アニメ「UQ HOLDER! ~魔法先生ネギま!2~」特集、高倉有加×佐藤利奈対談 - コミックナタリー 特集・インタビュー (original) (raw)

ネギ≒刀太≒赤松先生?

──まずは前作にあたる「魔法先生ネギま!」(以降「ネギま!」)の印象を教えてください。

佐藤利奈 とてもひと言では語ることが出来ません……。人生の本当にすごく大事な時期を一緒に過ごしてきたので……「ネギま!」そして「ネギくん」に出会えなかったら今の私はいないんだろうな、違う私なんだろうな、という気がするくらい大切な人生の一部です。出会えたことにずっと感謝しています。

アニメ「UQ HOLDER! ~魔法先生ネギま!2~」より、高倉有加演じる主人公・近衛刀太。

高倉有加 「UQ HOLDER! ~魔法先生ネギま!2~」(以降「UQ」)で刀太を演じることになってから「ネギま!」を読ませていただいたんですけど、女の子が31人も出てきて、しかも全員にしっかりと個性と見せ場がある。すごいですよね、画期的な作品だと思いました。

──連載時のヒロイン人気投票では多数の票が集まったり、アニメ放送時は主題歌がオリコン上位を賑わしたりとムーブメントと言っても過言ではなかったですよね。インタビュー前に「ネギま!」を読み直したのですが、当時を思い出して不覚にも少し泣いてしまいました。

佐藤 泣いちゃいますよね。私もちょうど、今日ここに来るときに電子書籍で最終巻を読んでいたんですけど、「ここで泣いたら変な人だ」と我慢しました(笑)。でも当時はまさに渦中にいたせいか、私たちはそんなムーブメントの実感はなく……ただ一所懸命に走っていただけなんです。今でもいろんな役者さんやスタッフさんが「『ネギま!』はすごかった」と言ってくださることもあるんですが、それでようやく実感するくらいです。

「新装版 魔法先生ネギま!」1巻より、ネギのくしゃみできれいに洋服が脱げる。

高倉 当初は、肌色が多いので男性向けなのかなと思いながら読んでいたんです。でも読んでみたら全然そんなことはなくて。どんなに服が脱げても変にいやらしくない。だからこそ男性だけでなく、女性にも受け入れられたんでしょうね。

佐藤 確かにみんな脱ぎっぷりが潔いからね。バッサーって。

高倉 ネギ先生がくしゃみしたらすぐバーン(と脱げる)、みたいな(笑)。

佐藤 でも最後は本当に泣けるんですよ。

──では本題の「UQ」について伺います。原作を読まれての印象はいかがでしたか?

「UQ HOLDER!」1巻より、雪姫がエヴァンジェリンであることが明かされる場面。

高倉 まずストーリーが面白く、キャラクターも個性的で素敵。ひと言で表すと「すっごく面白い」という印象で、どんどん続きを読んじゃいました。

佐藤 私は「こう来たか」と感じましたね。まず主人公の刀太くんがネギとは性格が全然違うし、バトルもさらにカッコよくなっているし。しかもエヴァンジェリンが「ネギま!」から引き続き、雪姫として出ていて気になるし……さすが赤松先生、ですね。

高倉 そう、「ネギま!」を知ってから読むとさらに面白い。特に巻数が進むにつれてそう感じます。

──当初、刀太は同じ不死者と一緒にいろんな任務をこなしていますけど、5巻で学園に行き始めてから「ネギま!」っぽさが増しますよね。

佐藤 ヒロインが揃って、ラブコメ度が上がって(笑)。でも確かに性格こそネギと違うけど、刀太くんも女の子に囲まれていても憎めない。赤松先生が描かれる主人公はそういう気質を持ってますよね。先生自身にそういう雰囲気があるからかな?

──そうなんですか?

「UQ HOLDER!」14巻に同梱されたOADより。

佐藤 もし女の子とイチャイチャしていても嫌味がないというか……いや、勝手なイメージですが(笑)。でも優しい、ふわっとした方です。

──高倉さんから見た赤松先生の印象は?

高倉 私はまだ先生とちゃんとお話できていないんです。アフレコにいらっしゃるとすごくうれしいですけど、話しかける勇気がないので、小さい声で「おはようございます」って言うくらい(笑)。もう、いちファンみたいになってます。