「劇場版ハイキュー!!」個性強めな音駒の舞台挨拶 (original) (raw)

古舘春一原作による「劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦」の公開御礼音駒舞台挨拶が本日3月16日に東京・TOHOシネマズ日比谷にて開催され、孤爪研磨役の梶裕貴、夜久衛輔役の立花慎之介、灰羽リエーフ役の石井マーク、海信行役の星野貴紀、山本猛虎役の横田成吾、福永招平役の澤田龍一、犬岡走役の池田恭祐が登壇した。

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ファンの熱量に梶裕貴「全国の皆さん、どういう状況でしょうか」

音駒高校のキャスト陣が登壇したこのイベント。キャスト陣の衣装には音駒のユニフォームカラーである赤が取り入れられた。ステージに上がった梶は、観客に「劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦」を何回観たかと尋ねる。初めて観た人もいる中、5回以上観たと手を挙げる観客の多さに驚く一同。さらに10回以上観たという人も現れ会場はどよめき、梶は「全国の皆さん、どういう状況でしょうか」と目を見開いた。立花も「(何度も観ている人が)どういう見方をしているのか聞いてみたい」とファンの楽しみ方に思いを巡らせた。イベントに合わせてリエーフのイメージで髪を染め、カラーコンタクトを装着した石井は、「みんな、おはざーっす!」と元気に挨拶。気合いの入った石井のビジュアルに梶が「今日はK-POPみがすごい」と言うと客席は笑いで包まれた。

「劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦」を2回鑑賞したという星野。「2回目はタオル持っていけば大丈夫だろうなと思ってハンドタオルを持って行ったんです。それでもちょっと後悔しました」と号泣したことを振り返る。「ハイキュー!!」に関するイベントに立つのが今回初となる横田。普段は音駒のユニフォームカラーである赤い服を着ている人を見るだけで「この人は『ハイキュー!!』ファン……?」と考えながら生活していると冗談めかして話しつつ、ファンに直接会えた喜びを伝えた。SNSで応援上映の感想を見た澤田は、ファンが楽しんでいる様子に「僕もその空間に埋もれたいです」と参加者を羨む。池田は以前にラジオで音駒のメンバーとイベントに立ちたいと話したことを述懐。「ようやく夢が叶ったなみたいな感じでとても今感極まっています、今泣きそうです」と話すと、石井が「タオルいる?」と手に持ったタオルを差し出した。

立花慎之介と梶裕貴は整体で反響を実感

ここで「劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦」が、3月15日までの公開29日間で観客動員数が472万人、興行収入が67.5億円を突破したことが発表に。梶は「すごすぎてよくわからない」と驚きの表情を見せる。舞台のバックパネルにデザインされたファンからの感想に全員で目を通しながら、それぞれ自身が演じるキャラクターに寄せられたコメントを探した。反響について梶は、映画をきっかけに作品に初めて触れたり、見直したりする人がいると話し「『劇場版ハイキュー!!』という作品の面白さが伝わるきっかけにもなってくれたのかなと感じた」とコメント。立花は通っている整体で、立花を気遣ってこれまでアニメの話をあまりしなかった整体師から「立花さん、めっちゃよかったです!」と出会い頭に言われたそう。突然の出来事に「何のこと言ってるの!? 俺の体調はめっちゃ悪いんですけど」と思ったというエピソードを披露して観客の笑いを誘う。さらに梶が「僕も整体で言われました」と続き、一同は爆笑した。

映画のクライマックスで研磨の呼吸が強調されるシーンについて、梶は臨場感を伝えるために球の位置やセッターの動きを細かく想像して演じたことを振り返る。そのシーンを見たセッターを担当するバレーボールプレイヤーから「まさに自分がバレーボールでセッターやっているときと同じ感覚だったのでびっくりしました」と言われてうれしかったと語った。映画をきっかけに“隠れ「ハイキュー!!」ファン”の存在を感じたと言う横田。キャスト陣は観客に向かい「隠れなくていいんですよ! 堂々としてください!」と必死に呼びかける。横田が新宿に広告を見に行った際、「夜久さん! 夜久さーん!」と興奮していた男性ファンがいたことを再現しながら伝え、客席からは笑いが起こる。「やっぱ夜久さんの背中すごい」と横田はしみじみ話した。

