「朝日のような夕日をつれて2024」感想 (original) (raw)

youtu.be

たまたまXに流れてきた伊礼さんの「もう二度と出たくない」というインタビューを見て気になり、
一色さんのツイートを見て、絶対に見るぞ!!!と意気込んでチケットを取ってから、
ずっと楽しみだった朝日を見てきました。

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— 一色洋平 (@yohei_isshiki) 2024年2月27日

もう…本当に面白かった…!!
面白すぎて頭が興奮しちゃって、観劇した日の夜はなかなか眠れませんでした!!!

書きかけの他作品のブログもあるんだけど、あまりの面白さにいてもたってもいられず今この文章を書いています。

久しぶりの紀伊国屋ホール。普段見ているミュージカルや2.5作品と客層が違くて、作品のファンなんだろうなあと思われる会話がちらほら・・・。
大好きな作品が、10年ぶりに再演ってめちゃくちゃ嬉しいだろうなあ。

1981年5月15日、劇団「第三舞台」の旗揚げ公演として『朝日のような夕日をつれて』は早稲田大学大隈講堂裏特設テントにて幕を上げた。入場料は早大演劇研究会の規定により無料。芝居が始まると、暗闇の中、パイプで組まれた舞台がおりてきて5人の俳優が現れた。物語はサミュエル・ベケットの『ゴドーを待ちながら』(1953)を下敷きにいくつかの物語が交差していく。ー伝説に伝わる幻の丸い四角を、求めてさまよう人々が置き去りにした、ゴドーの愛をいっぱいに受けたみよこの物語ー

HISTORY of 朝日のような夕日をつれて

KOKAMI@network vol.20『朝日のような夕日をつれて2024』公式サイト

あらすじやポスタービジュアルから難しい作品なのかな?と思っていたんだけど、そんなことはなくって、息が苦しくなるくらい笑いました(笑)
場面が次々に切り替わるからついていくのに必死で頭をフル回転させたから観劇後の疲れが半端なかった(笑)

🚫 この先ネタバレあり

ブラックジョークや社会風刺がこんなに盛り込まれている作品を見るのが初めてで、演劇って生活に寄り添っているとこんなにも面白いんだなという衝撃。(普段非日常!きらびやか!なミュージカルばかり見ているからかもしれない。)
特に笑ったのは〇〇病のシーンで、2.5次元病の解像度が高すぎてずーっと笑っちゃったよ…稽古着のブランドに偉い人に…(笑)
陰謀論に、SNSに、MTBIまで、今の社会をこれでもかというくらい取り込んでいて本当に面白かったな。
初演からどこがアップデートされてどこが残っているのかがすっごい気になっている…。

冒頭の群唱は本当~に格好良かった!
私は少年社中の群唱が大好きなのだけど、朝日由来だということがわかってなるほどとなりました。これは格好いいしやりたくなる…!
戯曲本を購入したんだけど、心地よすぎて何度も何度も読み返しています。

そしてラストは鳥肌立ちまくりで助けて!!!と思いました。ていうか一色さんがセリフを発する度に状況とキャラクターの立ち位置がまるっと変わっていくのが怖くて怖くて… 自分の理解のキャパを超えると怖いという感覚になるんだな…
でもネタバレ読まずに見て本当によかった。

一番びっくりしたのが、ところどころのシーンでタイムスリップしたような気分になったこと!今この場所で演劇を見ているはずなのに、客席と舞台の間にひとつフィルターが挟まっていて舞台上だけぐにゃんと時空が曲がったような…
昔の舞台をVHSで見ているようなざらっとした質感というか…
これも一種の没入感なのかもしれないけど、今まで体験したことのない観劇体験で、衝撃的でした。なんだろうこれ。。もう二度と味わえない気がする。

観劇中何度も、この作品を22で書いた鴻上さんって天才すぎる…!と思いました。

ものすごい量の台詞を発し続ける役者さんも凄すぎる…!と思いました、漲るパワーに圧倒されました。

今このタイミングで朝日に出会えて本当に良かったーー! 劇場で見れて本当に良かったーー!!! 出会わせてくれてありがとうございました!!!!

追記)
どうしてももう一回見たくて当日券を取って観に行きました。
ラスト群唱シーンの照明がまぶしくてまぶしくて、これが朝日のような夕日なのかなとぼんやり思い、
本物の朝日のような夕日を観に行きたいなと思いました。