ブログ★なおゆき (original) (raw)

ネズミ捕りに捕らえられたミッキーマウスは、「クソッ!」と言って檻を拳でパンチした。しばらく同じ姿勢で静止したあと、ポケットから、ボールペンの形をした、究極兵器を取りだし、操作してボタンを押した。一瞬、辺りが暗くなるが何も起こらなかった。再び檻に近づきボタンを押すと一瞬辺りが暗くなり、檻に直径1メートルくらいの穴が空いた。「すげっ」と驚きつつミッキーはネズミ捕りからでた。

ミニーマウスはバルタン星人に捕らえられていた。ミニーがバルタン星人を睨んでいると、バルタン星人の後ろでミッキーマウスの姿が見えた。ミッキーは建物に住むネズミが壁裏に作った通路を抜けて、貞子の目をかいくぐり、ウルトラセブンに渡された探知機を利用して、ここまで来たのだった。ミッキーが何かをしようとしているなと察知したミニーは、バルタン星人に「ちょっと、あなた、いい加減にしなさいよ、だいたい・・・」と話しかけた。

ミッキーは静かにバルタン星人の背後に近づいた。ミッキーがバルタン星人の3メートルぐらいまで近づいた時、バルタン星人の銀色の手にミッキーが写った。同時にバルタン星人は振り向き、開いたくちばしのような手をミッキーに向けた。

バルタン星人は「なぜあなたは人類のために危険を冒すのですか?人類は環境破壊を止めることができますか?戦争や飢餓でさえ無くす事の出来ない人類に、その答えを見つけ出すことができますか?かつて、バルタン星では、バルタン星人による環境破壊によって、バルタン星の77%の生態系が破壊されバルタン星人は激減しました。同じ愚を人類に犯させません。」と言った。

ミッキーは答えた。「夢を追うことは、決して楽なことじゃないよ。諦めが勝つことの方が多いいさ。でも、みんなが力を合わせれば、きっと未来は変わるんだ。僕は檻の中でウォルト・ディズニーの言葉を思い出したんだ。『勇気さえあれば、すべての夢は実現することができます。すべては、一匹のネズミから始まったということを忘れないでください。』という言葉を。僕たちは、ディズニーランドの仲間たちのように助け合い、不安を勇気に変え、この地球で平和で笑顔に満ちた未来を築いていくんだ。それができると僕は信じる」。

ミッキーがそう言い終わった瞬間、ミニーがバルタン星人の腕にしがみついた。それを見てミッキーは慌ててミニーに体当たりし突き飛ばした。ミッキーとバルタン星人はもつれるように転げた。ミッキーは究極兵器のボタンを押した。一瞬暗闇になり、同時にバルタン星人とミッキーマウスは消滅した。

「ウソ!ウソよね・・・」泣き崩れるミニー。

そして、貞子たちも霧散した。それにより、貞子の呪いが解け倒れていた人々が次々と起き上がってきた。

みんなが涙ぐみ「ありがとうミッキー」「ミッキー」と口々に言っていると。一瞬空間に1メートルぐらいの黒い穴が開くと、そこからミッキーマウスがとびだしてきた。「ミッキー!」ミニーは抱きついた。

ミニー:「よかった、でもなんで?」
ミッキー:「ブラックホールの向こう側で、ウルトラセブンの仲間と名乗る存在が助けてくれたんだ」
ミニー:「本当によかったわ。でも、バルタン星人はどうなったの?」
ミッキー:「地球を離れて、自分の星へ帰っていったよ。きっともう、人間たちを攻撃することはないさ。」
ミニー:「それにしてもミッキーの言葉、本当に素敵だったわ。」
ミッキー:「君も勇敢に戦ったね。人間もネズミも、僕たちはみんな友達なんだ。みんなの幸せのためなら、なんだってするよ!君の魅力には勝てないけどね。」
ミニー:「チーズの魅力にもでしょ。」
ミニーがミッキーの服についていた、チーズのかけらを取りながら、いたずらっぽい笑顔を向けると、ミッキーはやられたねというような表情を見せた。

一ヶ月後。東京ディズニーランドでは、ウルトラセブンとミニーが嬉しそう見守る先には、満面の笑みで子供たちとあそぶミッキーがいた。

おわり

※この物語の中で引用したウォルト·ディズニーの言葉の和訳は、僕が簡略化したものです。ディズニーさんの真意からずれているかもしれないので、原文を記載します。

All our dreams can come true, if we have the courage to pursue them. I only hope that we don’t lose sight of one thing – that it was all started by a mouse.

