「映画 ギヴン 柊mix」ギヴンポーズ、syhポーズを披露 (original) (raw)

キヅナツキ原作による「映画 ギヴン 柊mix」の公開記念舞台挨拶が、本日1月28日に東京・新宿バルト9で開催された。イベントには佐藤真冬役の矢野奨吾、上ノ山立夏役の内田雄馬、中山春樹役の中澤まさとも、梶秋彦役の江口拓也、鹿島柊役の今井文也、八木玄純役の坂泰斗が登壇し、本作の魅力などについて語った。

メインキャスト6人が揃うのは初めてとなった今回の舞台挨拶。無事に公開を迎えた気持ちを聞かれた矢野は「前作の映画『ギブン』は2020年のコロナ禍の上映で、公開延期になってしまって。今回無事に公開できてほっとしています」と安堵した様子を見せる。内田は「アニメシリーズやライブなど、これまでの様々な活動の中から(『ギヴン』を)知って今日こうやって映画を観に来てくださっている方もいらっしゃると思います。長い『ギヴン』の歴史が続き、こうして新たに映画をお送りできるのは本当に幸せなことです」と感慨深そうに述べた。

また中澤が原作の連載スタートから数えると10年以上経っていることをこぼすと、登壇者たちは各々驚きを見せる。江口は前作公開当時を振り返り、「当時は分散収録も多かったですが、こうして同じ空間でメンバーが集まれるのはありがたい」と感謝を述べた。また「ようやく柊と玄純にスポットがあたり、syh(シー)として歌唱もさせていただいています」と今井。坂もその2人にスポットライトが当たることについて「(彼らが)どういう感情で動いていたのか。1人の人間としてのバックボーンが描かれていて、それが作品になりました」と語った。

本作の魅力を聞かれると、矢野は「キャラクターを身近に感じられるところ」と回答。「皆カッコいいところのある憧れの人たちだけれど、物語を、登場人物を知れば知るほど僕と同じ感覚を持つ普通の人間だとわかってくるんです」と述べ、1人ひとりを丁寧に、繊細に描かれていることで彼らに共感してしまうと明かした。また江口は原作から“脈動”のようなものを感じると話し、「音響監督の菊田さんが会話運びなどを丁寧に作ってくださり、アニメとしてのテンポ感を大切に描いてくださいました」と述べた。

その後、syhがデビューを決めたときのように、学生時代の進路に関する葛藤エピソードや、本日1月28日が“いつわの日”であることにちなんでそれぞれの逸話を披露するトークコーナーが展開される。ひょんなことから各バンドのメンバーがギヴンポーズ、syhポーズを即興で作り出す場面も見られた。最後にキャスト陣からは一言ずつ挨拶が贈られる。「今の我々のわちゃわちゃとしたトーク感は本編にはありませんが(笑)、繊細な物語が重なり合っていきますので楽しんでいただければ」と観客に語りかける坂。今井は「アニメシリーズから受け継がれている空気感を楽しんでいただきたいです」と述べる。喫煙者である江口が「いつも秋彦を演じる収録の日にはニコチンを普段の3倍入れて臨んでいるのですが、劇場版、4倍入っております!」と映画に対して気合いを入れている様を明かすと、会場からは拍手が送られた。

中澤は「出番こそ少ないものの、大人として子供たちがどういう選択をしてくのか見守っています」と一言。「ギヴン」を「みんなの心模様をとても丁寧に描き続けている作品」と表現した内田は「一つひとつの言葉を丁寧に紡いで作品を作ってきました。皆の言葉を心に刻んで楽しんでいただければ」と話す。矢野は「ギヴン展 -given exhibition-」に足を運んだことを明かし、「『ギヴン』の連載から10年、(展覧中に)ぐっとくるものもたくさん展示されていました。そちらにもぜひ足を運んでいただければ、本作の楽しみ方の幅が広がるのではないかと思います」と結び、イベントは閉幕した。

「映画 ギヴン 柊mix」バンドメンバーが即興でギヴンポーズ、syhポーズを披露

(c)キヅナツキ・新書館/ギヴン製作委員会