手塚治虫「ダスト8」原作舞台の記者発表会 (original) (raw)
手塚治虫「ダスト8」を原作とする舞台「悪魔と天使」が、2019年1月から3月にかけて神奈川、大阪、愛知にて上演される。その製作記者発表会が去る12月19日に行われ、観月ありさ、白石隼也、黒川智花、鍵本輝(Lead)、矢部昌暉(DISH//)、向山毅(SOLIDEMO)、木全寛幸(SOLIDEMO)、佐藤B作、高島礼子が登壇した。
2019年が手塚の生誕90周年にあたることを記念して上演される「悪魔と天使」。“平成から年号が変わる時”を舞台に、豪華列車・トワイライトエキスプレス号で起きた大事故から生還した8人の乗客をめぐる物語が展開される。“精霊の悪魔キキモラ”および海江田沙月の2役を演じる観月は「手塚さんの作品は、子どものころからたくさん見ていて、どれもとても素晴らしく、楽しい作品がたくさんあるので、この『ダスト8』を原作とした舞台『悪魔と天使』も皆さんの心に残るような作品にできたらいいなと思っています」と意気込みを語る。
“精霊の天使キキモラ”および岬慎吾の2役を務め、小学生の頃から手塚作品をよく読んでいたという白石は「人間の役を演じながら、人間の心を乗っ取る精霊の役も演じることになります。原作を読んで、人間の欲望の恐ろしさ、心からの純粋さというの感じました」と感想を話した。吉沢エリ子役の黒川は自身の役について「予期せぬ事故に巻き込まれながらも、母を想い、強い気持ちで生きていく、そうした心情や振る舞いを皆さんの心に残るように演じられればと思います」と思いを明かす。
ダブルキャストで小島忠役を演じる鍵本は「IT企業の若きエリートサラリーマン、そしてミュージシャンという小島忠を演じます。普段は、『Lead』というグループで活動してますので、その部分を自分らしく打ち出しながら、等身大で演じられればと思っています。観月さんが、千穐楽までに本物の『悪魔』になってしまわないように頑張ります(笑)」と作品に絡めたコメントで笑いを誘う。同じく小島忠役の向山は「僕も『SOLIDEMO』というグループで音楽活動をしていますので、この役柄と共通するところがたくさんあると思うので、うまく生かしながら演じて、作品を精一杯盛り上げていきたいと思います」と話した。
また新山役をダブルキャストで担当する矢部は「誰もが知っている手塚さんの作品に参加できることを光栄に思っています」「これから稽古に入っていきますが、くらいついて頑張っていきます」と力強く宣言。同じく新山役の木全は「父の手術を担当する医師や父への想いを精一杯演じていければと思っています」と自身の役へ言及した。
佐藤は自身の演じる売れない画家・渋井新について「絵を描くことだけ生きてきた純粋な心、直向きに生きているキャラクターです。その純粋さをどう演じていくかが、課題と思っています」と役作りについて述べる。続けて「相手役には、ぼんちおさむさんというベテランのお笑いの方がいますので、彼と一緒に面白いシーンを作れればと思っています」と意欲を見せた。
九條小百合役の高島は「手塚さんの作品というと、男子のマンガというイメージがありましたが、その中でも『鉄腕アトム』は大好きでした。幼い頃にアトムが空を飛んでいる姿を見て、私もいつか空をとべるのかなあと思った記憶があります」と懐かしむ。また「今回、こうして手塚さんの作品に出演することができ、光栄です。たくさんの方に観ていただきたいと思います」と思いを語った。
舞台「天使と悪魔」は2019年1月19日から2月3日まで神奈川・KAAT神奈川芸術劇場にて全12公演、2月9日・10日に大阪の梅田芸術劇場にて全3公演、3月1日から3日まで愛知・御園座にて全4公演を実施。舞台の監修・脚本は佐藤幹夫、脚本・演出はモトイキシゲキが担当する。また市原悦子が声で出演し、河村隆一がテーマ曲を提供することも決定している。
(c)TEZUKA PRODUCTIONS (c)舞台「悪魔と天使」製作実行委員会
リンク
- 舞台「悪魔と天使」公式サイト
- 舞台「悪魔と天使」公式 (@AkumaTenshiJP) | Twitter
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