高妍が描く、沖縄と台湾の物語「隙間」1巻&2巻 (original) (raw)

2025年2月12日 20:11 50 2 コミックナタリー編集部

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高妍「隙間」の1巻と2巻が、本日2月12日に同時発売された。同作は台湾出身の高自身の沖縄留学体験をもとに、台湾から交換留学生として沖縄の芸大に行くことになった女子大生・楊洋(ヤンヤン)を描く物語だ。

物語は楊洋の祖母が亡くなる場面からスタート。大好きな祖母を失った彼女はデモ活動で出会った青年・Jを頼るが、彼には恋人がおり、ここでも寂寥感に苛まれていた。そうして半ば逃げるように沖縄へ交換留学に渡った楊洋は、沖縄の人々との交流やその地に刻まれた歴史に触れる中で、少しずつ“私”を取り戻していく。月刊コミックビーム(KADOKAWA)で連載中だ。

単行本1巻の帯には是枝裕和監督からのコメントを掲載。「『隙間』を読んだ、誰か、お願いだから彼女の覚悟や怒りや叫びを、正面から受け止めて投げ返してあげてくれ」などと綴られている。また2巻の帯には江口寿史から「埋まらない恋の隙間と、国と国の隙間。政治と民衆の隙間。日々、迷い悩み翻弄されることは多いけれど、生きることの根本の愛おしさを信じる」とコメントが寄せられた。

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