【奈良さんぽ】若草山登山の記録 (original) (raw)
今日は画材を買いに奈良まで出たので、ついでに写生をしに奈良公園に行きました。
久しぶりに東大寺、二月堂まで足を延ばし、ちょうど若草山の「北ゲート」の前を通りかかったので、ほんの出来心で若草山に登ってみることにしました。
若草山には車で山頂にアプローチしたことは何度かありますが、麓から徒歩で登るのは初めてです。
とはいえ下から見上げると小さな山ですからウォーキング感覚で登り始めました。
ところが。。。!
このルート、まっすぐ階段をひたすら登るので、運動不足の身にはかなりキツいです。
お昼近い時間だったため木陰もないので汗だくになりながら登りました。
延々と続く登り階段。
やっと着いた!
ここにも鹿が。ここまで鹿せんべいを持参している人もいました。
と思いきや、ここはまだ『一重目』。
見上げるとまだ上へ上へと山は続いています。
ここのベンチでしばし休憩し、再び上を目指しました。
まだまだ続く若草山。
着いたー!
え?まだ山頂ちゃうやん。
そう、ここはまだ『二重目』。
ここでは、ひとつしかないベンチにもすでに人が座ってるし、このまま山頂を目指すかどうか悩みました。
汗もたっぷりかいたし、水分を携帯していません。
と、迷っている私のそばを、ひとりの高齢男性が下から追い越していきました。
「あんな高齢の人に負けるわけにはいかんやないの。。。!」
57歳、気を取り直して再び山頂を目指しました。
山頂までもう少し。
着いた!やっと着いた!えらいぞ自分!
登頂!
ベンチに座りたい気分ですが、山頂は駐車場のそばなので人が多く、空きがありません。
そこへ、「こんにちは!」と声をかけるご婦人の二人連れ。
私。。?
後ろを振り返ると誰もいなかったのでどうも私に声をかけてくださった様子。
こんにちは、と答えて、なんとなく世間話が始まりました。
「ここはワラビがたくさん採れるのよ!」と教えていただき、「これ、あげるよ!」と袋いっぱいのワラビ。
「え?いただいていいのですか?」
「私たち毎日登っているから!朝採っても昼にはまた出てるよ!」
へー。
奈良に住みながら奈良のこと全然知らないワタシ。いいことを教わりました。
お二人はもう50年もお付き合いのある友人同士だそうで、お仕事をやめてから毎日こうして若草山に登っているとのことでした。
すごー!
私の登ったルートとは別の、林の中のルートで登られるそうです。
下山はお二人とご一緒させていただき、道中いろんなおしゃべりをしながら下りてきました。
昔バスが通っていた道だとか。今は車両の通行ができないので、安心して通れます。
林のルートは春日山原生林の植生を鑑賞しつつのルートで、それは見応えのある道でした。
お二人にはこのルートとは別の『滝坂の道』の見ごたえも教えていただき、収穫の多い一日でした。
今日の思いがけない出会いに感謝です。