「東京喰種」注目ポイントは「狭間」、BD/DVDも (original) (raw)

「舞台『東京喰種トーキョーグール』~或いは、超越的美食学をめぐる瞑想録~」が本日6月29日に東京・シアター1010にて開幕。これに先がけゲネプロと囲み取材が行われた。

本作は「ヤングジャンプ」(集英社)にて2011年から14年9月まで連載された石田スイのマンガが原作。主人公・金木研が、“美食家(グルメ)”と呼ばれる喰種・月山習との出会いを契機に、人間と喰種、2つの世界に思いを巡らせる姿を描く。脚本は御笠ノ忠次、演出を茅野イサムが担当。劇中では金木が月山とともに訪れる「喰種レストラン」での戦闘シーンや、金木や霧嶋董香と月山の戦いが、映像やアクションなどを交えて表現された。

囲み取材には金木研役の松田凌、西尾錦役の鈴木勝吾、霧嶋董香役の田畑亜弥、ウタ役の村田充、月山習役の佐々木喜英が登壇。本公演から金木役を演じる松田は、「全稽古を終えて『意気込みはこうだ』っていうものが、わからなかったのが正直なところで、まだこの舞台は完成されていない、お客様が入って完成するものだと思っています」と挨拶する。鈴木も「『東京喰種トーキョーグール』は原作、アニメ、映画といろいろな展開がありますが、この作品では『演劇だったな』とお客様に感じてもらえればと思っています。中身が詰まった作品なので、舞台上で魂の燃える音がするような演劇にしていきたい」と抱負を述べた。

田畑は喰種でありながら高校生として、人間社会でも生活を送る董香について「董香は喰種なのになぜ人間社会で生きて、人間に対してどういう感情があるのかというところについて思いを込めて演じたいと思います」とコメント。全身タトゥーという、奇抜なファッションのウタを演じる村田は「準備に2時間くらいかかるんです」と笑いながら、「原作ファンの皆さんに納得してもらえるような作品にしたい」と意気込んだ。

本作からの参加となる佐々木は、「以前から『東京喰種トーキョーグール』の世界観が大好きで、もちろん前回の舞台も見に行って圧倒されました。月山を演じることができてうれしいです」と喜びの表情を浮かべる。見どころについて問われた松田は、「1番注目してほしいのは、人間と喰種の狭間の話を描いているという部分です」と説明しながら、「お客様1人ひとりに、人間と喰種の狭間の感覚を、それぞれの形で持っていただけるのでは。個人的な解釈ですが、自分たちが演じているものの中に、『東京喰種トーキョーグール』という作品の大きな意味が詰まっていると思います」とアピールした。

公演は7月4日まで。その後7月8・9日に大阪・梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティで上演される。なおこの度、本公演のBlu-ray / DVDが11月29日に発売されることも併せて発表された。

「舞台『東京喰種トーキョーグール』~或いは、超越的美食学をめぐる瞑想録~」

2017年6月29日(木)~7月4日(火)
東京都 シアター1010

2017年7月8日(土)・9日(日)
大阪府 梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ

原作:石田スイ「東京喰種トーキョーグール」(集英社「週刊ヤングジャンプ」連載)
脚本:御笠ノ忠次
演出:茅野イサム

キャスト

全文を表示

(c)石田スイ/集英社 (c)舞台『東京喰種トーキョーグール』製作委員会

関連記事

舞台「東京喰種」続編、2017年夏に上演決定

リンク

※記事公開から5年以上経過しているため、セキュリティ考慮の上、リンクをオフにしています。