※2024/10/17に物語の内容を一部変えました。

ミッキーマウスとミニーマウスは川辺で釣りを楽しんでいた。「ああ、久しぶりの休みだ。毎日毎日、笑顔でお客さんに接するのは、マジだるい」と、体を横にして寝転び、手で頭を支え、チーズを頬張りながらミッキーマウスはつぶやいた。「何言ってるの?私たちを見るだけで子供たちが笑顔になるのよ。あんなにやりがいのある仕事はないわ」とミニーマウスが言った。「まったく君は天使だね」と口をへの字にして、皮肉めいた口調でミッキーがつぶやいた。

「ドーーーン!!」という轟音が響き、遠くで巨大なウルトラセブンとバルタン星人が格闘しているのを目撃した。しばらくの格闘の後、バルタン星人の鳥のくちばしのような手が開き、そこからウルトラセブンめがけて光線が放たれた。ウルトラセブンは大地に倒れ、動かなくなった。そして、彼は縮んでしまった。その後、バルタン星人は東京ディズニーランドの方へ歩いて行った。

バルタン星人の後ろ姿を見ながらミニーが言った。「ミッキー、あなたは赤い巨人が縮んだ所へ行って、私はディズニーランドに行くわ」「え!僕一人で…」と、ミッキーマウス。「話し合ってる暇は無いような気がするの。お願い」とミニー。「ハァー。わかったよ」とため息をつき、ミッキーマウスはしぶしぶウルトラセブンが倒れた方向に向かった。ミニーマウスは東京ディズニーランドへ向かった。

ミッキーマウスウルトラセブンがいたあたりに着いた。土ぼこりが舞う中、キョロキョロしながら恐る恐る歩いていると、ミッキーの前を野ネズミが横切った。「ヒィ!」と驚くミッキーはすぐに「あっ、ぼくもねずみだ」と呟いた。すると「ね、ねずみくん」と後ろから声が聞こえた。慌てて物陰に隠れ、声のした方を見ると、ボロボロのウルトラセブンがいた。ウルトラセブンは手を伸ばすが、力尽きて気を失ってしまった。

東京ディズニーランドの前では、2メートルぐらいに縮小したバルタン星人がミニーの仲間たちを人質にしていた。その前では、自衛官たちが多数の貞子に襲われていた。貞子には銃火器が無力だった。「貞子たちは怨念の塊。あやつらを倒すことはできぬ。阿弥陀経で成仏させるのじゃ。しかし、あやつらは聞く耳を持っておらぬ」と僧侶が述べた。

ミニーはしばらく考え込むと、みんなに向かって大声で尋ねた。「この中に手先の器用な人はいませんか?」手を上げた人たちと僧侶、自衛官と一緒に、ミニーは弾薬庫に向かって走り出した。

意識を取り戻したウルトラセブンは、傷ついた足を前に伸ばして座りながらミッキーに言った。「現在、地球は人類による環境破壊が進んでいる。バルタン星人は人類の数を減らすことで問題を解決しようとしている。それを日本からの始めるつもりだ。だがそれは、地球外の生命体が行うことではない。もし、環境破壊がさらに進めば、地球自身の免疫反応が人類を攻撃するだろう。地球のことは地球と地球に暮らすものにまかせなければならない。だから、私はバルタン星人を止めるために来たのだ。協力してくれないか」。「ムリムリムリムリムリ」とミッキーは両方の手の平を突き出し左右に振りながらウルトラセブンに向けて早口で答えた。続けて「僕は、臆病で自分勝手なネズミですよ」と自嘲するように言った。ウルトラセブンは「君は本当の自分を知らない。我々のグループは20万年前から地球を観察している。だから君がどんなネズミなのかも知っている、ミッキーマウス君」と言って金属製のボールペンのようなものをミッキーに渡し、使い方を説明した。

