでも厳選したポイントをせっかくなので列挙します。
- Day1
- トーク中の唐突の一人称「わか」
- SEとかぶる「大好き」セリフ
- 「いつも応援してくれるファンのみんな」で揃えたかと思ったら揃えない運営の采配
- ビギナーズRock!!の間奏入りたてのところの「出発進行」煽り
- Day2-昼
- やたらとうまい白雪姫の影遊び
- ユニコーン・ペガサス問題
- ビギナーズRock!!前の撤収の振り付けに真顔Verが存在すること(MCにて披露)
- Day2-夜
- 始まる前から盛り盛りのコーレス。「1割ぐらいしか終わってないから」
- アルミ缶の上にあるみかん(ドヤ顔)
- 各人の絵の開示で一喜一憂する絵森彩さん
- 0点(爆発音とともに)
- 共通
- シンプルに歌のうまい坂倉花さんのPrimary。聴き入った。
- ユニット曲の安定感あるパフォーマンス
- 特にThank you Good morning: 静と動のもたらす効果が印象的。でもあの照明は夕暮れの印象を受けてしまった。
- キャラの細かい設定を回収しつつご当地ネタを拾っていく幕間アニメ。「でんでんタウン」というワードが聞けるとは。Day1と2で微妙に差分がある点においても凝っていた。
おわりに
楽しかった!以上!