今回の劇場版で初めて「ハイキュー!!」に関わった澤田は、普段連絡を取らないような知人からもたくさんの反響があったそうで、その際の心境を「宝くじ当たったときの感覚」とコミカルに述べた。池田は映画を待ち望んだ人が、85分間という時間で満足できるかと考えていたと明かす。しかし85分でよかったと言い、「85分以上あったら休憩が必要」と見入りすぎてエネルギーを消耗したことを伝えた。

劇場版は「ライバル同士の群像劇」

研磨と日向をはじめ、さまざまなライバル関係が描かれる「劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦」。改めて好きになったライバルとのシーンを尋ねられると、梶は研磨が日向に「面白いままで居てね」と声をかける場面を挙げ、「ホラー映画を観ているような」と演出の恐ろしさを伝えた。またライバルではないが黒尾鉄朗の存在が研磨にとっていかに重要であったかにも触れる。試合終了後に2人が言う「ありがとうございました」のセリフには、研磨の感謝が詰まっていると話し「すごくグっとくるものがありました」と思いを馳せた。立花は映画の物語を「ライバル同士の群像劇」と表現。85分間にはそれぞれのライバル同士の物語が詰め込まれていると述べ、その映画を作り上げた満仲勧監督を「天才かな」と称えた。

リエーフが犬岡と入れ代わるかたちでコートに入ったことに触れ、「今回その犬岡さんと並べたんですよ! で、ちゃんとチームプレーっていうものもリエーフができるようになったんですよ」と興奮気味の石井。リエーフがチームに溶け込んでいく様子を見るときは「我が子を見る気持ち」なのだそう。山本のライバルと言われて真っ先に田中龍之介の名前を挙げる横田。劇中で言葉のやりとりはないながらも「言葉を介さずともお互い通じ合っている感じがすごくしたんですよ」とライバルならではの絆を感じたと述べた。久々に試合に出場した犬岡を演じた池田も、約10年ぶりにコートでのシーンを収録したと明かす。日向が試合後に犬岡にかけた一言について「心で会話しているんだな」と思ったと語り、うれしそうな表情を見せた。

個性的で自由なメンバーのトークが繰り広げられたトークも終盤に。梶は「クロ、というか中村(悠一)さん、見てますか。想像以上に音駒メンバーの個性が強くて、クロのキャプテンシーがないとまとめきれませんでした」と苦笑いし一同は爆笑。音駒メンバーとともにイベントに登壇できる喜びを噛み締めながら「また映画館でここでしか感じられない、そんな体験をしていただけることを祈っております」と客席に視線を送り舞台挨拶は幕を閉じた。

「劇場版ハイキュー!!」公開御礼舞台挨拶に音駒メンバーが集合!隠れファンに「堂々としてください!」

※記事初出時、舞台挨拶の開催日の表記に誤りがありました。お詫びして訂正いたします。

「劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦」

公開中

スタッフ

原作:「ハイキュー!!」古舘春一(集英社 ジャンプ コミックス刊)
監督・脚本:満仲勧
アニメーション制作:Production I.G
配給:東宝

キャスト

村瀬歩、石川界人、日野聡、入野自由、林勇、細谷佳正、岡本信彦、内山昂輝、斉藤壮馬、増田俊樹、名塚佳織、諸星すみれ、神谷浩史、江川央生、梶裕貴、中村悠一、立花慎之介石井マーク ほか

(c)2024「ハイキュー‼」製作委員会 (c)古舘春一/集英社