地球の未来を懸けた戦い(1)に続く。

前回のたとえ話を少し広げてみました。以下のお話は『ダンダダン』とは無関係です。

バルタン星人は、怨念深き貞子を無数に複製し、恐るべき兵器へと変貌させた。ミニーマウスは、阿弥陀経が刻まれた銃弾を連射しながら、「いったい何体いるの。これじゃいくら成仏させてもキリがないわ!バルタン星人を倒さないと!ミッキー助けて!」と叫びながら戦っていた。

一方、ミッキーマウスは瀕死のウルトラセブンから、時空を歪め、あらゆるものを消し去る小さなブラックホールを一瞬発生させる究極兵器を託され、ミニーマウスのもとへ急いでいた。しかし、バルタン星人の巧妙な罠「ネズミ取り」にかかり、身動きが取れなくなってしまう。「くそっ!チーズに気を取られたばかりに!」とミッキーマウスは悔やんだ。果たしてミッキーマウスはミニーマウスのもとへ辿り着き、地球を救うことができるのか?

地球の未来を懸けた戦い(3)に続く。

アニメ化したらちょっと面白そうです。でも、ディズニーが許可しないでしょうね。

※お話の一部を2024年10月13日に修正しました。

僕が今年下半期にとても引き込まれたテレビ番組です。

③ダンダダン毎日放送・TBS系列ほか)

今までの漫画やアニメでは、大抵、一つの物語に幽霊か宇宙人のどちらかが深く関与します。しかし、アニメ『ダンダダン』の第1話では、宇宙人と幽霊が同時に登場し、主人公たちに激しく絡んできます。さらに、さまざまな要素をぶっ込みながら、それらが破綻せずに上手く、おもしろくまとめていることに感嘆せずにはいられません。登場人物(宇宙人、幽霊も含む)も魅力的です。

『ダンダダン』をたとえるなら、ミッキーマウスとミニーマウスが重機関銃を使用して、貞子とバルタン星人と戦う物語です。

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※2024年10月8日に内容の一部を変えました。

アニメ『負けヒロインが多すぎる!』を全話視聴し、日本の作品ならではの繊細な心理描写と美しい映像に感動しました。作品を通して、学生時代の若く未熟でモヤモヤしていた気持ちが、まるで洗濯機で「弱洗い」されたようにすっきり晴れやかになりました。過去の自分を、今の自分に受け入れさせてくれた作品に心から感謝しています。

今の自分を好きでいられるのは、あの頃不器用だった自分があったからこそ。過去の「後悔」が、今では愛おしい思い出に変わりました。過去の捉え方を変えられたように、未来の「不安」も乗り超えられると信じます。どんな未来が来ても、怖くありません。

これからも、季節の移り変わりや自然の美しさ、そして日々の小さな喜びに感謝し、困難を楽しみ、心を穏やかに過ごしていきたいと思っています。

南無神仏法華経成。

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※2024年10月5日に記事の誤字を直しました。

昨日放送された『祝!内村光良還暦祭り 内村プロデュース復活SP!!』を観ました。猫男爵、玉職人、「ティン!」、今日のレッド等々、そして、芸人さん達を温かく見守る内村さんを拝見できて嬉しかったです。

それにしても、お笑い界で天下を取った方々に共通しているのは、ご本人も面白いのですが、自分以外の多くの人々を輝かせてきたということです。松ちゃんも『M-1』や『キングオブコント』の審査員を通して多くの芸人さん達を輝かせてきました。

『祝!内村光良還暦祭り 内村プロデュース復活SP!!』に参加された方々も皆さん輝いていましたね。

「そう思うのは、僕がそう思うからです。つまり、僕はそう思うということです。」これは、前回のブログの題名ですが、一言で言えば「そう」です。

僕が子供の頃、6つ年上の姉が「難しいことを、分かりやすく説明するのが、賢い人。簡単なことを、難しく説明するのが、馬鹿な人」というような意味合いの事を言ってました。

たぶん当たってますね。