「ヴァンパイア男子寮」市ノ瀬加那が配役にご満悦 (original) (raw)
遠山えま原作によるTVアニメ「ヴァンパイア男子寮(ドミトリー)」の先行上映イベント「TVアニメ『ヴァンパイア男子寮』放送開始記念上映イベント~お前の放送前夜を甘くしてやる~」が、本日4月6日に東京・TOHOシネマズ日比谷にて開催された。上映前のトークイベントには山本美人役の市ノ瀬加那、早乙女ルカ役の土岐隼一、二階堂蓮役の梅原裕一郎が登壇した。
初回放送が明日4月7日に迫った「ヴァンパイア男子寮」。それぞれに演じたキャラクターの魅力を尋ねられると、市ノ瀬は孤独な美人がルカと出会うことによって表情や感情が豊かになっていくさまを見るとうれしく感じると話し、「そばにいたら本当に守ってあげたくなるような子」と微笑んだ。一方危うさを持ち合わせるルカを「応援したくなる」と言う土岐は、ルカの恋愛や女性に対し年齢相応の一面がある部分に触れ「(ルカは)かわいらしい要素のあるイケメンなんだろうなって。その要素を作品の中でうまく表現できたらと思いながら演じさせていただいた」と述べる。すると市ノ瀬は第2話でルカのギャップを感じるシーンを「家で大爆笑しながら観て、何回も巻き戻しました」と土岐に伝え、その振り切った演技を讃えた。
一見クールな蓮を演じる梅原は「意外と心の動きが激しいタイプの人間だなと演じていて感じましたね」と語り、終盤に向け面白みの増えていく人物であるとアピールした。なおキャスティングを知らない段階で原作を読んでいた市ノ瀬が想像していた蓮の声は梅原のボイスとのこと。今回のキャスティングに「解釈一致!」とご満悦の表情を見せると会場は笑いに包まれた。
吸血シーンをこだわって収録したと言う市ノ瀬は、収録開始当初どこまでセクシーさを出していいのか探りながら挑んでいたと明かす。しかし「もっとやっていい」とディレクションされたことから「けっこうセクシーめな、でもこの作品と合うようなラインを探りながらお芝居をさせていただきました」とはにかんだ。土岐も同じく吸血シーンは記号的なシーンにならないようこだわったのだそう。吸血に至るまでの会話や流れが毎回違うことを「奥行きみたいなものが毎シーン毎シーンいっぱいあった」と伝えた。
梅原は神楽坂宝役の白井悠介や小森役の羽多野渉が現場の楽しい雰囲気を生み出していたと振り返りながらも「ありがたいんですけどね。ただ本番中にその面白(い空気)にならないようにしないといけないのがけっこう大変でしたよね」と苦笑い。収録中には羽多野が鳥の囀りなどの音をふざけて吹き込むこともあり、スタッフに必要ないと制されることもあったと3人は愉快な現場の様子を語った。
どのキャラクターと同室になったら楽しそうかという質問には、市ノ瀬と梅原が揃って小森を指名した。市ノ瀬は「どんな生活を送っているんだろうっていうのが純粋に気になります」とミステリアスな小森の私生活が気になる様子。梅原が小森を選んだのは「いい距離感であんまり干渉せずいてくれそう」という理由だった。一方「僕は誰とも嫌ですねー」と冗談めかして話し始めた土岐は、ルームシェアが苦手なのだと明かす。強いて同居するなら「ルカだったら多分オタク友達としてやれるかも」と言いつつ、ルカとの共同生活を想像して「あの……うん、やめときます」とやんわり拒否した。
ここで原作者・遠山から3人にプレゼントのサプライズが。それぞれが演じるキャラクターが描かれた色紙が渡されると、3人は喜びの声を上げる。市ノ瀬は色紙を見ながら「目の描き方がすごく好きで。奥行きと言いますか、繊細な描き方をされていてまじまじと見ちゃう」と目を輝かせた。さらに遠山からの手紙も読み上げられ、キャラクターを演じる3人に感謝の言葉が伝えられる。一ノ瀬には「男の美人が本当にイケメンで、存分にときめかせていただきました」、土岐には「吸血シーンはキュンキュンしっぱなしでした」とメッセージが送られた。また「アフレコで梅原さんが話されると、スタッフの皆様がニコニコしていたのがとても印象的でした」と梅原への印象を述べた。遠山は自身の作品が初めてアニメ化されるにあたり不安もあったと明かしたが、その気持ちもキャスト陣の演技で吹き飛んだのだそう。「このアニメをこれからも何度も繰り返し観ると思います。一生の宝物を本当にありがとうございました」と感謝の言葉で手紙は締めくくられた。
あっという間にイベントは終了の時間に。梅原はこれから映像を観る観客に「皆さんの期待を超えるような作品になっていると思います」と視線を送る。土岐は原作ファンに「(原作の)素敵なシーンが映像になっているところ、そしてそれを僕たちが全力で表現しているところを楽しんでいただきたい」と伝え、これから作品を知る人に向けても「キュンキュンできるシーンがいっぱいあります」と述べた。「『これが観たかった』っていうのがきっと観られると思います」と少女マンガならではの演出をアピールする市ノ瀬。物語が進むにつれ展開される恋愛模様について期待を煽りつつ「ぜひキュンキュンポイントをたくさん見つけて楽しんでいただけたら」と笑顔を振りまき、トークイベントは幕を閉じた。
TVアニメ「ヴァンパイア男子寮(ドミトリー)」
放送情報
TOKYO MX、BS日テレ:2024年4月7日(日)より毎週日曜日23:30~
AT-X:2024年4月8日(月)より毎週月曜日20:00~
MBS:2024年4月9日(火)より毎週火曜日27:30~
配信情報
先行配信
Lemino、アニメタイムズ:2024年4月7日(日)より毎週日曜日23:30~
見放題配信
2024年4月9日(火)23:30より順次開始
スタッフ
原作:遠山えま(講談社『なかよし』連載)
監督:長山延好
シリーズ構成:待田堂子
キャラクターデザイン:靍田尚見
助監督:石栗和弥
プロップデザイン:大出翔平、佐藤玲子
衣装デザイン:箱田ななみ
美術設定:長澤順子
美術監督:海野よしみ
色彩設計:田中英里那、山弥夕夏
3Dモデリングディレクター:吉武豊紋
3Dエフェクトアーティスト:國廣真章
撮影監督:姫野めぐみ
編集:岡祐司
音響監督:立石弥生
音楽:田山里奈
アニメーション制作:スタジオブラン
キャスト
山本美人:市ノ瀬加那
早乙女ルカ:土岐隼一
二階堂蓮:梅原裕一郎
小森:羽多野渉
神楽坂宝:白井悠介
樹里:榊原優希
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(c)遠山えま・講談社/「ヴァンパイア男子寮」製作委員会