映画「海街diary」母役の大竹しのぶら発表 (original) (raw)

吉田秋生原作による実写映画「海街diary」の追加キャストが発表された。

是枝裕和監督のメガホンのもと、鎌倉を舞台に四姉妹の共同生活を描く「海街diary」。姉妹のうち上の3人の実母である佐々木都役を大竹しのぶ、綾瀬はるか演じる長女・幸が働く市民病院の小児科医・椎名和也役を堤真一がそれぞれ演じる。是枝作品には初出演となる大竹は「監督にしか描けない世界をこれからも作っていって欲しい」とコメント。また短期間の撮影だったという堤は「『またガッツリ一緒にやりましょう』と、とても光栄な言葉をかけていただき、参加してよかったと思いました」と、撮影時のエピソードを明かした。

そのほか長澤まさみ演じる次女・佳乃の上司である坂下役には加瀬亮、姉妹が幼い頃から通っている海猫食堂の店主役には風吹ジュン、喫茶店「山猫亭」のマスター役にはリリー・フランキー、広瀬すず演じる四女・すずの同級生である風太役にはまえだまえだの前田旺志郎、すずが所属するサッカーチーム「湘南オクトパス」の監督・ヤス役には鈴木亮平、夏帆演じる三女・千佳が働くスポーツ店の店長役にはレキシの池田貴史、佳乃の年下の恋人・藤井朋章役には坂口健太郎がそれぞれキャスティングされた。映画は2015年6月13日より全国ロードショー。

各キャストについて是枝裕和監督コメント

大竹しのぶ(姉妹の実母・佐々木都役)

実はかなり以前に大竹さんの舞台のメイキング撮影をしたことがあり、その後も是非ご一緒したいと思っていた女優さん。本作は4姉妹を中心にした女性たちの映画であると考えていて、姉妹たちと対比する上の世代の女性たちが大事な役割を担いますので、どう現実感を伴うかたちでキャスティングするかは重要でした。その中で大竹さん演じる幸、佳乃、千佳の姉妹の母、都はとても重要な役。弱いところを出してしまう女性としての湿り気もありつつ、決して憎めない愛する対象でもある、表現するのがとても難しい役どころだと思う。都を演じた大竹さんはそのバランスが絶妙で素晴らしかったです。幸が少女時代を経て、母性を獲得する話と捉えた場合、都の存在が鍵となる。それまで許せなかった都を受け止める糸口をみつけ、幸は一歩大人になる。二人が向き合う芝居は本作の見せ場のひとつになったと思います。

堤真一(長女幸が働く病院の小児科医役・椎名和也役)

ご一緒する機会をうかがっていた俳優さんの一人です。これまでタイミングがあわなかったけれど、やっと実現しました。主人公4姉妹にそれぞれ重要な男性がいて、それぞれどういう人に演じてもらうかすごく考えました。堤さん演じた椎名は、幸が妻になるかどうかという人生の岐路に立ったときに、どういう選択をするかに重要な絡み方をする人。自分を律して生きている幸が唯一肩の力を抜いて女性的な部分を出せる相手ではあるが、そこはウェットには描きたくなかった。そのあたりの匙加減がさすがで、二人とも現場でもリラックスして演じてくれて作品のトーンに馴染んでくれたと思います。

加瀬亮(信用金庫で働く次女佳乃の上司・坂下美海役)

自分の初期作品から何度か撮らせてもらっている。各年代でご一緒したい俳優さんの一人。お互いにそのときそのときで今後とも関わっていきたく、繰り返し起用させてもらいたいと思っています。

風吹ジュン(海猫食堂の店主・二ノ宮さち子役)

風吹さんが演じる二ノ宮さんの役は今回の映画で一番膨らました人物であり、実は物語の中心にいる。彼女が”海街そのもの“。「海街」を象徴できる柔らかさと芯の強さを表現できる方を、と思ってお願いしました。スイッチ入ったときの風吹さんのお芝居にはいつも心奪われます。

リリー・フランキー(喫茶店『山猫亭』のマスター・福田仙一役)

リリーさん今後全作品出ていただけるっていう約束をしてくれたので!今回もよかったです。

前田旺志郎(尾崎風太役)

風太の役は悩みましたけど、撮ってみたら彼しかいなかったと思わされました。自分の恋愛感情に無自覚でありながら少し女子の前で詰まってしまう絶妙な中学生男子の感じがよくでていて、すずとのかけあいが爽やかで愛おしい。どのシーンも素晴らしく撮れています。彼は本当に希有な存在です。

鈴木亮平(ヤスこと井上泰之役)

この作品で初めてお会いしてみてキャスティングを決めました。現場でもすごく自然体の素敵な人で、今回をきっかけに今後もっと一緒に仕事していきたい俳優さんです。

池田貴史(三女千佳が働くスポーツマックスの店長・浜田三蔵役)

飛び道具です。髪型ももちろんありましたが(笑)。千佳と浜田店長のかけ合いが作品の中で一番遊べるところであり、現場で固まらせず、ライブ感を楽しめるミュージシャンか芸人さんか、と考えていましたが、狙い通りとても楽しい現場でした。池田さんは間のとりかたが音楽的で感覚的に優れていてすごくよかったです。

坂口健太郎(藤井朋章役)

オーディションで出会いました。原作の朋章とは変えていますが、大事だったのは彼にまとわせる雰囲気。どこかしら影があり、どこかしら悪い部分があるところ。佳乃が惹かれる男性というのは大事で、幸が好きになる男性と対比を考えてキャスティングし、とても成功したと思います。

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