NamiのプライベートルームⅡ (original) (raw)

山口芳明さん、永眠 かつてkyatというバンドで仲間だったhochinこと山口芳明さんが、先日亡くなりました。享年57歳。この春に末期ガンが発覚して闘病生活に入ったのもつかの間、速いがんの進行と衰弱で、発覚から半年を待たずに逝ってしまいました。知り合って8年余、バンドや仕事で何かと一緒にワイワイやってきたのですがあまりにも早い「死」に悔しさがあふれます。山口芳明さん、永眠_c0104293_3271861.jpg素敵な人はどうして皆早くいなくなってしまうんだろう。彼の暖かいギターの音色や歌声は皆を癒やし、その人柄に人が集まりました。初めて会ったときはジョージ・ルーカスそっくりのルックスにびっくりしましたが生粋の日本人と聞いてまたびっくり。その時彼が着てたTシャツには「STAR WARS」と書いてありました。わざと??いえ、多分「素」で着てたんだと思います。天然だから。一緒にたくさんライブもしたし、ラジオやレコーディングもしました。ご飯も数えきれなくらい何度も一緒に食べました。でも全てあっという間。お花に囲まれて棺に入ってる彼の姿が不思議でなりませんでした。最後に彼に会ったのは亡くなる4日前。前回お見舞いに行ってから忙しさで1ケ月近く経ってしまってました。なぜかどうしてもその日、会っておかなきゃと思い立って、仕事の合間を縫って時間を作り、訪ねた私。横たわる彼の目は前回より更に痩せてくぼんでいたけど、透き通って潤んでました。今まで彼の手を握るなんてことはなかったけど、その時は帰り際にそのベッドの横に私が膝まづいてその手を握り、「また来るから。」と言って目と目を合わせました。そして彼はかすかな声で「こんな(姿)でごめんね。」と言ったような・・気がしました。ベッドの脇には私が差し入れた柿の食べさしがお皿に残ってて。前回に会った時は梨を差し入れたら「食欲はないけど果物は食べられる」と言って梨を美味しそうに食べてたけれど。結局それが彼との最後の瞬間になってしまった。7日のお通夜と8日の告別式では私も両日受付をお手伝いしてたのですが受付の前にTVモニターがあり、彼の生前のライブフォトがスライドショー状で写されBGMで彼の歌声が延々と流れ続けていたので、何だか彼のライブの受付をやってる気になったりして、彼の死がしばらく実感できずにいました。でもその後の出棺~お骨拾いまで・・本当に、本当に亡くなってしまったんだね。あのおっとりとした優しい調子で「なみちゃん」と呼ぶことはもうないんだね。わざわざ死んで天使にならなくても、そのままで天使みたいな人だったのに。もう会えないと言われると余計に会いたくなりますね。。でも一旦さようなら。またあっちで会いましょう。「永遠に永遠に、安らかに安らかに・・少しだけ先で待っていてくれるよね。そう信じてる。いつかまた、いつかまた、会えるよね会えるよね。。果てしなく続いて受け継がれるその生命に。」(1部抜粋)by.kyat「連鎖」の歌詞より山口芳明さん、永眠_c0104293_3445655.jpgよく一緒にライブで歌った曲。ずっと忘れないよ。私たちに舞い降りたギフトの時間。ありがとう。hochin。バイバイ。病気でたくさん苦しんだ分、ゆっくり眠ってね。 山口芳明さん、永眠_c0104293_3452888.jpg by nami_privateroom | 2011-11-09 03:51 報告 ヴォーカリストNamiの日常を綴ったブログ by nami_privateroom ヴォーカリスト。violinとのユニットSora、フレンチポップテイストのStep To HeavenやEnsuiteを経て、2007年ソロアルバム発売。以後楽曲制作をしつつ、都内ライブハウス等で活動をしています。オリジナル・POPS、時々JAZZも歌ってます。
ファン申請